令和最初の正倉院展に行ってきました。毎年多くの人が訪れる大人気のイベントですが、御即位記念となる第71回目の今回は、あの鳥毛立女屏風全六扇が20年ぶりにそろって展示されるなど見どころいっぱい。
今回は、正倉院展を少しでもゆったりと見学したい方に向けて空いてる時間帯のほか、並ばずに買える当日券や割引乗車券などを紹介します。
正倉院展2019で空いてる時間帯は?
正倉院展は平日でも混んでいる
正倉院展の人気は年々高まっていて、平成最後の開催となった第70回は、17日間の会期中に24万5832人もの来館者が訪れました。
土・日・祝日はもちろんのこと平日でも混んでいて、当日券の購入や入館待ちの長い長い行列ができます。
たとえ午前9時の朝イチに入館しても、後から次々と来館者が押し寄せてくるので、ゆったりと展示を見ることは難しいのです。
とはいえ、週半ばの水曜・木曜はまだマシな傾向があるので、筆者は木曜に出掛けました。
空いてる時間帯は夕方以降
バスツアーや日帰りのお客さんは10時から14時頃に集中していて、遅い時間帯になるほどお客さんの数は減っていきます。そして正倉院展の開館時間は、月曜から木曜は18時まで(入館は30分前)です。
所要時間としては、見学に必要な1時間半にショップでお買い物を楽しむゆとりを入れて、2時間程度は確保したいところ。
筆者は15時40分頃に入館しましたがさほど混んでおらず、ガラスケースにかぶりつきでじっくりと展示を見ることができ、ショップでのお買い物も楽しめました。
当日券のために並びたくないなら
前売り券があればチケット購入待ちはスルー
午前中には、たいてい当日券を買い求める人たちの行列ができます。下手をするとここで1時間近く待つことになるため、あらかじめ前売り券を購入しておくことはスムーズな観覧のための第一歩です。
とはいえ、買いそびれてしまった場合でも、まだ希望はあります。
当日券は近鉄奈良駅でも買える
奈良国立博物館の最寄り駅は近鉄奈良駅ですが、改札を出たところで当日券が販売されているのです。
平日の朝10時頃でも数分待てば購入できるようだったので、まだチケットを用意できていない方は、ぜひ近鉄奈良駅で購入されることをおすすめします。
バスにも乗れる便利でお得な1dayチケット
正倉院展へのアクセスはバスの併用が便利
近鉄奈良駅から博物館までは、徒歩で12分以上掛かります。歩けない距離ではありませんが、道中も観光客で混雑しているので意外と疲れるのです。
近鉄奈良駅からバスに乗れば楽ちんで、市内循環バス外回りの「氷室神社・国立博物館」で降りたら目的地はすぐそこです。
電車とバスで利用できるチケットがおすすめ
奈良交通バスの1日フリー乗車券もありますが、京阪神方面から正倉院展にお出掛けの方は、「奈良・斑鳩1dayチケット」のご利用がお得で便利です。
筆者が利用したタイプは、阪神三宮からの阪神電車全線+近鉄電車(指定区間)+奈良交通バスが1,850円で1日乗り放題。近隣施設で入場料や飲食料金の割引優待も受けられます。
第71回 正倉院展の詳細とレストラン&ショップ
第71回 御即位記念 正倉院展の詳細
- 会場:
奈良国立博物館 東新館・西新館 - 会期:
令和元年10月26日(土)~11月14日(木)の20日間(会期中無休) - 開館時間:
・9時~18時(月~木曜)
・9時~20時(金~日曜・祝日)
※入館は閉館の30分前まで - 観覧料:名品展(なら仏像館・青銅器館)も観覧可
一般 1,100円・大高生 700円・中小生 400円
※ 障害者手帳をお持ちの方(介護者1名を含む)は無料
セキュリティ対策の強化と混雑緩和のため、45cm×35cm×20cmより大きい荷物は持ち込みが制限されています。会場前には手荷物預かり所が増設されていて100円が戻ってくるコインロッカーがあるので、身軽に鑑賞できますよ。
正倉院展の割引チケット
正倉院展を割引価格で鑑賞できるオータムレイトチケットは、月~木曜日の16時30分以降、金・土・日・祝日の18時30分以降に使用できる当日券です。
値段は一般 800円・大高生 500円・中小生 200円で、博物館の当日券売場でのみ使用開始の1時間前から販売されます。
なお、最終日の11月14日(木)は御即位記念として入館無料となってます。平日であっても混雑が予想されるのでご注意ください。
食事・喫茶OKのカフェ「葉風泰夢(ハーフタイム)」
奈良国立博物館内にあるカフェ「葉風泰夢(ハーフタイム)」では、食事と喫茶が楽しめます。正倉院展期間中の営業時間は以下の通り。
- 月~木曜:9時30分~18時
(ラストオーダー:食事・17時/喫茶:17時30分) - 金・土・日・祝日:9時30分~20時
(ラストオーダー:食事・19時/喫茶:19時30分)
▼ケーキセットでくつろぎのひとときを
グッズ販売は2ヶ所
正倉院展のグッズは2ヶ所で販売されています。特設会場は正倉院展の出口となる西新館1Fに設置されていますが、正倉院展のチケットがなければ入れません。
一方、常設のミュージアムショップは地下回廊無料ゾーンにあるため、展示を見なくても入れます。
定番のクリアファイルやポストカードをはじめ、Tシャツ・バッグ・ハンカチのほかお香やお茶なども販売されています。
▼象牙の物差しがデザインされたブックカバー
正倉院展は空いてる時間帯に訪れたい
空いていればかぶりつきで鑑賞できる
教科書でもおなじみの鳥毛立女屏風(とりげりつじょのびょうぶ)。女性の表情は六人六様で、筆者は優しく微笑んでいるような第三扇の美人に見とれてしまいました。
星が入った瞳がとてもチャーミングですが、こんなに細かく鑑賞できるのはアートスコープを使ったから。
混んでいれば、最前列に陣取ってかぶりつきで鑑賞することなど望めません。正倉院展は、ぜひとも空いている時間帯を狙ってお出掛けされることをおすすめします。
今日のボタモチ
今日のボタモチは【供養】です。
光明皇后が東大寺に聖武天皇遺愛の宝物を献納したことが、正倉院宝物のはじまりでした。
時代は下って、敗戦直後の1946年に第1回の正倉院展が開催されたのです。正倉院の宝物には、供養の力があるのかもしれません。
※今日はボタモチ、2個追加!
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