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コーヒーの抽出に道具は不要!ドリッパーもフレンチプレスも茶こしでOK

投稿日:2019年5月13日 更新日:

コーヒー

レギュラーコーヒーは、ドリッパーやフレンチプレスがなくてもいれられます。ペーパーフィルターを切らしたときの急場しのぎで使ってその機能性に開眼した、ドリッパー・フレンチプレスのどちらにも対応できる茶こしがあるからです。茶こしでいれたコーヒーの味は?読めば試したくなること請け合いですよ。

茶こしでレギュラーコーヒーがいれられる?

ペーパーを切らしてしまったことが発見のきっかけ

ペーパードリップ

家庭でレギュラーコーヒーを手軽に楽しみたいという方に人気が高いのは、ペーパードリップ方式です。最近は100均でも道具が販売されていますが、高いものなら数千円以上するものもあります。

筆者も以前はペーパードリップ方式でレギュラーコーヒーを楽しんでいましたが、ある日うっかりペーパーを切らしていることに気づかず、豆を挽いてしまいました。キッチンペーパーを折って代用しようかとも考えましたが、そのとき目に入ったのが「茶こし」でした。

メッシュフィルターの代用になる茶こし

ドリップ方式の道具として、ペーパーを使わないメッシュフィルターというものがありますが、茶こしに似ているように思えました。

そこでキッチンペーパー案は廃して、茶こしで「メッシュフィルターもどき」を試してみると…なんと、なかなかいけるではありませんか。ペーパーを通さないので少し粉が混じりますが、その分オイルがしっかり残った力強い味わいになりました。

茶こしでハンドドリップするコツ

100均の茶こしでは厳しい

我が家にあった茶こしは、二重メッシュになった目の細かいものでした。茶こしは100均でも売られていますが、目が粗いため湯があっという間に通過してしまってコーヒーの成分を充分に抽出できません。じっくりと成分を抽出するには、できるだけ目が細かい茶こしをおすすめします。

ちなみに我が家の茶こしは円錐形なので、最初に湯を注いだときにより豆が高く膨らみ、抽出液が中央の1点に集まって抜けるためしっかりした味わいになるように思います(気のせいかもしれませんが…)。

▼茶こしは目の細かさがポイント

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湯はゆっくり少しずつ注ぐ

ドリップ方式では、コーヒーの粉を通過する湯に成分を溶かし込みませて抽出するため、あまり早く湯が抜けてしまってはおいしいコーヒーになりません。茶こしはドリッパーより湯が抜けやすいため、粉に湯を染み込ませるつもりでゆっくりと注いでいきます。

20秒ほど蒸らしたら、膨らんだコーヒーを崩さないようにしずしずと湯を追加しますが、注いだ量と抜けていくコーヒーの量が同じ位になるように。

ペーパーを使うと紙に吸い取られてしまう油分がしっかり残り、香り高いコーヒーが味わえます。ただし、コーヒーに粉が交じる点で好き嫌いが分かれるでしょう。

▼これがあれば普通のケトルが細口に変身

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フレンチプレスならもっと簡単に

ハンドドリップは意外と難しい

家庭で手軽に楽しめるハンドドリップですが、実はいれる人によって味わいが変わる繊細な手法なのです。同じコーヒー店でもスタッフによって味わいが違うため、特定のスタッフを指名するお客さんもおられるとか。

以前に筆者が参加したコーヒー教室で、同じ豆を同じ分量使って同じ温度と分量の湯で抽出したところ、参加者ごとに違う味わいになりました。

筆者がいれたコーヒーはそこそこだと思ったのですが、マスターがいれたコーヒーと比べると余韻がないというか平面的な味わいで、ハンドドリップの難しさを実感したものです。

フレンチプレスは腕の差より豆の差

フレンチプレス

紅茶でおなじみのフレンチプレスですが、もともとはコーヒー用として開発された器具です。熱湯を注いで3~4分後、プランジャーを押し下げるだけの簡単さですが、いれる人よりコーヒー豆の個性が強く表れます。

手軽に豆本来の味が楽しめるフレンチプレスですが、器具の後片付けが面倒なので導入をためらっていました。ところが先日、UCCコーヒー博物館の展示を見ているときに、専用の器具がなくても粉を湯に浸してから濾せばいけるかも…とひらめきが。

そこで、自分で焙煎したコーヒー豆を使って実験してみました。計量カップに粉を入れて湯を半量注ぎ、30秒後に残りの湯を加えて3分ほど置いてから例の茶こしで濾してみると…。

予想以上においしいコーヒーがいれられました。茶こしでいれるなんちゃってフレンチプレス方式は、後片付けがとても楽チンです。

▼日本唯一・コーヒー専門の博物館

実験!メッシュフィルターとフレンチプレスで味の違いは?

同じ豆を使ったコーヒーを同時に飲み比べてみると、味の違いがよく分かります。茶こしを使って実際にやってみたところ、「なんちゃってフレンチプレス」のほうが味にふくらみと余韻があり、「メッシュフィルターもどき」よりおいしく感じられました。

「メッシュフィルターもどき」では抽出中の温度が下がるため酸味が強くなることと、粉と湯の接触時間が短くなるので、微妙な味わいまで充分に抽出しきれないことが原因かもしれません。

おいしいコーヒーの決め手は豆の鮮度

家庭でおいしいコーヒーを飲みたいなら、抽出法より豆が肝心です。良い豆を選ぶことはもちろんですが古くなってしまったら台無しで、コーヒーをいれる直前に豆を挽くことがポイント。

コーヒー豆は焙煎直後から酸化が始まりますが、豆を粉に挽くと空気に触れる面積が増えるため、一気に酸化が進みます。どんなに良いコーヒー豆でも酸化してしまうとアウトなので、信頼できるお店で豆のまま購入して飲む直前に挽くようにすれば、家庭でもおいしいコーヒーがいただけます。

▼収納場所をとらないハンドミル

レギュラーコーヒーは道具なしでも楽しめる

キッチンの断捨離やエコにも茶こしが貢献

筆者の自宅は、キッチンだけ断捨離が完了しています。スッキリしたキッチンは掃除も楽で、作業効率もばっちりです。

道具の類を増やさないために使い回しが効くものにしたいので、コーヒーも楽しめる茶こしはとても優秀なグッズといえます。キッチンの断捨離やエコに役立つ茶こしを、ぜひお試しください。

今日のボタモチ

今日のボタモチは【放任】です。

つきっきりで行うハンドドリップより、ほったらかしのフレンチプレスのほうがうまくいくなんて…。下手に手を出さずに良い条件をそろえて距離を置く、なんだか子育てにも通じるように感じます。

※今日はボタモチ、1個追加!

-暮らし

執筆者:


  1. 松原 須磨子 より:

    茶漉し使いました。道具買わなくてよかった。私はそれに リードのクッキングペーパーを 大きめに切り 使っています。バッチリ。毎朝楽しんでいます。

    • 若杉ひふみ より:

      はじめまして、コメントありがとうございます。
      パッケージされたドリップコーヒーも美味しくなってきましたが、自分で豆を挽いて淹れるコーヒーは格別です。
      道具に凝る楽しみもあるけれど、手持ちのものでどこまでやれるかという「実験」の面白さも捨てがたいものだと思います。
      リードを使うとスッキリした味わいになり、朝のコーヒーにぴったりですね。

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プロフィール

若杉ひふみ
兵庫県生まれの兵庫県育ち
アラ50のO型
現在、昼間は介護予防事業、アフター5はエイジレスライフ実現への考察と実験に勤しむ日々です。
介護予防につながるエイジレスライフの奥義は、好奇心を失わないこと。その実践として「興味本位」な毎日を過ごしています。おいしそうなボタモチはとにかく食べてみよう!ということで、新たな世界との出会いに加え、足腰が強くなるというおまけも付いてきました。
そんなボタモチたちを集めたのがこのブログです。稔り多い人生を祝う「祝活」を目指す日々が、ボタモチとなって棚の上に積み上がり、いつかナイスなタイミングで落ちてくるかも?

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