ダイエットへの関心は、年代を問わず高いものがあります。本来ダイエットは健康のための食事を指す言葉でしたが、いつのまにか痩せることを指すようになってしまいました。
今回は、無駄なダイエットをせず、健康的な体型をキープする方法をみてゆきます。
そのダイエットは無駄かも?
努力の割にちっとも痩せない…。それは、あなたの頑張りが足りないのではなく、ダイエットの方法が間違っているのかもしれません。
体脂肪を落とさなければダイエットは成功しないのです。効果が少ないと言われているダイエットをあげてみます。
単品ダイエット
リンゴ・バナナ・ゆで卵など…手軽さのせいか、さまざまな単品ダイエットが流行しましたが、どれも例外なく栄養失調になり、お腹は痩せません。
また、代謝が低下して太りやすくなり、リバウンドしやすいダイエットでもあります。
糖質制限ダイエット
糖質制限は、高血糖症の方の治療向けのものです。健康な方が自己流に取り入れると、肝臓に負担がかかり、筋肉量も減ってしまいます。
さらに、東洋医学においては、穀物や芋類は気を養うために必要な食材とされているのです。
汗かきダイエット
汗をかくだけでは体脂肪は落ちません。また、熱中症の危険もあり、これからのシーズンは特に避けて頂きたいものです。
ボクサーは減量のとき、トレーニングで汗を流し、水を飲まずにカラダを絞り込みますが、計量後はすみやかに通常の食事に戻しています。
断食ダイエット
よく「水を飲んでも太る」という話を聞きますが、むくんでいるのでなければありえない話です。
食べなければ確かに痩せます。インフルエンザか何かで3日も絶食状態になれば、たいてい何kgかは痩せているはずです。しかし、数日で元に戻ってしまいますが、これが健康的な姿なのです。
1日1食ダイエット
1日1食だと、どうしてもドカ食いになりがちで、急激に血糖値が上がります。すると、インシュリンの分泌量が増えるため、かえって体脂肪が増えてしまうのです。
ダイエットは健康のためのもの
目標体重◯◯kgを目指しているあなた、その目標数値はどこから出たものですか?ほとんどの場合、目標体重まで落とすと痩せすぎになります。
まずは、あなたの理想体重がどの程度なのかを計算してみましょう。
BMI22が一番健康
BMI(Body mass index)は、身長の二乗に対する体重の比で体格を表す指数です。この数値が男女とも22の時に高血圧・高脂血症・糖尿病などの病気に罹りにくいのだそうです。したがって、BMI=22となる体重が理想となります。
理想的な体重=22×(身長m)×(身長m)
身長1.6mなら約56kgですが、いかがでしょう。痩せる必要がないのにダイエットしていれば、健康を害してしまいます。肥満とされるのはBMI 25以上からなので、身長が1.6mの方なら、やせる必要があるのは体重が64kg以上の場合となります。
重さより中身が重要
体重が多いからといって、必ずしも肥満とは限りません。身体の脂肪が過剰に蓄積した場合を肥満というのであって、筋肉量が多い場合は、体重が多くても肥満とはいえません。
ダイエットが必要かどうかは、ウエスト周りのサイズで判定します。メタボ検診でおなじみのものですが、
- 男性 85cm以上
- 女性 90cm以上
の場合、ダイエットが必要とされます。
モデルなどスリムに見える体型の方は、おおむね痩せすぎです。彼女たちは、衣装に体型を合わせなければならないため、カラダをそぎ落としているのですから、くれぐれもマネしないでください。
ダイエットをキープするには
なぜリバウンドするの?
ダイエットしてもリバウンドしてしまうとお悩みなら、不必要なダイエットをしている可能性が高いと考えられます。
カラダは飢餓を何より恐れているので、一定の範囲以上に体重が減らないよう、省エネ対策を講じます。食べたモノを無駄なく脂肪に変えてカラダに備蓄しつつ、少ないエネルギーで活動できるよう代謝を落とすのです。
つまり、ダイエットを繰り返すことによって、痩せにくいカラダに進化していくということです。
特に無理な食事制限を行うと、体温の低下や、代謝に必要なビタミン・ミネラルの不足を招き、ますます「燃えにくいカラダ」になってしまいます。
リバウンドしない方法は?
理想体重を割り出す
まずは、BMIから理想的な体重を割り出しましょう。スリム願望が強い方でもBMIは20程度でとどめてください。
身長が1.6mの方が体重を50kg以下にしようとすれば、リバウンドするのは当たり前なのです。
食事制限は、やりすぎない
主食やお肉・油を摂らないといったような極端な食事制限は、リバウンドの元です。白いご飯を分搗き米や雑穀入りに替えて、しっかり噛んで食べてください。
お肉は脂身の少ない部位を選び、オリーブオイルなどの良質な油も取り入れましょう。旬の野菜をたくさん使ったバランスの良い内容の食事を、腹八分に抑えるだけでリバウンドしにくくなります。
温かいものを食べる
野菜をたくさんというと、サラダを思い浮かべますが、加熱した野菜も取り入れてください。
サラダばかりだとカラダが冷えてしまい、太りやすくなります。
カラダをこまめに動かす
運動習慣を持つことは大切ですが、適度とされる1日30分×週5日の運動を続けることは、なかなか難しいものです。そこで、運動していない時間の消費カロリーを増やすことを考えてみました。
たとえば、エレベーターやエスカレーターに乗らずに階段を使うことは、よくすすめられています。この階段昇降のは、山登りと同じ程度の運動効果が期待できるのです。自宅でテレビを見るときにバランスボールに座るのもいいですね。
スーパーで買い物をする時にカートを使わない、車より自転車や徒歩で移動するなど、暮らしの中でカラダを動かす機会を意識して増やすことが、リバウンドを防止する秘訣です。
意識しないダイエットが成功のコツ
ダイエットのための食事と運動について、日常生活の中でできる、あまりに普通のことばかりを挙げました。筆者自身こんなゆるい方法で、独身時代と変わらない体型を維持しています。
リバウンドしてしまうのは、カラダやココロがダイエットに伴う体重やストレスなどの「変化」を察知して、元に戻そうとするからです。急激なダイエットをすれば「変化」も急激なものとなり、リバウンドも激しいものとなります。
ちょっとした節制を続けることが、ダイエット成功への近道、急がば回れですね。
今日のボタモチ
今日のボタモチは【微差】です。
誰も気づかないほどの小さな変化を重ねてゆけば、ストレスや抵抗を受けることなくこっそりゴールしてしまうことができるのです。
※今日はボタモチ1個追加!
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