18年ぶりのセ・リーグ優勝が目前の阪神タイガース。しかし奥ゆかしい?球団関係者やファンは、「優勝」ではなく、「アレ」と言い慣わしているのです。
今回はなぜ「アレ」なのかについて、考えてみたいと思います。
「アレ」の意味とは?
本来の「アレ」は英語でいうと「that」。離れたところにあるものを指す代名詞です。
第三者が持っているものや双方が知っている過去の事柄のことを「アレ」といいます。
それに対し「コレ」は英語で言う「this」で、話し手が持っているものや当面している事柄のことです。
故・荒井注の「This is a pen!」が思い出されます。
阪神タイガースの「アレ」は『A.R.E.』が出どころ
今ネットで「アレ」を検索すると、本来の意味は上位表示されず、「阪神タイガース18年繰りのアレ」ばかりです。
2023年の流行語大賞は、間違いなく「アレ」でしょう。
そもそも阪神タイガースの「アレ」は、『A.R.E.』。「Aim! Respect ! Empower!」の略です。
意味は「目的・志(Aim)・敬意(Respect)・力を与える(Empower)」。
球団としては明確な目標に向かって敬意をもって取り組み、パワーアップして最高の結果を残そうという、岡田監督の思いがこもった言葉でした。
それが今、現実のものとなろうとしているのです。
「アレ」の源流は岡田監督のオリックス時代に
勝ちを意識すると、固くなって実力が発揮できなくなることはよくあります。
それを配慮したのかオリックス時代の岡田監督は、「優勝」ではなく「アレ」という言い回しをして、見事に初優勝を飾りました。
その流れで今回も「優勝」ではなく、「アレ」なのです。今季のチームスローガンは『A.R.E.』ですが、このときの「アレ」からきています。
阪神タイガースといえば大阪?
阪神タイガースといえば、コテコテの大阪というイメージがあります。
しかし、タイガース本拠地であり、高校球児の聖地でもある阪神甲子園球場は、兵庫県西宮市にあるのです!
残念ながら、「甲子園は大阪にある」と思っておられる方が少なからずおられるようですので、この機会に強調しておきたいと思います。
甲子園があるのは兵庫県です。
甲子園へは阪神電車でGO!
甲子園へお越しの際は、阪神電車が便利です。
阪神電車は、大阪梅田駅から兵庫県神戸市中央区の元町駅までを結んでいますが、途中にある甲子園駅にはすべての車両が停車するため、地理に明るくない方でも安心です。
ところで阪神電車の急行車両の主力である「8000系」と「9300系」が、どういうわけかオレンジ色に塗られています。
阪急阪神ホールディングスの株主総会の質疑応答でも、株主から「『あの球団』の色を変えることはできないのか」という声があがりました。
次回のリニューアルでは、ぜひ「イエロー」にしていただきたいものです。
次は「ソレ」!
テレビ観戦もいいですが、機会があればぜひ、甲子園球場へ。筆者は球場で直に見たバース・掛布・岡田の雄姿が、今も瞼に焼き付いています。
六甲おろしを歌いながら見知らぬ虎キチたちと肩を叩きあったことも、いい思い出です。そろそろ祝杯の準備をば…。
※今日はボタモチ、2個追加!
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