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心肺蘇生での胸骨圧迫とAEDの使い方や人工呼吸の省略は?

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心肺蘇生

もし、誰かが倒れているところに出くわしたら、あなたはどうしますか?何とかしなければと思っても、とっさに適切な行動を取ることができる方は、あまりおられないのでは…。

そこで、3年ぶりに救急救命講習を受けた筆者が、いざという時きっと役に立つ、最新の心肺蘇生法をご紹介しようと思います。

心肺蘇生では胸骨圧迫が最重要

心肺蘇生の流れ【最新版】

『救急蘇生法の指針』は、より効果的な方法を目指して5年ごとに見直されています。2015年に改定された『救急蘇生法の指針』に基づく心肺蘇生を行う際の流れは、次の通りです。

  1. 周囲の安全確認
  2. 傷病者の意識の有無を確認
  3. 周囲に人がいれば協力を求める
  4. →119番通報とAEDの調達を依頼 

  5. 呼吸の有無を確認
  6. →迷ったらすぐに5へ

  7. 胸骨圧迫を30回行う
  8. 人工呼吸を2回行う
  9. AEDが到着すれば直ちに装着
  10. 電気ショック後、直ちに胸骨圧迫を再開
  11. →電気ショックが不要な場合も、直ちに胸骨圧迫を再開

胸骨圧迫を最優先

『救急蘇生法の指針』の改定によって、筆者が3年前に受講したときとは、いくつかの点で異なる内容となっていました。

最大の変更点は、『胸骨圧迫を最優先する』というところです。一刻も早く、できるだけ中断させずに行うことが重要で、胸骨圧迫と人工呼吸との比率も30:2とされています。

もし、協力者がいない場合なら、119番通報後、AEDは省いて胸骨圧迫に専念すればよいとのことでした。

胸骨圧迫の変更点は?

胸骨圧迫の行い方にも変更が加えられ、改定前より『強く・速く・絶え間なく』行うことが推奨されています。

圧迫は、胸が5cm沈み込む程度の強さが目安で、1分間に100~120回のテンポで行ってください。

胸骨圧迫の行い方

胸骨圧迫は、心臓を身体の外から強く圧迫することで、ポンプの働きを肩代わりするものです。

強く押した後に圧迫を解除するという、リズミカルな動作によって、効率よく脳に血液を送り届けることができます。

行い方は、両手を重ねて胸の中央部に置き、腕をまっすぐに伸ばして真上から体重を乗せて強く押しますが、手は胸から離さないようにしてください。

胸骨圧迫を行うときの注意点

胸骨圧迫は、実際にやってみるとかなり力のいる動作で、協力者がいる場合は、1~2分ごとに交代するとよいでしょう。

救急隊は通常の場合。通報後10分程度で到着します。この間にどれだけ胸骨圧迫を継続できるかが、傷病者のその後を左右します。

胸骨圧迫はできるだけ早く始めて、中断せずに長く続けることが大切なのです。

心肺蘇生でAEDの使い方は?

AEDは何のために使うの?

AED(Automated External Defibrillator/自動体外式除細動器)は、高性能の心電図解析装置を内蔵した医療機器です。

心停止時の心臓は、多くの場合、筋肉が細かくけいれんしていて、このけいれんを取り除くために(除細動)、心臓に強い電流でショックをかけるのです。

使い方はAEDの装置が教えてくれる

AEDが到着すれば。直ちに使用します。AEDの使い方がわからないという声が多く聞かれますが、心配はいりません。

装置のフタを開けるかスイッチをオンして電源が入ったあとは、音声メッセージが指示を出してくれるので、それに従えば大丈夫です。

電気ショックの要・不要も指示してくれる

パッドを指示通りに貼れば心電図の解析が始まり、電気ショックの要・不要を判断してくれます。

「ショックボタンを押してください」のメッセージがあればショックボタンを押してください。その後、直ちに胸骨圧迫を再開しましょう。

「ショックは不要です」というメッセージがあった場合も、すぐに胸骨圧迫を再開します。

AEDは付けたままで

貼り付けたパッドははがさず、電源も入れたままにしておきます。

胸骨圧迫は、救急隊に引き継ぐまで、あるいは、倒れた人の意識が戻るまで続けます。

AEDの使用で気をつけたいことは?

AEDを使用するとき、最も気をつけなければならないことは、傷病者から完全に離れることです。

感電することはありませんが、うっかり傷病者に触れていると、解析中のAEDが誤診する可能性があることと、傷病者に必要なだけの通電が行われなくなることが理由です。

AEDを確実に動作させるためには、傷病者から完全に離れるということを覚えておいてください。

心肺蘇生で人工呼吸は省略できる?

心肺蘇生といえば人工呼吸?

心肺蘇生といえば、少し前までは『人工呼吸を行う』というイメージが強かったようですが、最近では変わってきています。

人工呼吸は、装置がない場合だとマウスツーマウスで行うことが一般的ですが、見知らぬ人へ行うのはためらわれるものですよね。

感染症の危険性もあるうえ、胸骨圧迫をずっと続けた方が、結果がよいという調査結果もあり、胸骨圧迫を最優先し、人工呼吸は省略してもよいという考えが主流となっています。

人工呼吸の行い方

協力者がいたり、傷病者が身内だったりするなら、人工呼吸が可能と思いますので、行い方を説明しましょう。

  1. 傷病者の額を押さえながら、あごを持ち上げて気道を確保する。
  2. 傷病者の鼻をつまんで、口をふさぐように約1秒間息を吹き込む。
  3. これを2回行ったら、すぐに胸骨圧迫を再開する。

心肺蘇生での胸骨圧迫…まとめ

胸骨圧迫で命を救える

心肺蘇生では、胸骨圧迫によって、脳への血流を維持することが何より大切です。

喉に何かを詰まらせたり、おぼれたりして意識を失ったような場合でも、詰まったモノを取り出したり、水を吐かせたりすることに手間取るより、胸骨圧迫を優先してほしいと、隊員の方は強調されていました。

心肺蘇生法の講習は、各自治体などで定期的に実施されています。ぜひ一度参加され、胸骨圧迫の実技を身に付けていただければと思います。

今日のボタモチ

今日のボタモチは【決断】です。

誰かがやってくれるだろうと思わないで。みんながそう考えて結局見捨ててしまうようなことは、あってほしくないものです。

※今日はボタモチ1個追加!

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若杉ひふみ
兵庫県生まれの兵庫県育ち
アラ50のO型
現在、昼間は介護予防事業、アフター5はエイジレスライフ実現への考察と実験に勤しむ日々です。
介護予防につながるエイジレスライフの奥義は、好奇心を失わないこと。その実践として「興味本位」な毎日を過ごしています。おいしそうなボタモチはとにかく食べてみよう!ということで、新たな世界との出会いに加え、足腰が強くなるというおまけも付いてきました。
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