痩せたくて運動を始めたけれど、ちっとも痩せないという声はよく聞かれます。こんなに頑張っているのになぜ?どうにも納得できませんね。
今回は運動でなかなか痩せられない理由と、効果を高める方法についてです。
痩せたくて運動しても効果が出ないのはなぜ
カラダの中はブラックボックス
同じように運動しても、効果が人それぞれになる理由は、カラダの中がブラックボックスになっているからです。
「この運動で○○カロリー消費できる」「コレを食べたら△△gの脂肪がつく」などというのは、あくまで実験値や平均値です。
ひとりひとり体質や代謝が異なる上、カラダの中で何がどのようになっているのかは、まだまだ未知の部分が多いため、計算どおりにはことが進まないのです。
カラダは痩せたがらない
人間をはじめ動物は、飢餓に備えて食べたものをできるだけ余らせて、カラダに蓄えるようにできています。また、食べ物が乏しくても生きのびられるよう、省エネ設計になっているのです。
エネルギーをできるだけ消費せずに活動でき、食べたものを効率よく蓄える能力は、生き残るための優れた素質です。
「大食いタレント」のようなたくさん食べても身に付かない体質では、飢餓をくぐり抜けて生き残ることはできません。
本来、動物が動くのはエサを手に入れるためや、身を守るためで、現代人のように痩せたいがためにカラダを動かすなどということは、いまだかつてなかったことなのです。
痩せたいなら運動はどのくらい必要?
できるだけ痩せないようにできている私たちのカラダですが、取り込んだカロリー以上に消費すれば痩せます。計算上では、体脂肪を1g減らすには7kcal消費すればOKです。
1kgの減量を目指すなら7000kcal消費する必要があり、体重50kgの人なら、だいたいフルマラソン3.3回分。小分けにするなら、毎日4.6kmのランニングを1ヶ月間続けて、やっと1kg落ちる計算です。
運動をしても痩せないという方の多くは、運動量が足りていません。例えばウォーキングの場合、体重50kgの人が1時間歩いて消費できるカロリーは、やっとおにぎり1個分(約170kcal)。
毎日1時間のウォーキングを1ヶ月続けても、400gほどしか落とせません。運動で消費できるカロリーはとても少ないのです。
痩せたいための努力はムダではない!
体脂肪を減らすのはなかなか大変
運動で減らしたいのは体脂肪ですが、脂肪はなかなか減ってくれません。運動を始めたとき、カラダはまず糖質から使い始め、脂肪が効率よく燃え始めるのは、運動を開始して約20分経過後からとなります。
健康への効果は細切れの運動でも充分得られますが、体脂肪を効率よく燃やして痩せたいなら、20分プラスαの運動が理想です。
運動の効果はこんなに大きい
運動の効果は、痩せること以外の広い範囲におよびます。
運動後、筋肉の再生が行われる際には、糖質やタンパク質を消費します。余った栄養は脂肪に変わるので、栄養を余さず使い切ることが太らない秘訣です。
また、運動すれば血流がよくなります。全身の細胞に酸素と栄養がゆきわたり、代謝が良くなります。運動することですぐには痩せられなくても、長期的には太りにくく痩せやすいカラダづくりができるのです。
注意したいのが運動の後。「運動したんだからご褒美」などと、ケーキをひとつ食べてしまってはいけません。
いちごショート1個は350kcal、2時間のウォーキング分です。運動で消費したカロリーはあっという間に無かったことになり、おつりまできます。
筆者は若い頃、プールに通っていましたが、泳いだ後はビッグマックとシェイクを平らげていました。合計880kcal!笑える話ですが、こういうことは結構ありがちです。
運動で痩せないとお悩みなら、一度点検してみられてはいかがでしょうか?
痩せたいなら運動の習慣化を
痩せたるために運動しても効果が感じられないのは、
- 人間のカラダは少し運動したくらいでは痩せない
- 運動自体が足りていない
- 運動の後、食べすぎている
からです。
だからと言って、食べずに痩せようとするのは一番いけないことで、極端な食事制限はとても危険なものなので、おすすめできません。
やはり、バランス良く腹八分目で抑えた食事と、30分程度の運動を続けて行うことが、安全に痩せるためのベストな方法といえます。
要は、摂取したよりも少しだけ多めのカロリーを消費する生活習慣を続ければ、「気がつけば痩せていた」という結果になるのです。
今日のボタモチ
今日のボタモチは【水面下】です。
表面的には何も変わっていないようでも、水面下ではさまざまな変化が起きているのです。確認できる時期は分かりませんが、楽しみに待ちたいものです。
※今日はボタモチ1個追加!
コメント