新米が出回りおいしいご飯を堪能できる反面、これまで食べていた古米がおいしく感じられなくなってしまった・・・。罰当たりな話ですが、おいしくないのは事実だからしかたがありません。
今回は、古米はいつまでが消費期限?という疑問にお答えしたうえで、古米のおいしい食べ方や炊き方などを紹介します。
古米はいつまでが消費期限?
お米に消費期限はない
意外なことに、お米に消費期限というものは設けられていません。お米は生鮮食品なので、表記が義務付けされているのは精米年月日だけだからです。
スーパー等で売っている米を見てみると、記載されているのは精米年月日だけで、賞味期限や消費期限の表示はありません。
おいしく食べられる期間は?
精米後においしさが保てる期間は夏場なら1ヶ月程度、冬場なら2ヶ月程度となっています。 玄米の場合は、保存状態がよければ古米でも充分おいしく食べられ、むしろ熟成が進んで新米より味わい深くなるそうです。
しかし、一般家庭で理想的な状態で保存することは難しいため、早めに食べきってその都度購入することをおすすめします。
古米のおいしい食べ方は?
古米がおいしく感じられないのは、
- 臭いがする
- パサパサする
ことが主な理由です。これらの点を解消すれば、古米をおいしく食べられるのです。
ちょっとした炊き方のコツがあるのですが、それは後ほど・・・。まずは古米ならではのおいしい食べ方をご紹介しましょう。
古米はピラフやチャーハン向き
ピラフやチャーハンを美味しく仕上げるコツは、お米の粘りを出さないようにすることです。
これがなかなか難しいのですが、古米の持ち味であるパサパサ感を活かせば簡単にパラリと仕上がります。
古米は味の染みがよい
古米は水分量が少ないため、味がよく染み込みます。これを活かして炊き込みご飯にすれば、古米の臭いも気にならなくなっておいしくいただけます。
鶏五目などのような醤油味の利いた、具沢山の炊き込みご飯がおすすめです。
カレーにはターメリックライスを
いつものカレーがグレードアップ!専門店のカレーの雰囲気を醸します。ターメリックは肝機能向上や抗酸化作用、アルツハイマー病の予防にも効果があるとされる、注目のスパイスです。
作り方はとても簡単で、お米3合にターメリック小さじ1、バター小さじ1と分量の水をセットして、普通に炊くだけです。
古米のおいしい炊き方は?
臭い対策
古米の気になる臭いは、糠が酸化したためのものです。ですから、古米の外側の層を取り除けば臭いを抑えることができます。
炊飯の前に軽く精米を行うことができればベストですが、無理な場合はお米の研ぎ方で対応しましょう。
お米を研ぐときは、先にボウルに水を張っておきます。そこにザルに入れたお米を沈めてサッとひと混ぜしたら、すぐに水から上げます。
ボウルに新しく水を張ってからザルごとお米を沈めて軽く混ぜ、時間を置かずに引き上げます。これを3回ほど繰り返します。
ポイントは、濁った水にお米を長く浸けておかないことと、力を入れすぎて米粒が割れないよう気を付けること。ザルを使うことで、濁った水をしっかり切ることができるので、臭いの元がお米に染みこみません。
その後、しばらく水を切ってから炊飯器に移し、水を注いで30分から1時間置きます。
水は冷たいものを使うとよりおいしくなるようです。冷たい水に浸けておいてから加熱することで、ゆっくりと温度が上がってお米の甘味が増すのだとか。焼き芋がおいしく焼けるのと同じ理屈ですね。
これを混ぜればおいしく変身
炊飯の際に混ぜると美味しくなるといわれているものをご紹介します。
- みりんか酒:1合に付き大さじ1杯
- 塩:1合に付きひとつまみ
- 新米:3割混ぜる
みりんや酒を加えると香りとツヤがよくなります。塩を加えると吸水がよくなりふっくらと炊き上がるのだとか。新米を混ぜると古米の欠点が隠せるようです。
保温は避けよう
炊き上がったら15分程度蒸らした後、切るように全体を混ぜます。保温をすると臭いが強くなるので避けましょう。
古米でなくても保温をすると臭いが気になるようになるのですから、古米ならなおさらです。
古米の消費期限やおいしい食べ方と炊き方・・・まとめ
数年前の古米でも食べられる
古米であっても乾燥した状態を維持できていれば、数年前のものでも食べられます。また、食べ方を工夫すればおいしく食べられるし、丁寧に炊くことで古米の欠点をカバーできるのです。
古くなったからといって捨てるなんてもったいない。お米への感謝を忘れず、大切にいただきましょう。
今日のボタモチ
今日のボタモチは【持ち味】です。
欠点と言ってしまえばそれまでで、うまく活かせば持ち味となります。土俵を変えるのもうまいやり方といえるでしょう。
※今日はボタモチ、1個追加!
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