先日、大阪の国立文楽劇場で公演中の「新版歌祭文(しんぱんうたざいもん)・野崎村の段/日本振袖始・大蛇退治の段」を鑑賞しました。
良い座席がどこなのかもよくわからないまま、勢いでチケットを購入して迎えた当日。まるで生きているかのような人形の演技に魅了され、楽しい時間を過ごすことができて大満足でした。
今回は初めて文楽劇場を訪れる方に向けて、座席の選び方やチケットの購入方法、劇場へのアクセスなどについてご紹介します。
大阪文楽劇場の良い座席はどこ?
大阪の国立文楽劇場には753座席あるのですが、この中で良い座席がどこなのかについて様々な意見があります。
人形をしっかり見たいなら中央座席前方、義太夫節や三味線をじっくり味わいたいなら出語り床近くなど、興味・関心によってベストシートは違ってくるようです。
筆者は鑑賞日の2日前に座席を取ったのですが、人形の動きがよく見えそうな中央座席前から5列目ほぼ中央の18番席が空いていたので、そこに決めました。
前に座っている人の頭はさほど気にならず、人形の動きもよく見えましたが、少し見上げる形になったので首が痛くなるのが気になるところ。
休憩時間にあちこち座ってみたところ、特にこだわりがないなら中央座席の後ろ側ブロックの最前列が、楽な姿勢で舞台がよく見えてよさそうに思えました。
大阪文楽劇場のチケット購入方法
公式webサイトからの購入が手軽
筆者は、国立文楽劇場の公式webサイト(スマホにも対応)からチケットを購入しました。初めての購入ではまずユーザー登録を行いますが、一般の人は入会費・年会費無料のNTJメンバーとして登録されます。
規約に同意してから個人情報や連絡先・パスワードなどを入力すると、登録したアドレスに確認のメールが届くので、記載されたURLへアクセスすればユーザー登録完了です。
その後、購入サイトにログインして、目的の公演を選択すると表示されるカレンダーから、鑑賞する日時を選んでクリックします。続いて座席を選択して確認・購入手続きに入ります。
購入手続き終了後に表示される画面を印刷して、当日劇場まで持参してください。チケットの受け取り方法が「配送」の場合、支払い方法は「クレジットカード決済」「ペイジー決済」「コンビニ払い」を選択できますが、配送料や手数料が必要になります。
一方「劇場の自動発券機での発券」なら、配送料・手数料とも不要。支払い方法は「クレジットカード決済」か「ペイジー決済」です。ただし購入手続き完了から72時間を経過しないチケットは、チケット売り場窓口での発券となります。
決済方法がクレジットカードの場合、発券のときにそのカードが必要となるのでお忘れなく。なお「新版歌祭文(しんぱんうたざいもん)・野崎村の段/日本振袖始・大蛇退治の段」のチケット代金は、全席均一の4,700円(税込み)です。
公式webサイト以外での購入方法
チケットの購入は電話でもできますが、鑑賞当日には購入できないうえ手数料が掛かるので、個人的にはおすすめしません。
劇場のチケット売り場で購入する場合だと、窓口の画面でリアルタイムの空席状況を確認しながら座席を選べますが、開演直前には混雑が予想されます。支払いは現金またはクレジットカードです。
大阪文楽劇場へのアクセス
文楽劇場は駅のすぐそば
大阪の文楽劇場は、大阪メトロ(堺筋線・千日前線)「日本橋」駅・近鉄奈良線「近鉄日本橋」駅の7号出口より徒歩1分、10号出口からだとエレベーターを利用できます。
JR大阪駅からなら、大阪メトロ御堂筋線「梅田」駅から乗車して「なんば」駅で千日前線に乗り換えると便利です。JR新大阪駅からでも同様に、大阪メトロ御堂筋線「新大阪」駅からどうぞ。
文楽劇場に駐車場はありませんので、車でお出掛けの方は近隣の有料駐車場をご利用ください。
文楽劇場のレストランは休業中
文楽劇場には1階のレストラン「文楽茶寮」と2階ロビー奥の軽食・ドリンク売店がありましたが平成30年5月末日で休業、再開の目処は付いていません。
とはいえ劇場周辺は「大阪ミナミ」とあって、徒歩圏に飲食店はいくらでもあります。筆者が鑑賞したサマーレイトショーは18時15分開演・20時40分終演だったので、事前に腹ごしらえをしておきました
▼千房・千日前本店で夏野菜いっぱいのカレー風味お好み焼きを
▼丸福珈琲店・千日前本店のパフェはロゴがユニーク
大阪文楽劇場の館内は飲食OK
大阪の文楽劇場内では、幕の内や巻きずしなどのお弁当などが販売されています。ゆったりしたロビーにはソファが置かれているので、休憩時間などに食事を摂ることができます。
おにぎりやサンドイッチなどをコンビニで購入して持ち込むことも可能で、休憩時間であれば座席で食べてもOKです。
大阪文楽劇場はチケットの購入が簡単でアクセスも良好
意外とスムーズに進んだ文楽鑑賞
2日後の予定がキャンセルになったため、急遽決めた文楽鑑賞。残っていた座席から良さげなのを取り、特に予習することもなく迎えた鑑賞当日でした。
合理性や効率を優先するのが現代人の処世術ですが、義理・人情は日本人のDNAにしっかり染み込んでいるのかも?意外なほどすんなりと話に入ることができ、人間以上に情感あふれる人形の熱演にすっかり引き込まれてしまったのです。
文楽劇場のチケット購入はとても簡単だし、駅近でアクセスもよし。敷居が高いと思っていた文楽でしたがそんなことはなく、また観に行きたくなりました。
今日のボタモチ
今日のボタモチは【非合理】です。
文楽の話には、結構非合理なものが多いようです。合理的には理解できない、つまり論理を超えているわけで、芸術とはそういうものなのかもしれません。
※今日はボタモチ、1個追加!
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