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京都国立博物館「京博寄託の名宝展」はお宝の山!感想やアクセス情報も

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平成知新館

京都国立博物館の平成知新館で、「京博寄託の名宝展」が開催中です。教科書に載っている有名作品の実物をはじめ、絵画・彫刻・工芸など幅広い分野の国宝や重文など選りすぐりの150件が惜しげもなく披露されている見応え充分の展示でした。

今回は「京博寄託の名宝展」の内容と感想のほか、アクセス・ランチ情報などについてです。

「京博寄託の名宝展」で日本のお宝が公開中

みんなが知ってるあの名品の実物が目前に

京都国立博物館で開催中の、ICOM京都大会開催記念 特別企画「京博寄託の名宝 美を守り、美を伝える」では、頼朝の肖像画(伝)や風神雷神の屏風など、教科書に載っていて誰もが知っている超有名作品を間近に見ることができます。

展示品は絵画にとどまらず、彫刻・書跡のほか金工・染織・漆工など幅広く網羅され、日本の文化と芸術が早期から高い完成度に到達していたことがわかる展示です。

「寄託」の恩恵でお宝が一同に

国宝・重要文化財などの貴重な作品を一同に鑑賞できるのは、「寄託」の恩恵です。「寄託」とは、寺社が所有する作品を預けて保管してもらうというシステムで、京都国立博物館には6,200件以上の寄託品が所蔵されています。

作品を博物館に寄託することで、良好な状態で保管することができ、博物館も作品を展示・研究に活用できます。さらに美術愛好者にとっても、作品を目にする機会が増えるなど、大きなメリットがあるのです。

「京博寄託の名宝展」に展示されている作品はすべて寄託品で、たとえば俵屋宗達の国宝「風神雷神図屏風」は、建仁寺から寄託されたものです。

絵画だけでない幅広い分野の作品を満喫

お宝の山から選りすぐりの名品150件が一同に

京都国立博物館の寄託品は約6,400件余りもありますが、今回展示されるのはそのなかから選りすぐった150件です。ということは、今回の規模の展示40回分ほどのストックがあるということで、寄託品の膨大さがわかります。

作品は彫刻・書跡・染織・金工・漆工・絵巻・仏画・中世絵画・近世絵画・中国絵画・、陶磁・考古と幅広いジャンルから出展されているので、これまでふれる機会がなかった分野の作品に出会えます。

「京博寄託の名宝展」は常設展価格で観覧OK

平成知新館で常設展示されている「名品ギャラリー」は、常設といいながら定期的に展示入れ替わっているのです。

今回の「京博寄託の名宝展」は、ICOM京都大会開催を記念した特別企画ですが、特別展レベルの展示でありながら常設展の「名品ギャラリー」扱いとなり、観覧料は常設展と同額の520円という超お得な価格となっています。

▼ぐるっとパスがあればなんと無料!

「京博寄託の名宝展」のおすすめ出展品

展示は3階の「陶磁・考古」、2階の「肖像画・仏画・中世絵画・近世絵画」、1階の「彫刻・中国絵画・書跡・染織・金工・漆工」の順に鑑賞しました。そのなかから筆者の印象に残ったものをいくつか紹介しましょう。

  • 鉄砂地色絵梅文瓢形徳利
    雪だるまのような丸っこい瓢箪型の徳利は、京都・東山の青龍寺のものでした。僧坊酒を入れていたのでしょうか、梅の力強い枝ぶりと可憐な白梅の意匠を引き立てる、古清水の渋い色合いがとても魅力的です。
  • 金銅威奈大村骨蔵器(国宝)
    今でいうところの「骨壷」です。球形で蓋に漢文で銘文が刻まれていて、内容から納められていた方の生前の行いが良かったことが伺えます。骨壷の自作を考えている知人に教えてあげたいデザインです。
  • 三角縁五神四獣鏡
    古墳時代の青銅鏡で江戸時代に出土したものですが、発掘場所はなんと筆者居住地の近隣。中国では見られないタイプのもので、ひょっとすると日本で作られたものなのかも?と議論が続いているそうです。
  • 伝源頼朝像(国宝)
    日本史と美術の教科書でもおなじみの肖像です。実物は縦143.0×横112.8(cm)とかなり大きく、インパクトがあります。顔のリアルさと紙を折って貼ったような直線的な装束のコントラストが印象的ですが、衣装が黒無地でないことに今回初めて気付きました。
  • 孔雀明王像(重文)
    筆者にとって孔雀明王は「煩悩即菩提」のシンボルで、勝手に「マイ仏像」として崇めています。通常、孔雀明王は一面四臂で表現されているのですが、こちらは三面六臂の珍しいスタイルで理知的な眼差しが魅力的です。
  • 風神雷神図屏風(国宝)
    2020年東京五輪・パラリンピックの500円記念硬貨のモチーフにもなった、風神雷神図屏風。ユーモラスな風神・雷神の表情と躍動感あふれる画面構成が印象的です。実物の迫力はかなりのもので、今にも屏風から飛び出してきそうにみえます。
  • 白光神立像(重文)
    大きな仏像がたくさん並ぶ中、40cmー強の小ぶりなサイズでありながら強い存在感を放っていたのがこの白く美しい仏像。ヒマラヤを神格化した神様で、細工の細やかさと優美な佇まいに心惹かれます。
  • 束熨斗文様振袖(重文)
    大きく配された熨斗が、弧を描いて着物全体に広がっています。熨斗の筋ごとに吉祥模様が異なる技法で施されており、伝統柄でありながらモダンな印象です。
    この振袖をあまりにも気に入ってしまったロックフェラー2世が、売りたがらない持ち主に小切手を送りつけ高値で「押し買い」したことでも知られています。

京都国立博物館の詳細とアクセス

「京博寄託の名宝展」の詳細

ICOM 京都大会開催記念 特別企画「京博寄託の名宝 美を守り、美を伝える」

  • 会期:2019年8月14日(水)~ 9月16日(月・祝)
  • 会場:京都国立博物館 平成知新館
  • 休館日:月曜日 ※9月2日(月)・9月16日(月・祝)は開館)
  • 開館時間:9:30~17:00 ※金・土曜日は21:00まで開館(9/7を除く)・入館は閉館の30分前まで
  • 観覧料:一般520円、大学生260円高校生以下および18歳未満・満70歳以上は無料(要証明)※9/7は無料

なお9月1日(日)~6日(金)には、ICOM京都大会の開催を記念して通常非公開の明治古都館(重要文化財:旧帝国京都博物館本館)が特別公開され、当日の観覧券があれば、無料で入館できます。

▼この機会にぜひ!

明治古都館

アクセスはバスが便利

京都国立博物館へはJR京都駅から出ているバスが便利。京都駅前D1のりばから市バス100号、もしくはD2のりばから市バス206・208号系統に乗って、博物館・三十三間堂前で下車すればすぐです。

京都巡りをするなら、市バス1日券(大人600円)か地下鉄・バス1日券(大人900円)を利用するとお得です。

レストラン&カフェもあり

京都国立博物館には、レストラン「The Muses (ザ・ミューゼス)」とカフェ「前田珈琲 京博店」があります。筆者はレストランでランチセットをいただきました。

▼メインはきのこのカネロニきのこのカネロニ

「京博寄託の名宝展」で日本の底力を思い出そう

日本の文化・芸術力は過去の栄光?

世界に類を見ない長い伝統を誇る日本は、素晴らしい文化や芸術を育んできました。けれども世界が瞠目する文化・芸術として取り上げられているものは、過去に作られて保管されてきたものが多いように思われます。

過去の遺産で食べていくような体たらくでは、ご先祖たちに顔向けができません。先人の偉業に負けないよう、私たちも奮起したいものです。

今日のボタモチ

今日のボタモチは「巻き返し」です。

幕末から明治にかけて、日本が遅れていたのは軍事関係だけだったように思います。それなのに自国の文化や伝統まで否定してしまった…。それが地に足の着いた自信を失うきっかけとなり、現在の混迷につながっているのかも。何とか巻き返したい!今ならまだ間に合うと信じたいところです。

※今日はボタモチ、1個追加!

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若杉ひふみ
兵庫県生まれの兵庫県育ち
アラ50のO型
現在、昼間は介護予防事業、アフター5はエイジレスライフ実現への考察と実験に勤しむ日々です。
介護予防につながるエイジレスライフの奥義は、好奇心を失わないこと。その実践として「興味本位」な毎日を過ごしています。おいしそうなボタモチはとにかく食べてみよう!ということで、新たな世界との出会いに加え、足腰が強くなるというおまけも付いてきました。
そんなボタモチたちを集めたのがこのブログです。稔り多い人生を祝う「祝活」を目指す日々が、ボタモチとなって棚の上に積み上がり、いつかナイスなタイミングで落ちてくるかも?

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