老化対策

一人暮らしの高齢者は無縁社会の象徴?7割以上が「今が幸せ」

投稿日:2017年4月1日 更新日:

スケッチを楽しむ高齢者

一人暮らしといえば、自由で自分らしく過ごせるというプラスイメージを持つものですが、なぜか高齢者の一人暮らしは独居老人とよばれ、「不自由」「気の毒」というマイナスイメージを持たれがちです。

でも、実際はそうではないようです。一人暮らしの高齢者の声から、「おひとりさま」の現状を見てゆきましょう。

実は多い?一人暮らしを続けたい人

7割以上の人が「今の暮らしがいい」

一人暮らしをしている高齢者のうち、7割以上の方が「今のままの一人暮らし」を望んでいるそうです。『平成26年度 一人暮らし高齢者に関する意識調査結果(内閣府)より』

本当は一人暮らしをのぞんでいないのに、事情が許さず寂しい毎日を過ごしているのでは?という、独居老人に抱きがちなイメージとは、かなり異なる実態が示されています。

気ままに一人暮らしを楽しむ高齢者

現在一人暮らしをしている高齢者の4分の3以上の人は、とくにお金に困っていないのだそうです。この点に関して、現在の高齢者は恵まれています。

毎日の楽しみは、テレビ・ラジオが多く、友達との交際や、新聞・雑誌、食事・飲食のほか、散歩、旅行などがあげられています。一人ぼっちというわけではなく、友達づきあいも続けているようです。

今後も子どもとの同居は望んでいない

子どもと同居したいと考えているのは全体の1割程度で、今後も子どもとの同居は望まないという人は7割以上います。

病気で寝込んだりした際、子どもの援助を希望したいという人は4割程度います。しかし、介護が必要となった場合には、介護サービスに頼りたいという人が半数以上で、子どもに頼りたいという人は3割となっています。

認知症になったら?

認知症になった場合、軽症の間は自宅、重症になれば介護施設などでの介護を希望する人が多く、ともに5割程度です。子ども・親族の家での介護を希望する人は1割未満となっています。

また、孤独死を身近に感じるか否かという質問に対しては、感じるという人と、感じないという人はほぼ同数でした。

最期のときは?

お墓に関する関心は高く、4割以上の人が具体的に考えているようです。一方、終末期医療や葬儀に関しても、少しは考えているという人を含めると、いずれも5割以上の人が関心を持っています。

高齢者の一人暮らしは意外に明るい

今回の調査結果からは、多くの方が一人暮らしを楽しんでいる様子が伺えました。子どもにはできるだけ頼らず、最終的には公的支援を受ける心の準備もしながら、自らの老いから目をそらさずに余生を送っているようです。

われわれが想像する「独居老人像」より、はるかに明るいシニアライフを送っている人が多いことがわかります。

幸せな高齢期を過ごすには

予想を裏切る高齢者の一人暮らし像から、幸せな高齢期を過ごすにはどうすればよいかが見えてきました。

せっかく親を引き取ったのに…

高齢者にとっては、子どもたちのところへ転居するより、住み慣れた場所に住み続けるほうが、満足度が高いのだそうです。確かに良かれと思って高齢の親を引き取ったところ、あっという間に弱ってしまった・・・という話はよく聞きます。

引越しは、高齢者にとってかなりのストレスになるため、ひとり暮らしに限らず住み替えは、できれば75歳までに行うことが奨励されています。

筆者の場合も、両親の年齢に配慮して早めの住み替えを勧めたところ、不適応を起こすこともなく、楽しく過ごせているようです。

一人暮らしに隠された安らぎの要因

「住み慣れた土地」「気心の知れた友達」「気の置けない時間」が、高齢者の心に安らぎをあたえ、一人暮らしを続ける要因となっているのです。

健康生活の大敵のひとつであるストレスは、この安らぎによって解消されるのです。一人暮らしの高齢者の高い生活満足度は、この安らぎによるところが大きいと思われます。

一人暮らしのさらなる効用

さらに、一人暮らしでは「自分のことは自分でやる」習慣がつきます。日常生活のなかで、毎日自然にカラダと頭をつかうシーンが増え、健康生活が実践されていくのです。

そして、健康であることは一人暮らしを続ける上で大切な条件です。元気に過ごすことで一人暮らしを続けられ、満足度の高い生活を続けられるという、プラスの循環が続くのです。

一人暮らしは「無縁社会」の象徴ではなかった!

それでもひとり暮らしに対するネガティブなイメージは強く、家族との同居を「良し」とする声は大きいようです。しかし、必ずしもそうだとはいえないということが、調査結果にはっきりと示されています。

一人暮らしの高齢者イコール孤独で寂しい老人とはいえず、無縁社会の象徴などではないのです。自分らしく自由に過ごせる・・・これが一人暮らしの醍醐味で、年齢を問わす味わえる幸せなのではないでしょうか?

今日のボタモチ

今日のボタモチは【満足】です。幸せの定義はさまざまですが、満ち足りた気持ちで毎日を過ごせているなら、まちがいなく幸せといえます。その満足を自分自身で作り上げられるなら、なおさら素晴らしいものとなりますね。

※今日はボタモチ1個追加!

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若杉ひふみ
兵庫県生まれの兵庫県育ち
アラ50のO型
現在、昼間は介護予防事業、アフター5はエイジレスライフ実現への考察と実験に勤しむ日々です。
介護予防につながるエイジレスライフの奥義は、好奇心を失わないこと。その実践として「興味本位」な毎日を過ごしています。おいしそうなボタモチはとにかく食べてみよう!ということで、新たな世界との出会いに加え、足腰が強くなるというおまけも付いてきました。
そんなボタモチたちを集めたのがこのブログです。稔り多い人生を祝う「祝活」を目指す日々が、ボタモチとなって棚の上に積み上がり、いつかナイスなタイミングで落ちてくるかも?

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