西宮酒ぐらルネサンス2019!盛りだくさんのイベントを目一杯楽しむには?

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西宮酒ぐらルネサンス2019

毎年大盛況の西宮酒ぐらルネサンスですが、台風の影響で中止となった昨年の分まで楽しもうと、大勢の善男善女が集まりました。2019年も盛りだくさんの内容で、とても1日ですべてを回り切ることはできません。

そこで西宮酒ぐルネサンスを目一杯楽しむにはどうすればよいかを「実験」してきましたので、紹介しましょう。

西宮酒ぐらルネサンスとはどんなイベント?

西宮神社赤門前

西宮酒ぐらルネサンスはイベントが目白押し

酒処で知られる西宮で行われる「西宮酒ぐらルネサンスと食フェア」は今年で23回を数える、大人気のイベントです。

西宮神社をメイン会場に、西宮中央商店街や近隣の酒蔵(白鷹・白鹿・日本盛・大関)などを無料ループバスで巡りながら、日本酒のきき酒や食の出店などのほか、さまざまなセレモニーやパフォーマンスなども楽しめます。

残念ながら各会場すべてのイベントに参加することは無理なので、目的のイベントの開始時間に合わせて移動しながら参加することにしました。

効率よく巡回したいならパンフレットは必須

いつどこでどんなイベントが行われているかを知るために、まずはイベントプログラムや会場マップのほか、無料ループバスの時刻表、イベントガイドなどが掲載されている「西宮酒ぐらルネサンスと食フェア パンフレット」を事前に入手します。

イベントガイドから参加したいイベントをピックアップしたら、イベントプログラムで時間と会場をチェック。

無料ループバスは一方通行となっているので、「逆走」したいときや時間が合わないときには、パンフレットに記載されている徒歩での移動時間が参考になります。

会場を絞り込むと楽

無料ループバスはとても便利ですが、一周に約45分掛ることと運行時間が11:10~16:35であることから、会場を絞り込んで移動時間を減らしたり、阪神電車を併用したりするとよいようです。

筆者の今年のお目当ては、西宮神社会館の「西宮日本酒学校 開校式」と日本盛の「蔵人による唎き酒講座」。

ところが、参加はいずれも先着順のため受付に並ぶ時間が必要だったことと、開校式は90分と長時間だったことから、欲張らずに他の会場は来年回しにしました。

西宮酒ぐらルネサンス「日本盛」編

日本盛蔵開き

「蔵人による唎き酒講座」で唎き酒体験

「唎き酒講座」はかなりの人気

「蔵人による唎き酒講座」は、12時から16時まで定員24名ずつの5回開催、参加費300円で先着順に整理券が配られます。その際に希望の時間を告げるのですが、時間枠が埋まってしまうと別の時間に変更しなければなりません。

西宮神社会館の「西宮日本酒学校 開校式」が14時~15時半のため、12時の回を外すとアウトです。そこで30分前に受付に向かいましたが、すでに数名の方が待機、しばらくすると長蛇の列ができたので、早めに並んで正解でした。

いざ唎き酒体験

利き酒

講師はブレンダーをされている社員さんで、なんと26歳!唎き酒は訓練で上達するとのことで、味わいを自分なりに「言語化」することがコツだそうです。

唎き酒は、まず5種類のお酒を味わってから、出題された2種類がどのお酒かを当てるというスタイルでした。香りと色をみたあと、5ccほど口に含んで味を確認したら、鼻から息を抜くようにして余韻を味わうという手順で進めます。

飲む順によって味の感じ方が変わるため、水を飲んで口内をリセットしながら真剣に取り組んだところ、めでたく正解。参加者全員にお酒が、正解者には日本盛の徳利が追加でプレゼントされました。

じっくり味わえる宮内庁御用酒「惣花」

惣花飲み比べ「唎き酒講座」までの時間に、宮内庁御用酒「惣花」の飲み比べ(500円)にも参加しました。江戸時代末期から続くブランド「惣花」は「惣花酵母」で醸したお酒で、明治天皇や山内容堂公も好まれたそうです。

飲み比べは、煉瓦館2階のゆったりとした特設会場で行われ、「惣花」の純米吟醸と純米大吟醸の違いをじっくりと味わいました。

いずれも辛口が多い灘の酒には珍しく、やや甘口の味わい。同じテーブルの若い人たちは大吟醸のほうが好きといっていましたが、筆者的には吟醸のほうが「らしさ」が感じられるように思いました。

飲食とステージも楽しめる屋外会場

日本盛工場敷地に設けられた屋外会場では、限定酒の有料試飲や福袋、おつまみなどの販売が行われていました。飲食スペースにはテーブルとイスが用意されていて、ステージでは菰巻や鏡開きなども実演されます。

蔵見学も随時開催されており、「西宮日本酒学校 開校式」終了後に参加すべく、最終グループの整理券をもらってからループバスで西宮神社に向かいました。

升酒でいただく鏡開きのお酒

樽酒

この日の日本盛での鏡開きは13時半と16時に行われました。鏡開きの前には菰巻が実演され、鏡開きはお客さんも参加できるのです。

筆者が西宮神社から戻ってきたとき、残念ながらすでに鏡開きは終了していましたが、各回100個限定の「木升つき樽酒販売」には間に合いました。

通常、鏡開きのお酒はふるまわれることが多いのですが、プラカップにごく少量ということがほとんどでさみしいのです。今回は400円の有料販売でしたが、木升になみなみと注がれた冷や(常温)の樽酒は味わい深くて大満足、いい気分で蔵見学に向かいました。

蔵見学では醸造中のお酒の香りににんまり

日本盛は巨大なタンクが立ち並ぶ大手の酒造メーカーで、蔵といっても規模的は工場です。

パイプの中を流れる酒米やコンベアで運ばれながらの蒸米と冷却、プールのような醸造タンクに圧倒されましたが、洗米はごく少量ずつ丁寧に行われていることに驚きました。

また、巨大な醸造タンクの中でふつふつと発酵が進む醪の様子は、小規模な蔵のタンクと変わりなく、酒造りのおおもとは規模の大小を問わないのだなと思った次第です。

途中、蒸米と麹の「試食」もありました。酒米は普通に食べるとおいしくないといわれていますが、すっきりした味と歯ごたえのある食感で意外とイケました。麹は栗のような味のものが高品質といわれているとおり、こちらの麹もまさしく栗の味。

なお、醸造タンクの中は二酸化炭素が充満しているため、香りを楽しむときには酸欠にご注意ください。

西宮酒ぐらルネサンス制覇のコツは計画にあり

酒蔵通り煉瓦館

西宮酒ぐらルネサンスの楽しみ方は百人百様

イベントが目白押しの西宮酒ぐらルネサンスは、15~20分おきに巡回するバスをうまく利用しながら全会場を回ることもできます。けれどもじっくり楽しみたいなら、イベントや会場を絞り込むことがおすすめです。

筆者の場合、今津駅から徒歩で日本盛→ループバスで西宮神社→最終のループバスで日本盛→徒歩で今津駅→阪神電車で西宮駅→徒歩で西宮神社と回り、お目当てのイベントをほぼ制覇できました。なお、西宮神社編は次回レポートします。

今日のボタモチ

今日のボタモチは【計画】です。

もともと行き当たりばったりで出たとこ勝負なタチの筆者でしたが、加齢にともなう体力低下と強欲化のため、労力の最小化と収穫の最大化を目指すようになりました。若いころからそうしていたら、もっと稔りの多い人生を送れたかもしれませんが、今さら次郎と諦めましょう。

※今日はボタモチ、2個追加!

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