広島県立美術館の特別展 挑む浮世絵展は撮影OK!割引やランチ情報も

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国芳から芳年へ

広島県立美術館で開催中の特別展「挑む浮世絵 国芳から芳年へ」は、幕末の浮世絵師・歌川国芳と、その弟子たちに引き継がれたスピリットを感じられる作品展です。なんと展示作品はすべて撮影OKという太っ腹さで、お気に入りの作品と「記念撮影」する見学者もおられました(自撮り棒は使用不可)。

今回は、広島県立美術館の挑む浮世絵展の感想や割引のほか、ランチ情報なども紹介します。

広島県立美術館の特別展 挑む浮世絵展にみる「芳」の譜系

広島県立美術館

国芳には弟子がいっぱい

国芳は幕末に活躍した浮世絵師です。ワクワクするような大胆な画面構成で、今この瞬間に眼の前で起きているかのような臨場感&躍動感にあふれた作品を多数のこしています。

また動物を擬人化した作品も多く、大の猫好きの国芳が描く猫たちは愛嬌たっぷりです。

国芳には弟子がとても多く、その数はなんと70名ほどにも。絵の技量だけでなく、飾らないおおらかな人柄も魅力だったのでしょう。

月岡芳年や河鍋暁斎も国芳の弟子

「最後の浮世絵師」といわれる月岡芳年や、鹿鳴館を設計したジョサイア・コンドルを弟子に持つ河鍋暁斎も国芳の弟子です。

暁斎が「暁斎画談」で描いた国芳画塾の風景からは、自由闊達な弟子たちや猫を侍らせながら弟子に絵の手ほどきをしている国芳の様子が伺えます。

こんなに楽しそうな画塾なら、大勢の弟子が押しかけるのも無理からぬことですね。

▼これがあれば、細かな刷りまでよく見える


庶民とともにあった国芳の作品

江戸期の浮世絵は、今のようにケースに入れて展示されるような芸術品ではなく、人々が気軽に手に入れられる商業出版物がほとんどだったようです。

国芳が活躍した幕末は、幕府の弱体化や外国からの圧力などにより世情はかなり不安定でした。

そんな世情への批判を遊び心でオブラートした作品は、市井にあって庶民の悲喜交々を慈しんでいるようで、そのスピリットは弟子たちにもしっかりと引き継がれていきました。

▼河鍋暁斎展は兵庫県立美術館で開催中

特別展 挑む浮世絵展の割引チケット

かわいいスズメたち

前売りを買いそびれた方は、インターネットの割引チケットを利用すれば大人ひとり100円引きの1,100円で鑑賞できます。

入館の際にもらえるクーポンを利用すれば、併設カフェの飲食代金から100円割引き、さらに特別展 挑む浮世絵の半券を提示すると、5月26日まで隣接の縮景園へ100円で入園できます。

広島県立美術館のレストランは本格イタリアン

広島県立美術館の館内には、本格的なイタリアンレストラン Zona ITALIA in Centro(ゾーナ イタリア イン・チェントロ)があります。

窓の外の縮景園を眺めながら、くつろぎのひとときを過ごせますよ。レストランは美術館を利用しなくてもOKで、美術館閉館後も営業しています。営業時間は以下の通り。

  • ランチタイム  11:00 ~ 15:00 (オーダーストップ 14:30)
  • カフェタイム  15:00 ~ 18:00
  • ディナータイム 18:00 ~ 22:30 (オーダーストップ 21:30)

▼+1,300円(税込み)で前菜2種・デザート・飲み物がつく!

パスタランチ

広島県立美術館の詳細

駅からのアクセスは良好

広島に全く不案内な筆者でしたが、JR広島駅新幹線口から「めいぷる~ぷ(オレンジルート・レモンルート)」に乗車して「県立美術館前(縮景園前)」で下車するルートで、スムーズに移動できました。400円で1日乗り放題となる1日乗車券の購入がおすすめです。

広島バス で行くなら、JR広島駅南口の21番バス停から26旭町線に乗車して「縮景園入口」で下車。路面電車なら、JR広島駅南口 Aホーム 1・2・6番から乗車後「八丁堀」で乗り換えて白島線電車「縮景園前」で下車します。

なお地下には駐車場が併設されていて、1時間:360円/以降30分ごとに180円加算で利用できます。館内ミュージアムショップ・1階レストラン・3階ティールームで1,000円以上利用すれば、30分無料になるそうです。

広島県立美術館の混雑状況

筆者が訪れたのは日曜の午前11時でしたが、不思議なほどに空いていました。

この日、マツダスタジアムでカープのデーゲームがあったからでしょうか。新幹線の車窓から見たスタジアム周辺は、赤いウェアを来たファンであふれかえっていました。

特別展「挑む浮世絵 国芳から芳年へ」会期と開館時間

  • 会期:2019年4月13日(土)~ 5月26日(日)※会期中無休
  • 開館時間:9:00~17:00 ※金曜日は20:00まで

「挑む浮世絵」展示作品と現代の漫画との共通点

臨場感たっぷりの画面構成

今も生き続ける国芳のスピリット

国芳の浮世絵から感じられるストーリー性や、今にも画面から飛び出してきそうな臨場感は、現代人が見ても斬新さにあふれています。

みんなの願いや憧れだけでなく、ダークな面まですくい取る国芳の共感力をベースとするスピリットは、浮世絵の世界から現在の漫画やイラストレーションへ、脈々と継承されているようです。

今日のボタモチ

今日のボタモチは【共感】です。

国芳一門の浮世絵を見ていると、当時の人々の息吹が間近に感じ取れます。社会背景や生活様式は大きく変わりましたが、小さな楽しみを励みに日々の暮らしを重ね、やがて人生を終えるという点では、今の私たちといっしょです。

※今日はボタモチ、1個追加!

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