この時期、ドクダミがかわいい花を咲かせ始めます。強烈な臭いと繁殖力で、邪魔モノ扱いされることもありますが、その薬効を知れば利用しないのはもったいない!
筆者宅ではお守りとして生やしており、毎年自家製入浴剤とお茶を作っています。
ドクダミは漢方薬のひとつ
ドクダミは十薬とも呼ばれる、れっきとした漢方薬です。幅広い効能を持ち、民間薬としても長く愛用されています。
生の葉は外用に
抗菌・抗潰瘍・消炎作用に優れた生の葉は外用として、切り傷・おでき・ニキビ・湿疹・かぶれ・水虫などに利用されています。
筆者は幼少時おできができやすく、また、擦りむいた傷が化膿しやすかったのですが、ドクダミの葉っぱを炙って貼り付けると、すぐに治っていました。今でも吹き出物などで、たまにお世話になっています。
生の葉は焼酎漬けでも
ドクダミのない時期の皮膚トラブルには、生の葉を焼酎に漬けて抽出したエキスを使用します。
ドクダミの葉っぱを洗ってしっかり水分を取り去ったら、清潔な瓶に詰めます。ドクダミが隠れる程度にホワイトリカー(35度)を注ぎ、3ヶ月寝かせれば完成。外用・内服ともに使用が可能です。
乾燥させてもOK
乾燥葉を煎じて内服すれば、利尿・緩下・解毒作用により、むくみや便秘を改善します。便秘にはアロエも効果的ですが、冷え症の方にはドクダミをおすすめします。
また、カリウムが多く含まれるため、高血圧が心配な方にもよいようです。
漢方薬のように、しっかり煎じて用いる場合なら、腎疾患のある方や胃腸の弱い方の服用には注意が必要です。
ドクダミはどんどん増える
我が家では、東側の一角がドクダミ群生地となっています。ほんの一株を移植したのが始まりですが、根っこが横ばいして、どんどん増えていきました。
除草剤で駆除する方もおられますが、我が家では徹底利用によって、木苺など他の植物とのバランスを保っています。
花が咲くちょうど今頃が、薬効が一番強くなっているので採取に最適です。根絶やしにするつもりはないので、根っこが残っても気にしません。
引っこ抜いてよく洗い、パリパリに乾くまで日干しにしておきます。
お茶と入浴剤の作り方
意外とイケる自家製ドクダミ茶
日常のお茶として飲むための作り方です。よく乾かしたドクダミの根っこ以外の部分を使いましょう。
ハサミで3cm程度にカットして、玄米と一緒にフライパンに入れ、弱火で乾煎りします。玄米が香ばしくなったら頃合いです。
淹れ方は、熱湯を注いでしばらく置くだけでOK。薬効は、しっかり煎じた方が高くなりますが、正直言っておいしくありません。飲みやすさ重視であっさりと淹れて飲みましょう。
煎り玄米の香ばしさとあいまって、意外とイケますよ。ノーマルなドクダミ茶に挫折した方へ、ぜひおすすめします。
お風呂にも使える
入浴剤としてお風呂も使えます。ドクダミの殺菌・抗菌・消炎作用が、ニキビ・湿疹・あせも・アトピー性皮膚炎などの皮膚トラブルを軽減してくれるのです。
乾燥させたドクダミひとつかみを鍋に入れて水をひたひたに注ぎ、沸騰するまで火にかければ出来上がり。この煮出した液をお風呂に加えます。
生の葉を直接湯船に入れてもOKです。薬効はこちらのほうが高いのですが、ニオイが強烈なのでご注意ください。
はびこるドクダミを円満解決
この時期、ドクダミはそんなに大きくなっていません。今のうちに抜いてしまえば、手に負えなくなって困るようにはならないのです。干せば驚くほどカサが減り、あっという間に使い切ってしまいます。
お茶や化粧品として販売されているものを、わざわざ買う必要もなくなり、一石二鳥。もうドクダミを邪魔モノとは言えませんね。
今日のボタモチ
今日のボタモチは【活用】です。
邪魔になる前に先手を打って活躍の場を作れば、もう邪魔モノではありません。
マイナスを0にするだけでは飽き足らず、プラスにしてしまう、このしたたかさは身に付けておいて損はないでしょう。
※今日はボタモチ1個追加!
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