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家島でのんびり島旅 アクセスや志みずのランチと十景のご紹介

投稿日:2018年4月15日 更新日:

島旅でのんびりしたいなら、家島へどうぞ。姫路港から船に乗って30分で到着、おいしい魚と素晴らしい眺めが楽しめます。家島にはコンビニもタクシーもないけれど、島の人たちは不自由なく暮らしておられる様子です。

家島での時間はゆっくり流れているように感じられ、何もしないでただ海を眺める…というぜいたくなひとときを過ごせるのは、島旅の極致ではないでしょうか。今回は、家島へ行くときに知っておきたいアクセスや、割烹旅館志みずのランチ、家島十景をご紹介しましょう。

家島へのアクセスは姫路港から

家島で気軽に島旅を

家島は、兵庫県姫路市の沖合約18kmの播磨灘に浮かぶ島で、大小44の島々からなる家島諸島のひとつです。

家島という島の名前は、かつて神武天皇が家島に立ち寄った際「波静かにして家の中に居るようである」と仰せられたことから名付けられたと言われています。島といっても家島は離島ではないので、気軽に島旅を楽しめますよ。

家島へは定期船でGo!

姫路港から家島に向かう定期船は「高速いえしま」と「高福ライナー」のふたつが1時間に1~2本出航して、約30分で真浦(まうら)か宮(みや)に着きます。

定期船の時刻表は家島観光事業組合のホームページからご覧いただけます。

★クルマでは乗れません!

<姫路~家島間の片道運賃>

高速いえしま:大人1,000円・中学生から大学生500円・小学生300円

※専門学生と大学生は学生を提示してください
※小学生未満は無料です。大人同伴の場合、小学4年生までは大人1人につき2名まで無料となります。

高福ライナー:大人1,000円・子ども500円 ※10歳までは無料。

なお、姫路港までのアクセスは、JR姫路駅北口の新バスターミナル1番乗り場から出ている姫路港行きのバスに乗れば、約20分で到着です。

車でお越しの場合は、姫路バイパス中地を降りて南へ約12分進めば到着です。なお、姫路港に有料駐車場があるので車はそちらに停めてください。

家島の志みずでランチを満喫

筆者は11時5分発の高速いえしまに乗船して、11時36分に宮に到着しました。ランチを予約していた「割烹旅館志みず」は宮から徒歩6分(真浦からなら送迎バスで10分)です。

今回は「志みず御膳」をいただきました。ご主人は家島の食材をとても愛しておられ、どうすればもっとおいしく供することができるかと工夫を凝らし、楽しみながら料理を創作しておられる様子。料理の説明は聞いているこちらも楽しくなるお話で、ワクワクしながらおいしくいただきました。

★播磨の地酒はラインナップがスゴイ!どれにするかすぐには決められません。

★前菜 鯵の南蛮はワタまで美味!

★続いてお造り 左手前は家島産白鷺サーモン

★自家製天ぷらはグチやイカナゴ入りでしっとりぷりぷり

★舌平目の煮付け 醤油と酒でふっくらとした仕上がり

★ご飯とにゅうめん にゅうめんの出汁は干しカレイで

のんびり楽しむ家島十景

今回の家島ツアーはランチだけ決めて、あとは気の向くまま家島十景をいくつか訪れようというほぼ無計画なもの。まずは志みずからほど近い家島のパワースポット「家島神社」へ向かうことにしました。

家島十景とは、平野庸脩(ひらのようしゅう)が宝暦12年(1762年)ごろに著した播磨鑑(はりまかがみ)に記載されており、七言絶句の漢詩とともに紹介されている家島諸島の旧跡十か所のことです。

家島神社の鳥居近くの「詩ヲ書キ場(しをかきば)」は、大宰府に流される途中で家島に立ち寄った菅原道真公が、この岩場で詩を詠んだと伝わっているものです。

神社への参拝は170段の石段を登らなければなりません。しかし、急ぐ旅でもないのでのんびり風景を眺めながらぼちぼち登りました。

家島神社の鳥居 この先に170段の石段が…

家島神社は神武天皇が建てられたと伝わる由緒ある神社で、この近くの原生林が家島十景に数えられる「天満霊樹(てんまれいじゅ)」です。

家島十景のひとつ「監館眺望」は、江戸幕府が寛永16年(1639年)に海上警備を強化するために設けた番所跡です。ちなみにこの年には小説「天地明察」の主人公、渋川春海が生まれています。

家島十景・宮浦夜泊からは宮港と真浦港を見渡せ、たくさんの船が浮かぶのどかな光景を楽しめます。古くは多くの船がここに立ち寄り、風待ち潮待ちの港として栄えたそうです。入り江に船を泊め翌朝の青く澄んだ海と鳥のさえずりが詩に詠まれています。

次の目的地である家島十景・白髭霊祠(宮浦神社)に向かう途中で見つけたマンホール。描かれているのは「タイ」「ササユリ」「ウバメガシ」「カモメ」で、中央のマークは魚と家島の頭文字「i」をデザインしたものだそうです。

道中で出会った島猫たち 近づいても動きません

白髭霊祠近くで撮影 なんと前面ガラス張りの屋台蔵(ヤッサ蔵)!今までたくさんのヤッサ蔵を見ましたが、前面ガラス張りはここが初めてです。

白髭霊祠は、宮地区の氏神様です。比叡山実相院の覚円僧都が、霊夢によって白髭大明神を勧請したと伝えられています。

島旅で注意したいこと

タクシーは走っていない

散策を始めてから2時間近くが過ぎ、少し疲れてきました。そこでコーヒーを飲みたいと思ったのですが、どうやら宮近辺にはカフェはなさそうです。

それではと真浦方面へ移動しようと思いましたが、タクシーがないため頑張って歩くことに。ところが方角を間違えて島の反対側の網手に出てしまったのです。

あらら…来た道を引き返していると、小さなバス停に時刻表があり10分もすればコミュニティーバスが来るようなのでそこで待つことにして、やってきたコミュニティーバスに乗って宮まで戻りました。

時間を気にしないと結構大変

残念ながら真浦行きは最終便が出た後だったので、そのまま宮から帰路に就くことにしましたが、こちらも船が出たばかりで50分以上待つことになったのです。お土産を買いたかったのですが売店もなかったため、何もせずに海を眺めながら船を待ちました。

後で知ったのですがコミュニティーバスをうまく活用すれば、島内の移動はかなり楽ちんだったようです。島旅で注意したいのは帰りの船に乗り遅れるかもしれないということ。のんびり気ままはほどほどにしておかないと、お泊りするハメになります。

今日のボタモチ

今日のボタモチは【スロー】です。

スローライフは結構難しいということがわかりました。逃せば次は当分ないということで、計画性が足りないと頓挫してしまいそうです。

※今日はボタモチ、1個追加!

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若杉ひふみ
兵庫県生まれの兵庫県育ち
アラ50のO型
現在、昼間は介護予防事業、アフター5はエイジレスライフ実現への考察と実験に勤しむ日々です。
介護予防につながるエイジレスライフの奥義は、好奇心を失わないこと。その実践として「興味本位」な毎日を過ごしています。おいしそうなボタモチはとにかく食べてみよう!ということで、新たな世界との出会いに加え、足腰が強くなるというおまけも付いてきました。
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