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防災講習会で学ぶ知識と対策!家の安全性がわかるポイントも紹介

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大規模な災害が頻発しているおり、自治体主催の防災講習会が開催されたので参加しました。南海トラフ地震で予想される災害から、いかに命を守り被害を減らすかについてのお話でした。

今回は最新の災害知識と対策、家の安全性チェックのほか、どうすれば安全性を高められるかなどについてです。

南海トラフ地震発生で我が家はどうなる?

ハザードマップ

震度6弱の揺れが3分以上続く!

災害への対策は、まず自分の居住地域で予想される被害がどの程度のものになるのかを把握することからスタートします。

筆者宅周辺で予想される被害は震度6弱で、建物の全壊率は危険度3(5~7%)ということでしたが…。

以前、防災センターの「地震体験」で震度7までチャレンジしたことがありますが、10秒程度の模擬体験だったにもかかわらず生きた心地がしませんでした。

あのような揺れが3分以上も続いたら、おそらく我が家は倒壊するにちがいないでしょう。

津波は大丈夫のようだけど油断できない

筆者の居住する自治体は、瀬戸内海の沿岸に位置しているため、最大2.3mの津波が地震発生後2時間ほどで到着し、川を遡上するそうです。

自宅周辺は沿岸から離れているためか、津波による直接の被害はなさそうということでした。

しかし、河川の水位が高いと浸水のおそれがあるようだし、条件によってはもっと高い津波が早く到達することも考えられます。

津波による浸水は、大雨による洪水よりはるかに危険です。

格段の破壊力があることや、何度も繰り返し押し寄せてくるためで、水深が深くないからと侮ってはいけないと講師は力説されていました。

家の安全性チェックのポイント

耐震診断

自宅での在宅避難を目指したい

最近は避難所より自宅が安全な場合には、在宅避難が推奨されているようです。

筆者の居住地域では、避難所が土砂災害や浸水災害の危険地帯にあたっていたり、避難経路が危険だったりするところがあります。

また、我が家のように避難所が遠いうえペットがいる世帯では、可能な限り自宅にとどまりたいと思うのです。

自宅での在宅避難が可能かどうかは、所在地の危険度と合わせて建物の耐震強度などから判断する必要があります。

家の安全性がわかるポイント

震度6の揺れに耐えられる家かどうかのチェックポイントは、地盤と建物です。盛土や埋立で造られた宅地は、土砂崩れや液状化などのリスクが高いため心配です。

また1981年以前に建てられた家や、無理な増改築を施した家も危険で、平面図の形状が複雑な家や、ピロティ式の家も倒壊しやすいとのことでした。

ちなみに我が家のような、ほぼ左右対称で正方形に近く屋根材が軽い家は、地震に強いそうです。

部分的な改修や防災ベッドも効果的

耐震化のために改修や建替ができればよいのですが、かなり大掛かりです。

けれども一室だけシェルター化したり、寝室に防災ベッドを置いたりすることで、自宅の安全性はかなり高められます。

これらの対策に対しては自治体から助成金が出るケースもあり、特に1981年以前に建てられた家の場合は手厚いサポートが用意されているようです。

手軽で効果的な家具の固定や配置の工夫

もっと手軽な方法としては、寝室にはできるだけ何も置かないことや、2階に重い家具を置かないことだけでも効果があります。

また、倒れてきた家具に巻き込まれないように、配置を工夫することもよいそうです。

家具の固定については、L字金具で壁に固定する方法がベストで、突っ張り棒タイプやストッパーなどは気休めにもならないそうです。

筆者はストッパーを差し込んで安心していましたが、これではダメということですね。

その対策は間違いだった!目からウロコの新知識も

乾パン

備蓄は3日分では足りない

災害対策として3日分の備蓄をするように呼びかけられていますが、実はこれでは足りないのです。

大規模な災害では、電気・ガス・水道が止まってしまいます。また、被害が広域に及ぶと近隣の自治体がそろってダメージを受けるため、応援は期待できません。

さらに道路が寸断されてしまうと、遠方からの救援物資も届かないのです。

つまりインフラが復旧するまでの期間は3日では足りず、講師は20日分の備蓄をすすめておられました。

家で一番安全な場所は玄関

昔から地震のときはトイレに逃げ込むと安全だといわれていますが、おすすめは玄関。地震の揺れでドアが開かなくなるとトイレに閉じ込められる危険があることが理由です。

また屋外では、厳しい安全基準をクリアして建てられているガソリンスタンドが、避難場所として適しているそうです。

自宅の安全性向上は被害を減らす第一歩

小屋

災害の被害は事前対策で抑えられる

地震や台風などのような天災の発生は、防ぎようがありません。しかし、被害は対策によって減らすことが可能です。

想定される危機への備えと、危機が起きたときにどうするかをシミュレーションしておくことによって、いざというときの被害を最小限に抑えることができます。

それでも被害に遭ってしまったら、片づける前に被害状況を写真に撮っておきましょう。公的支援の申請や保険の請求時に、大いに役立ちますよ。

今日のボタモチ

今日のボタモチは【安全】です。

「水と安全はタダ」と思っていたころが懐かしいとはいえ、根拠はなかったわけですが…。コンクリートが人を守ってくれるということがわかったのだから、早急に補強していただきたいものです。

※今日はボタモチ、1個追加!

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若杉ひふみ
兵庫県生まれの兵庫県育ち
アラ50のO型
現在、昼間は介護予防事業、アフター5はエイジレスライフ実現への考察と実験に勤しむ日々です。
介護予防につながるエイジレスライフの奥義は、好奇心を失わないこと。その実践として「興味本位」な毎日を過ごしています。おいしそうなボタモチはとにかく食べてみよう!ということで、新たな世界との出会いに加え、足腰が強くなるというおまけも付いてきました。
そんなボタモチたちを集めたのがこのブログです。稔り多い人生を祝う「祝活」を目指す日々が、ボタモチとなって棚の上に積み上がり、いつかナイスなタイミングで落ちてくるかも?

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