社会生活

愛子さまは天皇になれる?女性天皇や女系天皇は何が問題?

投稿日:

御代替わりを前に、皇室への関心がこれまでになく高まっています。令和の天皇に即位される方は現在の皇太子殿下ですが、その後についてさまざまな議論があるようです。本来なら秋篠宮殿下が皇位継承第1位となるのですが、そうなると愛子さまはどうなるのでしょうか。

今回は、愛子さまが天皇になれるかどうかがわかる、女性天皇と女系天皇の違いや問題点についてです。

愛子さまは天皇になれる?なれない?

天皇になった女性は過去に8名

初代神武天皇から数えると、今上天皇は125代となります。このうち、重祚(同じ方が再び即位されること)を省くと123名、北朝で即位された方を含めると128名の方々が天皇となられました。このなかで女性天皇は8名おられ、そのうちの2名が重祚されています。

つまり、男系皇位継承による万世一系の保持が原則であり、女性天皇はあくまで臨時の緊急措置なのです。ちなみに歴代の女性天皇はすべて男系でした。

現状では愛子さまは天皇になれない

現在の皇室典範では、皇位を継げるのは男性の天皇や皇太子の皇子、つまり天皇の血を引く父親を持った男子(男系男子)に限られています。

歴代の女性天皇はすべて男系で、昔であれば男系女子である愛子さまが天皇になることは可能でした。しかし、現在の皇室典範では愛子さまは皇位継承者に当たらず、天皇になることはできません。

愛子さまが天皇になったら皇室はどうなる?

愛子さまを天皇にという声は少なからずあるようで、皇室典範を変更すれば愛子さまが天皇になられることは可能になります。しかし日本の皇室は、男系皇位継承による万世一系の皇統(天皇の血統)を保持し続けてきたことにアイデンティティがあるのです。

したがって、愛子さまが天皇になられた場合、次の天皇が男系でなければ皇統が途絶えてしまうことになります。

女性天皇と女系天皇は全く別モノ

歴代天皇に女系天皇は存在しない

これまで女性天皇は8名おられましたが、いずれも男系の女性でした。そして次の皇位は男系男子に戻っています。つまり、歴代天皇に女性天皇は存在したものの、女系天皇はひとりもおられないわけです。

女系天皇とは皇統に属さない方を父に持つ天皇を指し、性別は問われません。もし愛子さまが皇位に就かれると女性天皇となり、愛子さまが皇統に属さない方と結婚されて生まれたお子さまが皇位に就かれると女系天皇になるのです。

女系天皇では皇統を維持できない

皇統を維持するためには、天皇の父親が初代天皇である神武天皇の血を引いているかどうかが問題となります。したがって愛子さまが皇位に就かれたとしても、その段階では皇統は維持されているのです。

しかし、愛子さまの配偶者が皇統に属さない方であれば、お子さまは皇統から外れることになります。ここで万世一系の原則は崩れてしまい、2600年以上続く皇統は断絶してしまうのです。

愛子さまが天皇になっても皇統は続く?

鍵を握るのは愛子さまの配偶者

愛子さまが天皇になった場合、問題となるのは次の天皇となる方の血統です。つまり、愛子さまの配偶者となる男性が皇統継承者であれば、何の問題も生じないことになります。

現在宮家は4つしかありませんが、これは戦後に11宮家が皇籍離脱したためです。これらの旧宮家には適齢期(死語?)の男系男子が何人もおられるため、このなかから適切な方を選べば配偶者問題は一発で解決します。

旧宮家の男子が皇籍復帰すれば皇統は安泰

ただし、愛子さまのお子さまとして男子がお生まれにならなければ、男系は途絶えてしまいます。つまり、愛子さまが天皇になられることは問題の先送りでしかないわけです。

実は皇統を維持するためのもっと簡単で確実な方法があり、それは旧宮家の男子に皇籍復帰していただくことなのです。

旧宮家には男系男子が100名以上もおられるそうで、竹田恒泰さんもそのおひとり。旧宮家の皇籍復帰は皇室典範を改正すればOKで、女性宮家の創設の検討より優先されてよいと思うのですが…。

世界最長の皇統を守ってほしい

世界一の権威を持つ皇統の弥栄を祈りたい

エリザベス女王は今上天皇と握手する際に自ら一歩踏み出され、晩餐会では今上天皇に上座を譲られました。それもそのはず、実は日本の天皇は世界で最も権威ある皇帝にあたるご存在で、序列は皇帝(emperor)≧法王(Pope)>王(king)> 大統領(president)>首相(premier)となっているからです。

かつて白人たちは有色人種を蹂躙しつづけていましたが、日本が最後まで独立を保つことができた大きな理由は、天皇のご存在だったのではないでしょうか。皇統の断絶という取り返しのつかないことが起きないように、関係者はもっと頑張っていただきたいと思います。

今日のボタモチ

今日のボタモチは【伝統】です。

伝統とは完成されたもので、不用意な改革を加えてしまえばそれはもはや別のものとなるでしょう。2600年以上の伝統の重みを軽視することは、不遜の極みだと思うのです。

※今日はボタモチ、1個追加!

-社会生活
-,

執筆者:


comment

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

関連記事

抵当権抹消は自分で簡単にできた!方法と必要書類や費用も紹介

先日住宅ローンの半分が完済となり、銀行から抵当権抹消手続きの連絡が入りました。自分でやるか司法書士に依頼するかということでしたが、プロにお願いすると1万円以上するという話。そこで節約と興味本位の両方か …

日記を続けるコツは気の向くままが正解!もっと楽しく書こう

日記を書くといいことがいっぱいあります。日記を続けるコツは、楽々と楽しく書ける仕掛けをつくること。 お気に入り文具を見つけるヒントから、5年前から日記を書き続けている、筆者の楽ちん事例までをご紹介しま …

会社を辞める前にやっておこう!あなたのその後は去り際次第

永年社会人をやっていると、たくさんの去ってゆく人たちを目にします。立つ鳥後を濁さずという古い言葉がありますが、去り際にはその人の人間性が表れるものです。 どうせ出て行くのだからと、後始末をおざなりにし …

microsoft office

MOS資格は独学で合格できる!おすすめテキストと勉強方法を紹介

就活などでMOS資格の取得をお考えの方に朗報!MOS資格はスクールに通わなくても、独学でも充分に取得できます。 今回は、需要の多いエクセルスペシャリストとワードスペシャリストを対象に、MOS資格の独学 …

土俵の女人禁制は時代錯誤の男尊女卑 伝統と人命どちらが重い?

土俵で市長が倒れたのに為す術もなかった男性たちの間に割って入り、心肺蘇生を施した天晴な女性に対して称賛の声があがりました。一方、この女性に対して土俵を降りるよう促したアナウンスがあり、非難の声が寄せら …

プロフィール

若杉ひふみ
兵庫県生まれの兵庫県育ち
アラ50のO型
現在、昼間は介護予防事業、アフター5はエイジレスライフ実現への考察と実験に勤しむ日々です。
介護予防につながるエイジレスライフの奥義は、好奇心を失わないこと。その実践として「興味本位」な毎日を過ごしています。おいしそうなボタモチはとにかく食べてみよう!ということで、新たな世界との出会いに加え、足腰が強くなるというおまけも付いてきました。
そんなボタモチたちを集めたのがこのブログです。稔り多い人生を祝う「祝活」を目指す日々が、ボタモチとなって棚の上に積み上がり、いつかナイスなタイミングで落ちてくるかも?

検索

カテゴリー

お問い合わせはこちら