老化対策

高齢者の運転は事故が心配!免許返納をすすめるのがベスト?

投稿日:2017年7月1日 更新日:

車

高齢者が運転する車に同乗して、その運転技術の危うさに驚いた経験はありませんか?あるいは、ボディーの傷が増えているといったようなこととか…。

高齢者が自動車事故を起こしてしまう前に、車の運転をやめてほしいと思うものですが、一筋縄ではいかないようです。

高齢者の運転は事故が心配

高齢の親に免許返納をすすめたら…

知人は、80歳になるお父さんに免許証の返納をうながしたところ、「年寄り扱いしおって」「わしは半世紀以上乗っとるベテランじゃ」と怒り出してしまわれたそうです。

教習所にも通わず、飛び込みで免許証を手にして以来、60年近く運転を続けてきた自負もあるのでしょう。

講習予備検査はかなりゆるい?

お父さんの話によると、運転免許証更新時の講習予備検査に来られている方の中には、足取りもあやういような方もおられるそうです。

「あんなじいさんにも免許出してるんだから、わしなんかまだ100年大丈夫じゃ!」と言い切られたそうで、知人は「全く危機感のカケラもない」と嘆いていました。

高齢になれば運転免許を返納してほしい

自発的に免許を返納してくれたら…

先日、別の知人から聞いた話です。行きつけの喫茶店の常連さんである83歳の男性が、このたび運転免許証を返納されたそうです。

「これからは自転車通勤だ。雨の日は休むから、よろしくな」と明るくマスターに報告されていたのだとか。

事故を起こしてからでは遅い

この男性、少し前から車の傷が絶えなくなっていて、心配した知人が尋ねたところ「気が付いたら、壁がそこにあって」「ちょっとしたミスさ」などと気にしていない様子だったそうです。

大きな事故を起こす前に運転免許証を返納され、ほっとしたとの話でした。

高齢になってクルマがなくなると…

クルマがないと生活が不便

筆者が今住んでいる所では道路はとてもよく整備されているのですが、バスや電車など公共交通機関の連結がイマイチでクルマがないと移動が大変面倒で不便です。

高齢になって足腰が弱ってしまうとなおさらですが、クルマがあれば気軽に出掛けられます。

クルマがなくなると家にこもりがち

運転免許証を返納してクルマがなくなると、外出がおっくうになって家にこもることが増えてしまいます。さらに、ご主人が運転をやめると奥さんの行動範囲まで狭くなってしまうことも多いようです。

実際に喫茶店の常連さんのお宅では、ご本人より、奥さんの方が一気に老け込んでしまっているのだそうです。

クルマには脳トレ効果もある

クルマには便利さ以外にもメリットがあります。クルマを運転するには、「認知」「判断」「操作」といった能力を同時に働かせることが必要なため、脳トレ効果が期待できるのです。

運転免許証を返納して運転をやめてしまうとこれらの能力が低下してしまい、急速に老化が進んでしまう恐れがあります。

クルマには精神面でのサポート効果も

クルマには気晴らしや楽しみなど、移動手段として以上の魅力があります。

また、ひとりでいつでも気ままにどこへでも行ける自由は、何かと不自由なことが増えてゆく高齢者にとって、自主自立の手段としても捨てがたいものがあるのです。

高齢者の運転事情

高齢者による事故が急増

近年、自動車事故の件数は横ばい状態ですが、全事故に占める高齢ドライバーによる事故の割合は激増しており、その内容も重大なものが多いようです。

筆者も一方通行の道を逆走する高齢者を何度か見かけていますし、ニュースではもっと痛ましい事故がしばしば報道されています。

ところが、これまでの運転免許証更新時の講習予備検査では、記憶力や判断力が低くなっていても違反行為があり認知症と診断された場合でなければ、免許停止もしくは取り消しにはなかなか至っていなかったのだそうです。

高齢者に限定つき運転免許証の導入?

そこで、社会問題化している高齢者ドライバーの事故防止の対策として、警視庁では75歳以上の方が運転できる車や時間帯、道路などを限定した運転免許証の導入を検討し始めることになりました。

さらに80歳以上のドライバーの一部については、3年に1度の運転免許証の更新の際、実技試験を課すことも検討するそうです。

もっと安全な車があれば

自動運転車や安全運転サポート車の開発も進んでいます。

先日筆者が乗った代車は車間距離が狭まるとアラームが鳴り響き、このクルマで大阪の街中を走るとうるさくてたまらないだろうな…と、笑いつつもその賢さに驚きました。

安全なクルマの究極は、ハンドルもアクセルもない完全に自動化したものだそうです。筆者が免許を返納する頃には、もう実用化されているでしょうか?

今日のボタモチ

今日のボタモチは【規制】です。

運転免許証取得に年齢の下限があるのだから、いっそのこと上限を設けて返納するようにしてもいい?

踏ん切りが付かないときに、規制はある意味ありがたい存在なのかもしれません。

※今日はボタモチ1個追加!

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プロフィール

若杉ひふみ
兵庫県生まれの兵庫県育ち
アラ50のO型
現在、昼間は介護予防事業、アフター5はエイジレスライフ実現への考察と実験に勤しむ日々です。
介護予防につながるエイジレスライフの奥義は、好奇心を失わないこと。その実践として「興味本位」な毎日を過ごしています。おいしそうなボタモチはとにかく食べてみよう!ということで、新たな世界との出会いに加え、足腰が強くなるというおまけも付いてきました。
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