きき酒交流会「SAKE in 広島」は素人もOK!中国5県のお酒が一同に

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きき酒交流会「SAKE in 広島」は広島国税局主催のイベントで、2019年は4月21日(日)に開催されました。

5回目の開催となる今回は在留外国人も参加、インターナショナルな雰囲気のなか、中国5県のお酒だけでなく、蔵元さんや国税局の職員さんとの交流も楽しむことができました。今回は、きき酒交流会「SAKE in 広島」の内容や参加方法などについての紹介です。

きき酒交流会「SAKE in 広島」とは?

広島国税局主催のお堅くない酒イベント

きき酒交流会「SAKE in 広島」は、広島国税局が主催しています。なぜ国税局が酒イベントを?と思われるかもしれませんが、お酒は酒税法で厳しく管理されているのです。酒蔵見学に行くと、お酒の製造量の管理などにかなり神経を使っておられる様子が伺えます。

日本酒の需要喚起と地域ブランドの確立により、いっそうの税収アップを目指す…といってしまうと少々興ざめですが、当日会場に来られていた国税局の職員さんたちは、赤や青の法被を着込みとてもフレンドリーでした。

人気が高まる中国地方のお酒

安倍総理とオバマ大統領がすきやばし次郎で飲んだ広島の賀茂鶴や、各国元首へのプレゼントにチョイスしている山口の獺祭。総理の選挙区が中国地方(山口県)ということを割り引いてもインパクトがありますね。

中国地方の水は、低温でじっくり醸す吟醸造りに向いているそうで、オヤジ向けというより女性や外国人が好むまるやか系のお酒が多いようです。実際にきき酒交流会で出品されていたお酒も甘めで優しい口当たりのものが多いように感じられました。

日本酒の国内消費量は減少傾向?

各地で開催される日本酒イベントは盛況で、特に若い人や女性、外国人の姿が多くみられます。ところが国税局の職員さんや蔵元さんのお話によると、海外需要は増加しているものの、国内での消費量は減少傾向にあるとのこと。

そこで、従来から行われている酒類総合研究所(広島県東広島市)の「全国新酒鑑評会」とは別に、出品対象を一般的に市販されている日本酒に限定したきき酒交流会「SAKE in 広島」を企画したそうです。

一般の消費者からの意見を取り入れ、蔵元に還元するなど需要拡大につなげる取り組みで、今年は在留外国人にも参加を呼びかけました。

参加は事前申込制

きき酒交流会「SAKE in 広島」は無料で参加できます。参加は郵送による事前申込制で、定員は酒類業者及び料飲業者が200名・一般消費者が50名・在留外国人の方が50名でした。

申込多数の場合は抽選ということで、参加の可否は参加が決定した人にのみ連絡されます。なお申し込み用紙は、webサイトからダウンロードできます。

▼送られてきた参加証兼同意書

きき酒交流会「SAKE in 広島」の内容と感想

ずらりと並ぶお酒に思わずニンマリ

会場に足を踏み入れると、そこには中国5県の110蔵から出品された220点の日本酒が一堂に。参加者は受付で渡された資料とプラカップを手に、会場内をきき酒しながら巡ります。

蔵元さんは素人の質問にも丁寧に答えてくれ、楽しさも倍増です。雨後の月のにごり梅酒が実においしかったのですが、作り方の秘訣も教えてもらえましたよ。

受付でもらった資料には、きき酒の手順や会場内の見取り図のほか、出品されたお酒のプロフィールや味・香り・マリアージュとお酒のタイプが記されており、今後飲んでみたいお酒選びなどに役立ちそうです。

アンケートにはぜひ協力したい


受付でもらったアンケートには、お酒の番号と項目別の評価に加え意見・感想を記入するようになっていますが、国税局の職員さんのお話では思ったままの感想をシンプルに書けばOKとのこと。

好きなお酒を自由に味わえばよいのですが、アンケート用紙の冒頭に5つのお酒の番号が書かれていたので、まずはここからスタートしました。5つの内訳は以下のとおり。

  • 大吟醸 やや甘口やや淡麗(岡山・大吟醸 極聖)
  • 純米吟醸 やや辛口やや淡麗(広島・向井櫻 福の神)
  • ゆず酒 甘口濃醇(島根・豊の秋 ゆず酒)
  • 貴醸酒 甘口濃醇(広島・花鳩 貴醸酒の生にごり酒)
  • 燗酒 甘口やや濃醇(広島・白牡丹 広島の酒)

いずれも優しくまろやかな味わいで、まるでゆずジュースのようなゆず酒は、外国の人がお連れの方に「なんたらマンダリン」と説明していました。英語でゆずはマンダリン、覚えておこう。

お酒の香りには「りんご・梨」「バナナ・メロン」などがあり、正直なところはっきりと区別できずにいましたが、貴醸酒生にごりは明らかにバナナの香りでした。

人気のお酒は早々に品切れ

今回せっかく広島まで「出張」するのだから、兵庫では見かけないお酒を飲もうと思っていました。そこで200点以上の出品のなかから鳥取の強力や広島の八反錦などを優先的に味わってみましたが、残念ながら違いがよく分からない…。

というわけで結局、好きな生酛や生原酒プラス値段が高い大吟醸を中心に回ることにしましたが、人気のお酒は早々に品切れになっていて、筆者の予習不足を痛感しました。

気に入ったお酒を手に入れるには?

きき酒交流会「SAKE in 広島」で販売はしていない

珍しい貴醸酒生にごりをお土産に…と思ってフロアを見回しましたが、販売コーナーはありません。そばにいた国税局の職員さんに尋ねたところ販売はしていないとのことで、会場に来られていた広島の酒販店「酒商 山田」の社長さんに声を掛けてくださったのです。

社長さんによると、貴醸酒生にごりは品薄であまり出回っていないらしく、在庫を調べて連絡してくださることになりました。

酒商 山田の宇品本店で無事ゲット

翌朝、社長さんから本店に1本在庫があるという連絡をいただき、希望する店舗に取り置きしてくださるということになりました。その日はちょうど宇品方面に向かう予定だったので、本店で無事入手が叶った次第です。

自宅でゆっくり味わってみると、日本酒度-60という超甘口でありながらくどくなく、こってりした「スペアリブの味噌漬けロースト」によく合いました。

▼花鳩 貴醸酒の生にごり酒

きき酒交流会「SAKE in 広島」は今年も大盛況

きき酒交流会「SAKE in 広島」で国税局に親しみが

今年で5年目のきき酒交流会「SAKE in 広島」は、年々人気が高まっているようで今年も大盛況でした。

国税局に対しては納税者に目を光らせる怖いイメージがありましたが、今回のイベントで親しみを感じるようになりました。おいしく飲んで税収アップに貢献できるなら、言うことなし?

今日のボタモチ

今日のボタモチは【素人】です。

素人にものの価値が分かるかどうかは疑問ですが、商品を購入するのはたいてい素人です。サービスを提供する側は自分が納得するものではなく、相手が喜ぶものを作る必要があるということでしょう。

※今日はボタモチ、2個追加!

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