清酒発祥の地・奈良の春鹿酒造で楽しめる試飲は、ワンコインで5種の日本酒を飲み比べできるとあって、平日でも多くのお客が訪れているのです。
予約不要でひとりでも気軽に参加OK、スタッフが丁寧に対応してくれるので初心者でも安心して楽しめます。今回は春鹿のワンコイン試飲での飲み比べレポートです。
奈良の酒蔵「春鹿」ワンコイン試飲とは?
ワンコインで5種類の日本酒を飲み比べ
奈良観光の人気スポット・ならまちの一角にある春鹿(今西清兵衛商店)は、明治17年(1884年)創業の酒蔵、明治27年には明治天皇よりあられ酒お買い上げの栄を賜ったそうです。
そんな由緒ある春鹿ですが、現在では世界各国でも人気が高まり、たくさんの外国人が蔵を訪れています。
おめあては酒蔵SHOPでの利き酒、5種類の日本酒を税込500円で飲み比べできるのです。
利き酒グラスは底の鹿がキュート
利き酒の手順は、まずレジで500円を支払います。そしてレシートを試飲コーナーで提示して、利き酒グラスを受け取ったら利き酒のはじまりです。
このグラスは春鹿のオリジナルで、底に鹿のマークがついているのです。色は4色あり、利き酒終了後に好きな色を選んで持ち帰ります。
▼グラスの底に鹿がいます
春鹿の日本酒5種を飲み比べ
おひとりさまでもスタッフがついてくれる
席に着くと、スタッフが対応してくれます。利き酒体験の流れやお酒の説明など丁寧に行ってくれるので、初めての方やおひとりさまも安心してください。今回のラインナップは以下の通りでした。
- 純米超辛口
- 純米吟醸生原酒 210日熟成(季節限定品)
- 旨口四段仕込 純米酒
- 旨口四段仕込 純米生原酒 木桶仕込(季節限定品)
- 生もと純米生原酒 木桶仕込み(季節限定品)
日本酒イベントで会場を自由に回遊しながらの利き酒を楽しむことが多い筆者ですが、たいていの場合、だんだん味の違いがわからなくなってしまいます。
ところが、春鹿の利き酒は提供する順番も考えられているのでしょうか、しっかりと違いを味わうことができるうえ、進むほどにますます美味しくなっていくのです。
▼お品書きを見ながらじっくり飲み比べ
味の違いが感じられるセレクト
「純米超辛口」は春鹿一番人気の定番商品で、そんなに辛くはなく純米らしいコクとキレを楽しめます。
「純米吟醸生原酒 210日熟成(季節限定品)」は-5℃で生酒を瓶熟成したもので、やや甘口の爽やかな味わい。
旨口四段仕込 純米酒は、「ヒノヒカリ」で仕込んだお酒で、冷から燗までOKのオールラウンドプレーヤーです。
「旨口四段仕込 純米生原酒 木桶仕込(季節限定品)」も「ヒノヒカリ」を使った昔ながらの木桶仕込で、実りの秋を思わせる芳醇さが魅力的。
最後の「生もと純米生原酒 木桶仕込み(季節限定品)」は、奈良県の酒造好適米「露葉風」で仕込んだお酒で、とろりとした味わいです。
▼どれを買って帰ろうか…
奈良漬3種とスパークリング清酒も
5種の日本酒を味わったあと、奈良漬3種とスパークリング清酒もいただきました。
奈良漬は定番のキュウリ・ウリに加えて、燻製ウリの3種を食べ比べできますが、特に燻製ウリは酒肴にぴったりのおすすめ品です。
スタッフの方もお気に入りで、クリームチーズと合わせたりチャーハンにしたりと楽しんでおられるとか。
スパークリング清酒「ときめき」の炭酸は後から添加したものではなく、シャンパンと同じく瓶内二次発酵によるものです。控えめな甘みと軽やかな炭酸は、食前酒にぴったりでしょう。
▼悩んだ挙句の3種
限定スイーツも見逃せない
酒蔵SHOPではお酒や奈良漬のほか、限定スイーツやグッズなども販売されています。
バウムクーヘンとコンフィチュールが大人気ですが、コンフィチュールは残念ながら品切れ中でした。
バウムクーヘンには「さくら純米酒」のお酒と酒粕が練り込まれていて、びっくりするほどしっとりしています。
なお、春鹿の隣にある今西家書院(重要文化財)では、コーヒーor抹茶とともにバウムクーヘンをいただくことができます。入館料400円+春鹿バームセット800円です。
▼バウムと燻製奈良漬け
奈良に行ったらぜひ春鹿で利き酒を!
春鹿のワンコイン試飲はとてもお値打ち
春鹿の利き酒は、日本酒5種+奈良漬け3種+スパークリング清酒にグラス付きで税込500円、増税前と同額でした。
うれしくなった筆者は、持ち帰れないほどお酒とスイーツを買い込んでしまいましたが、クール便で送ってもらえるので大丈夫です(支払いは今のところ現金のみ)。
春鹿の場所は、奈良ホテルの南側のならまち大通りより南側の細い路地沿いにあります。初めての方は、地図があったほうがわかりやすいでしょう。
今日のボタモチ
今日のボタモチは【安息】です。
久しぶりに訪れた奈良は、ものすごく観光客が多くなっていて驚きました。けれども時間がゆったりと流れる感覚は、以前と変わらないように思えたのです。これはやはり、毘盧遮那仏のオーラの成せる業?
※今日はボタモチ、2個追加!
コメント