神戸・灘の酒蔵探訪で、酒心館の蔵開きや蔵元を巡っての利き酒を楽しんできました。今回は、酒心館とさかばやしの紹介や開催中の『灘の酒蔵探訪』、灘五郷の酒蔵巡りのコツなどをご紹介します。
酒心館の蔵開きは大賑わい
酒心館で蔵開き開催
ノーベル賞のお酒・福寿でおなじみの酒心館の蔵開きは、11月18・19日に開催。
筆者が訪れたのは18日で、10時半に到着したところ館内はすでに大賑わい!それもそのはず、蔵開きは10時に行われ、鏡開きの振舞酒は先着100名限定でした。
また、蔵人による蔵見学は11・13・14・15時に各回20名限定で、それぞれ1時間前に整理券が配布されるのですが、これがなかなかの狭き門で突破できませんでした。
屋台と新酒でみんな御機嫌
屋台では、しぼりたて福寿の新酒をはじめ、新粕の粕汁や漁師の浜焼き、焼き鳥、練り物などのアテがいっぱいでした。
それを目当てに人もいっぱい集まり座るところがないほど。旨い酒と美味いアテを頬張る面々は、幸せ一杯の笑みに溢れていました。
さかばやしは予約必須
酒心館に併設のレストラン『さかばやし』は11時30分の開店で、昼の営業は14時30分(ラストオーダーは14時)までです。
筆者は11時20分頃から並んで開店を待っていたのですが、次々やってくる人たちは予約をしているとのこと。ひょっとしてすでに予約で席が埋まっているかも…と不安になりました。
実際に店内のテーブルは『予約席』の札で埋まっていましたが、12時半までに食事を終えるなら…という条件で席を作ってもらえたからよかったものの、あやうく昼ごはんにありつけなくなるところでした。
なお、さかばやしは世界最大の旅行サイト「トリップアドバイザー」の「2017年エクセレンス認証(Certificate of Excellence)」に認定されています。
無料の試飲で酒選び
蔵直売所の『東明蔵』には無料の試飲コーナーがあり、酒心館おすすめのお酒を試飲できます。限定酒の量り売りもあって、こちらも大賑わいでした。
お酒のほか、全国各地より取り寄せた酒肴や珍味、お菓子や和雑貨なども販売されています。筆者は『燗酒+9』や酒粕、珍味などを購入しました。
【お酒の温度で味わいが変わる!】
灘の酒蔵探訪で蔵元巡り
蔵元の酒が無料で試飲できる!
10月14日から開催中の『灘の酒蔵探訪』では、酒心館をはじめ灘五郷の蔵元による試飲や資料館の見学、スタンプラリーなど各種イベントを無料で楽しめます。
スタンプポイントは以下の8ヶ所で、3ポイント集めるとお食事券やお酒が、8ポイント制覇すると宿泊券やお酒が抽選で当たります。
- 浜福鶴吟醸工房
- 櫻正宗記念館「櫻宴」
- 菊正宗酒造記念館
- 白鶴酒造資料館
- 神戸酒心館(福寿)
- 沢の鶴資料館
- こうべ甲南 武庫の郷
- お菜佃煮 味屋本店
酒造りについても学べる
酒蔵見学や資料の展示で、酒造りについて学べるところも酒蔵巡りの魅力です。
白鶴酒造資料館では、大正初期の酒蔵を利用した資料館を開設していて、昔ながらの酒造工程や作業内容をわかりやすく展示しています。お子さんや外国人の方も熱心に見学していました。
お酒は肌にもよい
辛口のお酒で知られる菊正宗は、化粧品も製造しています。昔から杜氏の肌はキレイと言われていますが、日本酒には肌によい成分がたくさん含まれているそうです。
館内にはテスターが置かれていて、塗り心地を試すことができます。筆者も使ってみましたが、肌によくなじみしっとり感が持続する優れモノでした。
ループバスは250円で1日乗り放題
11月23日(木・祝)までの土・日・祝日は、JR六甲道駅を起点に『灘の酒蔵めぐりバス』が運行されています。
大人250円、12歳以下と70歳以上は150円で、1日乗り放題で、阪急御影駅・JR住吉駅・阪神御影駅を経由し、各ポイントへ30~40分毎に巡ってきます。
平日に巡りたいなら
ループバスは平日には運行していません。平日に『灘の酒蔵探訪』をされるなら、電車&徒歩がおすすめです。
櫻正宗記念館「櫻宴」は、阪神魚崎駅から徒歩5分で、浜福鶴吟醸工房・櫻正宗記念館「櫻宴」・菊正宗酒造記念館・白鶴酒造資料館の4ヶ所は隣接しているので、楽に歩けます。
なお、神戸酒心館と沢の鶴資料館はこのエリアから離れています。
神戸酒心館は阪神石屋川駅から徒歩8分、沢の鶴資料館は阪神大石駅から徒歩8分なので、白鶴酒造資料館の最寄り駅・阪神住吉駅から石屋川か大石まで移動すると、早く目的地に着くことができます。
閉館時間は意外と早い
各蔵元でじっくりお酒を楽しんでいると、時間はあっという間に過ぎてしまいます。
櫻正宗記念館「櫻宴」は22時まで、神戸酒心館は18時まで開いていますが、他の蔵元は16時から17時に閉まりますので、お目当ての蔵を逃さないようにご注意ください。
蔵元巡りをもっと楽しもう
『灘の酒蔵探訪』は毎年行われています。今回は酒心館を満喫したので、次は今回行けなかった櫻正宗記念館「櫻宴」から回る予定です。
また各酒蔵では、期間中以外にもさまざまなイベントや試飲が楽しめます。
例えば、浜福鶴吟醸工房では、第3日曜の10時~12時に『蔵マルシェ』を開催。人気の秘蔵酒『米治』や地元の美味しい旬の味わいなどが出品され、1月には蔵開きも予定されています。詳しくは各蔵のホームページへ。
まとめ
お酒好きは灘へGo!
今回ご紹介した蔵は、灘五郷のうちの西郷・御影郷・魚崎郷にある蔵元です。残りの西宮郷・今津郷を含め、灘地区はお酒好きにとって聖地のようなところではないでしょうか?
各蔵の施設見学やイベントなどの詳細は、灘五郷酒造組合のホームページからも検索できます。
最近は通年製造されている日本酒ですが、やはり11月以降がオンシーズン、ぜひ灘へ足をお運びください。
今日のボタモチは
今日のボタモチは【豊穣】です。
お酒は実に贅沢な飲み物です。お米をふんだんに使い、手間ひま掛けて作られたお酒には、豊穣への感謝が満ち満ちているようです。
※今日はボタモチ、2個追加!
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