グルメ・スポット

日本酒の種類の見分け方とは?酒蔵で教えてもらった方法を紹介

投稿日:

日本酒のメーカー(蔵)は全国に1,400近く、銘柄は1万ほどもあるといわれています。こんなにたくさんある日本酒ですが、種類を見分ける方法はとてもシンプルなのです。

今回は、西宮の酒蔵「白鷹」さんで教わった日本酒の見分け方をベースに、吟醸・純米・本醸造の違いや特徴のほか、夏においしい生酒についても紹介しましょう。

日本酒の種類の見分け方とは?

日本酒の種類は大きく分けて6つ

一般的に日本酒と呼ばれているものは、酒税法の定義では「清酒」とされています。

昔の清酒は国税局によって「特級」「一級」「二級」というように決められていましたが、現在は1989年制定の「製法品質表示基準」を元に以下のような分類が行われています。

名称精米歩合醸造アルコール
大吟醸酒60%以下
吟醸酒50%以下
本醸造酒70%以下
純米大吟醸60%以下
純米大吟醸50%以下
純米酒規定なし

以上のものをまとめて特定名称酒と呼んでおり、この基準に満たないお酒は普通酒や一般酒として区別されています。

日本酒の種類の決め手は「精米歩合」

日本酒の種類を決める主な要素のひとつは、日本酒の原料となる米を精米して残った米の割合を表した「精米歩合」です。

大吟醸酒での「精米歩合」は60%以下と定められていますが、現在最も精米歩合の低いお酒として知られる、楯の川酒造さんの「楯野川 純米大吟醸 光明」では1%。つまり元の米の99%を磨き去っていることになります。

価格は四号瓶(780ml)で10万円ほどするそうですが、ここまで米を磨き上げるためには大量の米が必要となるだけでなく、長い時間と手間が掛かるためゆえです。

とはいえ、10万円程度のワインは珍しくないのだから、日本酒ももっと高級品を出していいのでは?

もうひとつの決め手は醸造アルコール添加の有無

日本酒の種類を決めるもうひとつの大きな要素は、「醸造アルコール」を添加しているかどうかです。

醸造アルコールの添加そのものは、江戸時代から行われているものですが、お酒を水増し(アルコール増し?)するものではありません。

特定名称酒の場合、白米の重量の10%以下と決められており、主に香りを引き立てる目的でアルコール添加が行われています。

 

生酒・生貯蔵や原酒との違いは?

生酒は「火入れ」していないお酒

日本酒の製造過程で、搾りの後に行われるのが「火入れ」というもの。

搾ったままのお酒をそのままにしておくと品質が損なわれてしまうため、通常は65度前後の温度で加熱殺菌してから貯蔵しますが、夏においしい「生酒」は「火入れ」をしていないフレッシュなお酒です。

この加熱処理の有無とタイミングによって以下の3種類に分類されています。いずれも名称に「生」がついていますが、生貯蔵酒は常温保存が可能です。

名称貯蔵前の火入れ瓶詰時の火入れ常温保存
生貯蔵酒
生詰め酒不可
生酒不可

原酒は「割水」していないお酒

搾った状態の日本酒は、アルコール度が20度近くあります。

一般的な日本酒は、ここに仕込水を加えてアルコール度数を15度前後に調整していますが、加水調整を行わないものを「原酒」と呼んでいます。

つまり、市販されている日本酒の多くは「日本酒の水割り」といえるものなのです。

シンプルで分かりやすい日本酒は若い女性にも大人気

白鷹のお酒を芦屋のイタリアンとともに

西宮の白鷹禄水苑で開催されている「レディースSakeサロン」。

今回は夏におすすめの限定酒2種と、芦屋のイタリアン「リストランテ・ベリーニ」のアンティパスト、さらには白鷹さん特製の甘酒を使った日本酒カクテルもいただき大満足。

コロナ感染に配慮してアクリルのパーテーションなどが設けられており、安心して参加できました。

「レディースSakeサロン」では、店舗限定販売のお酒がしばしば提供されていることや、副社長のお話がとても分かりやすいこと、女性限定で安心して参加できることなどから、若い女性も数多く参加されています。

日本酒が親父のものだったのは、もはや昔のことになってしまったようです。

今日のボタモチ

今日のボタモチは【カテゴライズ】です。

たくさんのものをひとつずつ覚えるのは大変ですが、カテゴライズできれば覚えやすくなりそうですね。

※今日はボタモチ、2個追加!

-グルメ・スポット
-,

執筆者:


comment

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

関連記事

灘の酒蔵探訪2018で蔵元巡り!蔵開きや巡回バスとアクセスも紹介

灘の酒蔵探訪が開催中です。記念すべき第20回目となる今年は、これまでの西郷・御影郷・魚崎郷に加え、西宮郷・今津郷も参加。初の灘五郷全域での開催となりました。 今回は、11月3日に開催された櫻正宗の蔵開 …

日本酒のアル添は悪いこと?まずいなんて思ってたら損するかも?

日本酒のシーズン到来です。日本酒好きの間では「酒米」「磨き」などがよく話題に上りますが、時に論争となるのが「アル添」。悪徳だ!まずい!など否定派が多いのですが、実際のところ旨いアル添日本酒はたくさんあ …

第14回阪急蔵元まつりで利き酒師との酒談義や女性が醸すお酒を楽しむ

阪急うめだ本店恒例の「阪急蔵元まつり」。毎回大人気のイベントで、第14回は「女性が醸す酒」がクローズアップされ、8蔵が特集ステージに登場しています。 今回は、人気企画「酒談義」にも参加でき、楽しいひと …

北野工房のまちはデートや子ども連れOK アクセスは車でも

北野工房のまちをご存知でしょうか?神戸・北野といえば異人館が観光スポットとして有名ですね。デートコースにもなっていて、若いカップルがたくさん訪れています。 その異人館からほと近いトアロード沿いに建つ北 …

豊穣感謝祭とは?11月23日解禁の純米大吟醸ヌーヴォーをレポート

「豊穣感謝祭」をご存じでしょうか?昨年から登場した、五穀豊穣と日本酒の豊釀を祝うためのお酒です。収穫したばかりの新米を使った純米大吟醸無濾過生原酒で、11月23日の新嘗祭にあわせて解禁されます。 今回 …

プロフィール

若杉ひふみ
兵庫県生まれの兵庫県育ち
アラ50のO型
現在、昼間は介護予防事業、アフター5はエイジレスライフ実現への考察と実験に勤しむ日々です。
介護予防につながるエイジレスライフの奥義は、好奇心を失わないこと。その実践として「興味本位」な毎日を過ごしています。おいしそうなボタモチはとにかく食べてみよう!ということで、新たな世界との出会いに加え、足腰が強くなるというおまけも付いてきました。
そんなボタモチたちを集めたのがこのブログです。稔り多い人生を祝う「祝活」を目指す日々が、ボタモチとなって棚の上に積み上がり、いつかナイスなタイミングで落ちてくるかも?

検索

カテゴリー

お問い合わせはこちら