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菊正宗の樽酒マイスターファクトリーを見学!おいしい温度帯や料理も紹介

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樽酒マイスターファクトリー鏡開きでふるまわれる樽酒は、杉の香りが漂うおいしいお酒です。生酛造りの辛口酒で知られる菊正宗酒造では樽酒用の酒樽を自社製造しており、その工房を見学することができます。

今回は、菊正宗の樽酒マイスターファクトリーの見学レポートと、素朴な疑問へのスタッフからの回答のほか、樽酒のおいしい温度帯や合う料理です。

菊正宗の樽酒マイスターファクトリーとは?

樽酒マイスターファクトリーは工房

生酛造りにこだわった辛口の酒で知られる菊正宗酒造では、旨い樽酒を過程で手軽に味わえるように、飲み頃の樽酒を瓶詰した「瓶詰樽酒(樽びん)」を販売しています。

この「樽びん」の誕生50周年を記念して、2017年に設立されたのが「樽酒マイスターファクトリー」。

「樽酒マイスターファクトリー」は見学可能な施設ですが、ミュージアムではなく実際に職人さんが作業を行っている工房でなのです。

酒樽の自社製造で製樽技術を継承

酒樽の材料は吉野杉ですが、鉄釘や接着材を一切使わずに製造されます。お酒を1滴ももらさない樽を作るためには高度な技術が必要ですが、製樽職人さんは減少の一途をたどっているのです。

このままでは樽酒文化が途絶えてしまうと考えた菊正宗では、2013年から樽職人さんを雇用して樽の自社製造を始めました。

若手の育成にも力を入れており、今では女性の職人さんも育っています。

樽酒マイスターファクトリーで職人技を目の当たりに

杉の香りに包まれながら製樽工程を学ぶ

樽酒マイスターファクトリーの中は、杉の香りが漂っています。この香りは樽に使われる吉野杉のもので、この芳香成分がおいしいお酒をさらにおいしくしてくれるのです。

酒樽には、選りすぐられた樹齢100年(直径34cmほど)の吉野杉の丸太が使用されます。最初の工程は「榑(くれ)」と呼ばれる樽材の切り出しです。

この「榑」を、20枚ほど合わせて樽を形成します。「榑」のなかでも「正直(しょうじき)」という隣の板と接する側面部分がもっとも大切です。

ここはベテランの職人さんも緊張するほど高度な技術が要求されるそうで、良い樽を作る正念場といえるのだとか。

目の前で職人技を見学

筆者が見学したのは、「榑」を組み上げて「箍(たが)」をはめ込んでいく工程でした。

仮枠の中で20枚ほどの榑を円筒形に組んでいき、竹を編んで作った7本の「箍」をはめ込んで四斗樽を作るのですが、テープで仮止めなどしていないのにバラけることなく仕上がっていくのです。

「箍」を叩きながら樽にはめ込む作業はかなりの力仕事のようでした。

樽詰場にならぶ樽酒の香りににんまり

工房の一角にある樽詰場には、出来上がった酒樽に生酛造りの純米酒がつめられてならんでいます。

吉野杉とお酒が交じり合った実においしそうな香りがあたりに漂い、見学者たちの顔はおもわずにんまり。ここで飲み頃まで熟成された樽酒が、びんに詰められて出荷されるのです。

樽酒に関する素朴な疑問と回答

なぜ酒樽に吉野杉がいいの?

吉野杉は節が少なくて木目が真っすぐそろっているため、狂いやモレのない高品質な酒樽ができるのです。

出来上がる酒樽の味については、菊正宗で吉野以外の杉で樽酒を作って「実験」した結果、やはり吉野杉が一番旨いということに落ち着いたそうです。

使い終わった酒樽はどうなる?

熟練の職人さんたちが丹精して造った酒樽。樽酒を抜いたあとどうなるのか気になりませんか?

スタッフの方にお尋ねしたところ、杉の香りは2週間ほどでお酒に移ってしまうので、樽酒用として使い終わった酒樽は味噌樽などに転用されているそうです。

つまり、酒樽は使い捨てにはしていないということで、一安心しました。

樽酒のおいしい温度帯は?

樽酒をおいしく飲める温度帯は幅広く、冷蔵庫で冷やしたものからぬる燗までOKということです。

筆者が実際に試してみたところ、冷やしすぎない15~20℃くらいの温度帯が、生酛純米の味わいと杉の香りがほどよくマッチして一番おいしいように思えました。

▼樽酒・純米原酒は期間限定品

樽酒に合う料理は?

樽酒は長期熟成酒ほどではないものの、樽の香りやコクが強く感じられるやや個性的なお酒です。そのため、合わせる料理もやや濃厚な味わいのものがバランスよく決まるそうです。

具体的にはウナギの蒲焼きやチーズ、燻製などがいい感じで、味噌漬けや粕漬の肉や魚もいけます。

樽酒マイスターファクトリー見学の詳細

職人さんの作業は平日のみ

樽酒マイスターファクトリーの見学は、予約制です。

菊正宗酒造記念館の休館日(年末年始)を除いて、10:30・14:00・15:00に1日3回開催されており、定員は各回先着20名となっています。

土・日・祝日は職人さんがお休みなので、実際の作業を見学したいなら平日にどうぞ。見学の所要時間は30分程度です。

なお、館内での写真撮影はできません。

見学の予約は2日前までに

見学は、希望日の2日前までに菊正宗樽酒マイスターファクトリーwebページの予約サイト、もしくは専用ダイアル078-277-3493(受付時間:9:30~16:30)から予約できます。

菊正宗へのアクセス

阪神電車・六甲ライナーの魚崎駅を降りると、住吉川が流れています。流れに沿って南へ10分ほど歩いたところの西側が、菊正宗酒造記念館です。

住吉川の両岸には「清流の道」と呼ばれる遊歩道があり、川床には飛び石が設置されています。道中、きれいな流れを眺めつつ散策を楽しめますよ。

▼阪神魚崎駅の案内板阪神魚崎駅

江戸時代から続く樽酒をこれからも

失われてしまってからではもう遅い

江戸時代、お酒は樽に入れて運ばれていました。そのため当時のお酒はみんな樽酒だったのです。時代とともに容器としての樽の需要は減っていきましたが、樽酒に樽は欠かせません。

製樽技術を継承するための樽酒マイスターファクトリーを見学しつつ、樽酒に限らず失われてしまってからではもう遅いということを実感しました。

気付かないうちに消えそうになっているものはないか、今一度注意して見回してみようと思います。

今日のボタモチ

今日のボタモチは【継承】です。

先人から受け継いだものを次世代に伝えることは、大切な仕事です。古いものの継承には結構コストが掛かりますが、失われてしまってからでは取り返しがつきませんから…。

※今日はボタモチ、1個追加!

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プロフィール

若杉ひふみ
兵庫県生まれの兵庫県育ち
アラ50のO型
現在、昼間は介護予防事業、アフター5はエイジレスライフ実現への考察と実験に勤しむ日々です。
介護予防につながるエイジレスライフの奥義は、好奇心を失わないこと。その実践として「興味本位」な毎日を過ごしています。おいしそうなボタモチはとにかく食べてみよう!ということで、新たな世界との出会いに加え、足腰が強くなるというおまけも付いてきました。
そんなボタモチたちを集めたのがこのブログです。稔り多い人生を祝う「祝活」を目指す日々が、ボタモチとなって棚の上に積み上がり、いつかナイスなタイミングで落ちてくるかも?

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