大阪くらしの今昔館は、大人も子供もみんな笑顔になれるアミューズメントパークのような博物館で、外国人からも大人気。駅直結で抜群のアクセスだし、屋内施設だから雨でも問題なしといいことづくめです。
今回は大阪くらしの今昔館の感想と、料金やアクセスなどについて紹介します。
大阪くらしの今昔館の楽しみ方
子供も飽きずに楽しめる
博物館などへ行くと、たいてい子供が飽きてぐずっている光景を目にします。ところが大阪くらしの今昔館では、そんな子供に出会うことはありませんでした。
これまでに見たことがない展示品がほとんどだと思いますが、どの子もみんな自由に歩きまわりながら、目を輝かせて見入っていました。
外国人にも大人気
外国人の多さにも驚きました。大阪くらしの今昔館は撮影OKで、多くの方がレンタルした着物を着てスマホで写真を取りまくっています。
筆者は3組の外国人の方から撮影を頼まれましたが、外国のスマホはシャッター音がしないんですね。取れているかどうか不安でした。
着物レンタルは今昔館の9階・江戸時代のフロアでレンタルできます(1日先着300名)。着付けは洋服の上からはおるだけでOK、気軽に楽しめるところも魅力です。ひとり500円で30分間、身長110cm以上の方が利用できます。
全天候型の屋内だから安心
せっかく出掛けても雨が降ったり暑かったりすると楽しさ半減です。でも、大阪くらしの今昔館は冷暖房完備のビル内施設(8~10階)なので、天候を気にする必要はありません。
エレベーターで8階まで上がって入場し、エスカレーターで10階へ移動したら鑑賞スタートです。
昔の大阪のくらしをリアルに体感
展示はかなり本格的
大阪くらしの今昔館は、アミューズメントパークのように気軽に楽しめる博物館ですが、展示されているジオラマなどは精巧な造りの本格的なものばかりで、大人も十二分に満足できます。
屋根の上の猫や物干し台の洗濯物まで、天保初年(1830年代前半)の大坂の町並みが実物大でリアルに復元されていて、人間国宝の桂米朝さんの味わい深い解説を聞きながらしばし、ほっこり。
▼江戸時代の大坂にタイムスリップ
▼梁組まで忠実に再現
▼屋根の上には猫が2匹
歩いて体感できる大坂の町家
商家や長屋の建物だけでなく調度品などもリアルに復元されていて、本当に昔の町家を散策しているみたい。座敷に上がったり展示品を手に取ったりしていると、時間までゆったりと流れていくようです。
春から夏は天神祭をイメージした「夏祭りの飾り」が展示されていて、鱧やばら寿司、そうめんなど夏のお祭りにつきもののご馳走も。
商品や日用品を使い工夫をこらした「造り物」からは、道行く人たちの目を楽しませようとした商家のサービス精神が感じられます。
花火や雷の演出も
なんだか暗くなってきたなと思っていたら雷が鳴り始め、しばらくして花火が上がるとあちこちから歓声が起こりました。
博物館の中にいることを忘れてしまいそうな演出で、行灯がほのかに灯る光景はなかなか乙なものでした。
レトロモダンな明治から昭和の展示
8階の「モダン大阪パノラマ遊覧」では、明治・大正・昭和の大阪の住まいと暮らしがテーマ。精巧な模型は可動式のものが多く、汽車が走ってきたり電飾が灯されたりなど驚きの仕掛けが…見ていると時間が経つのを忘れてしまいそうです。
実は、毎時0分と30分に開始される隠し展示「住まい劇場」があるのですが、知らないと見落としてしまいます。残念ながら筆者も予習不足でスルーしてしまいました。
企画展「昭和レトロ家電」で昭和にタイムスリップ
令和になって昭和がますます遠のき寂しさを感じている方、企画展「昭和レトロ家電」へ行きましょう。家電コレクター・増田健一氏のコレクションから選ばれた、昭和感満載の家電が展示されているのです。
我が家に初めてカラーテレビがやってきた日、アッコちゃんのスカートの鮮やかな赤色に感動したことを今でも覚えています。
親戚がナショナルの特約店だったためか、実家の家電は全てナショナル製。展示されている炊飯器をはじめとする洗濯機・冷蔵庫・掃除機などの必需品だけでなく、ホットカーラーにも見覚えがあり、パーマ代の節約になるといっていた母親の姿も浮かびました。
▼コレ欲しいかも…洗濯機です
大阪くらしの今昔館の詳細
大阪くらしの今昔館は駅直結でアクセス良好
大阪くらしの今昔館へのアクセスは、大阪メトロ谷町線・堺筋線と阪急電鉄の「天神橋筋六丁目駅」3番出口が便利です。大阪くらしの今昔館が入っているビルの地下1階に直結しているので、ここからエレベーターで8階まで上がると今昔館の入り口に到着します。
JRなら環状線「天満駅」から北へ徒歩7分、天神橋筋商店街を進めば迷うことはありません。
注意!館内は飲食禁止
大阪くらしの今昔館内は、飲食禁止です。自販機が設置されているコーナーで休憩できますが、お弁当を食べることはできないようです。
とはいえ、周辺の商店街にはいくらでも飲食店があるので、そちらで大阪グルメを満喫していただければと思います。
大阪くらしの今昔館の詳細
- 開館時間 10:00~17:00(入館は16:30まで)
- 休館日:毎週火曜日(祭日は開館)・年末年始 (12/29~1/2)
- 入館料
- 常設展
- 一般:600 円
- 高校・大学生:300 円 ※要学生証提示
- 常設展+企画展
- 一般:800円
- 高校・大学生:500円
- 常設展
企画展「おかげさまで第6回 吉例 昭和レトロ家電 ―マスダコレクション展―」は、令和元年5月26日(日)までの開催です。
なお、ミュージアムぐるっとパス関西を利用すれば大人のみ100円引きになります。JAF会員証の提示でも100円割引かれますが、併用はできません。
入館は16:30までですが、展示をじっくり楽しみたいなら1時間半は必要です。着物レンタルを希望される場合、遅くなると売り切れになっていることが多いのでご注意ください。
大阪くらしの今昔館は元気が出る博物館
地元愛が元気の元かも
展示を見ていると、大阪(大坂)に暮らす人たちの地元愛がひしひしと伝わってきます。さらに展示されているジオラマの凝りようからも、同じ思いが感じ取れるようです。
大阪くらしの今昔館で元気が出てくる理由は、懐かしさだけでなくこの地元愛のパワーなのかもしれません。
今日のボタモチ
今日のボタモチは【愛着】です。
地元愛があればこそ、地元は発展していきます。どこからともなくやってきた人たちはその土地に愛着などなく、旨味がなくなればさっさと撤退します。こんなことはもう見たくありません。
※今日はボタモチ、2個追加!
コメント