中学生プロ棋士・藤井聡太四段の活躍で人気急騰中の将棋。お子さんから高齢者まで一緒に楽しめる将棋は、認知症予防や脳トレとしても効果が期待できるものです。
今回は、将棋の脳トレ効果や、これから将棋を始めたいという方へのアドバイスです。
将棋は認知症予防に効果あり!
認知症予防への関心は高まる一方で、運動や栄養、脳トレゲームなどさまざまな方面からのアプローチが試みられているようです。
認知症発症の原因とされるもののひとつに、前頭葉の衰えがあげられます。
前頭葉は脳内で検索機能を果たしているのですが、この機能が衰えてしまうと、脳にストックされた情報にアクセスできなくなったり、情報を整理できなくなったりしてしまいます。
また、前頭葉はコミュニケーション力や意欲や集中力を高め、感情をコントロールし、意思決定を行うなど、人が人らしく生きるために必須の働きをしているのです。
将棋では、次々と変化する状況にすばやく対応しながら、膨大な手の中から最適解をすばやく見つけ出すことでゲームを進めてゆきます。
将棋を楽しむことによって前頭葉が大いに稼働し、認知症予防に効果があるといわれているのです。
将棋を始めるには?
将棋を始めるために必要なモノやコトはとても少ないので、誰でも気軽に取り掛かることができます。
基本ルールはコレだけ
- 駒の動かし方
- 成り
- 反則手
この3つを覚えればとりあえずOKで、子供向けの将棋セットを入手すればすぐに理解できます。これでもう、対局を見て楽しむことができ、次のステップに進むこともできるようになりました。
【将棋のルールをすぐにマスターできる マスター将棋】
実戦前の練習方法
基本ルールを覚えただけでの状態で即対戦というのは、少々無理があります。やはりゲームとして楽しめるようになるためには、練習が必要です。
ますは本屋さんへ出向き、『教科書&問題集』を入手しましょう。入門書と詰将棋の問題集を何冊か見て、分かりやすいと思えるモノを選んでください。
詰みの練習
将棋は相手の王将を詰ませれば勝ちという、わかりやすいゲーム。『詰ませる』というのは、相手の王将の逃げ道をなくする=どこへ逃げても次に取ることができるという状態です。
この王将を追い詰める、いわば将棋の一番美味しいところだけをひたすら楽しめるのが詰将棋で、ゲーム感覚で詰将棋だけをやっている人もいるほどです。
子供同士の対戦を見ていると、王手を連打するものの詰めが甘く、まんまと相手に逃げられてしまうことがよくあります。
あの羽生さんですら、一手詰めの手を見落として負けたことがあるのだそうですよ。
定跡を覚える
序盤から中盤では、飛車や角行などを自陣から出したり、自分の王将の守りを固めたりするために駒を動かします。
この動かし方には定番のカタチというものがあって、これを『定跡』と呼んでいます(ひふみんの『棒銀』など)。定跡の中から気に入ったモノをひとつ覚えておけば充分です。
全体の流れを知る
対局を実際に見ることはとても勉強になります。
筆者の居住地近辺では、藤棚の下などで青空将棋を差しているおじさんやおじいさんたちが結構います。
でも、実際に張り付いて見ているのは少し気が引けるし、身近に将棋を指す人がいない場合もあるでしょう。
そこで、おすすめなのが『NHK杯テレビ将棋トーナメント』や『将棋チャンネル』などの将棋番組。
プロの対局を再現しながら詳しく解説してくれるので、初心者にもわかりやすくて勉強になります。
将棋はシニアの趣味としてもおすすめ
シニアから始める趣味として、将棋はとてもおすすめです。
何より将棋は、初期投資はほとんど不要で、『試しにやってみようか?』くらいの軽いノリで始められます。ルールも簡単だし、囲碁と違って初心者にも面白さがすぐに分かるところも魅力です。
また、人付き合いが苦手な方でも、ネット将棋や詰将棋本で『ひとり将棋』を楽しむことができます(シニアの趣味は、仲間がいなくても楽しめるものもあった方がいいですよ)。
さらに、観戦するだけで自分では指さない『観る将』も増えているように、見てるだけというのもアリなのです。
オマケに認知症予防や脳トレとしても優れモノと、何拍子もそろっているのが将棋です。
将棋で認知症予防…まとめ
将棋がシニア向けであるもうひとつの理由
一般的に将棋は囲碁に比べると短い時間で勝負が着きます。この点もシニアにとっては重要なことで、長時間座っていると腰によくないのです。
シニアからでも始めやすい将棋、ぜひ一度試してみられてはいかがでしょうか?
今日のボタモチ
今日のボタモチは【明快】です。
よく、囲碁と将棋の違いは?と聞かれますが、大きな違いは勝敗のわかりやすさ。この点で将棋は関ヶ原、囲碁は川中島に似ているのでは?と思います。
※今日はボタモチ1個追加!
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