霜ばしらという仙台銘菓をご存知でしょうか?とても手に入りにくいお菓子だと聞いたのでぜひともお取り寄せしようと、昨年11月中旬に注文しました。その後待つこと2ヶ月以上、やっと2月4日に届いたのです。
さて、そのお味は?今回は、幻の仙台銘菓・霜ばしらのレポートです。
霜ばしらは冬季限定のお菓子
まさしく朝日に輝く霜柱のよう
「名は体を表す」といいますが、仙台銘菓・霜ばしらの束ねた絹糸のような光り輝く見た目や、口に入れたときのシャリッとした食感とはかなく消えてしまう口どけ感は、冬の早朝に降りた霜柱のように繊細なものです。
また、10月から4月までの冬季限定商品で、熟練の職人さんがその日の天候に合わせて調整しながら、手を掛けて丁寧に作っています。
缶を開けると白い粉が出現
霜ばしらは青くて丸い缶に収まっています。
缶のフタとプラスティックの中ブタを開けると白い粉が詰められていて、霜ばしらとおぼしきものはどこにも見当たりません。この白い粉は落雁の粉で、霜ばしらはこの粉のなかにうずまっているのです。
落雁の粉は、霜ばしらが壊れたり湿ったりしないようにするためのもので、空き容器などに粉を半量くらい取り出すと、缶の中から霜ばしらが現れます。
シャリしゅわっ・・・不思議な食感
姿を現した霜ばしらは壊れてしまいそうな繊細さ、慎重にそっとつまむと驚くほどの軽さです。
取り出した霜ばしらを口に運ぶと、シャリッと崩れしゅわっと溶けてしまいました。繊維状の飴を束ねて空気を含ませながら、ふんわりとまとめて作られているのでしょうか。
これまで味わったことのない食べ心地とともに、ふわっと軽やかな甘みがお口に広がりました。
残った粉もおいしくいただける
霜ばしらに入っている落雁の粉は餅米の粉と砂糖が混ざったものなので、お菓子作りの材料として活用できます。九重本舗玉澤推奨の食べ方は、乾煎りして砂糖と塩を混ぜて頂くというものです。
筆者は試しに少量のぬるま湯を加えてこねてから丸めて平べったく伸ばし、テフロンのフライパンで焼いてみたところもっちりふわっと仕上がり、黒蜜ときな粉をかけておいしくいただくことができました。
霜ばしらは仙台銘菓
仙台銘菓の霜ばしらは、仙台の老舗和菓子店・九重本舗玉澤で作られています。
創業は延宝3年(1675年)。初代の玉澤伝蔵氏は近江(現在の滋賀県)から仙台藩四代藩主・伊達綱村公に招かれ、ご城下の国分町に「御用御菓子司」として開業したのが始まりです。
明治34年(1901年)には明治天皇に献上したお菓子が『九重』と銘銘され、このときから九重の商号が使われています。最近では、『お伊勢さん菓子博2017』で最高賞の名誉総裁賞を受賞しました。
初代以来14代にわたり300年以上伝統と和菓子の技を受け継ぐ九重本舗玉澤は、宮城を代表する老舗和菓子店として愛され続けているのです。
霜ばしらのお取り寄せ方法は?
amazonや楽天ではみつからない!
最近では、たいていのものが楽天やamazon、Yahoo!ショッピングなどで簡単に手に入るようになってとても便利ですね。
今回もいつものように大手ネットショップから探してみましたが、残念ながら霜ばしらは取り扱われていません。
ないとなればますます欲しくなるのが人情で粘って調べてみたところ、宮城県内なら九重本舗玉澤の各店や仙台空港のほか、三越仙台店などで手に入るようです。
しかし筆者は関西在住、いくらなんでも宮城までは行けない…。
東京にアンテナショップが
東京でなら手に入るのでは?と思って調べてみたところ、池袋にある宮城県のアンテナショップ『宮城ふるさとプラザ』で、霜ばしらを入手できるという情報がみつかりました。
ただし、こちらでは月初めに一度だけ入荷して即完売となるそうで、予約やお取り置きの対応はしてくれないとのこと。つまり行けば必ず手に入るという保証はないわけで、上京して空振りに終わるのは辛すぎる…。
通販サイトが見つかった!
霜ばしらは通販で手に入る!
なんとか通販で手に入らないものかとさらに調べてみると、通販の『仙台名店ドットコム』で購入できることがわかり、即注文したのが昨年11月中旬のこと。
「霜ばしらは大量生産できないお菓子のためご了承ください」とのことで、すでに年内発送不可という状態でした。
年明けに発送時期のお知らせメールが
年が明けた7日、仙台名店ドットコムからメールが届きました。
文面には、現在11月1日までの注文分の発送が完了していて、今月中には11月受注分の発送を完了できる見込みであるとあり、「九重本舗玉澤に催促しているのでいま少しお待ちください」と結ばれていました。
月末にお詫びメールが届く
1月28日に仙台名店ドットコムからメールが届きました。
現在11月7日までの受注分の発送が完了しているが、筆者の注文分は月明けになるという文面で、「九重本舗玉澤に催促しているのでいま少しお待ちいただきますようお願いします」と結ばれていました。
その数日後の2月4日、我が家に霜ばしらが到着したのです。
ネット注文は九重本舗玉澤ホームページでも可能
ネットでの注文は、九重本舗玉澤のホームページでも取り扱っていますし、発送もこちらの方は早いようです。しかしながら、支払いが代引きのみであることと関西への送料が1,080円(現在は1,100円)とお高めでした。
仙台名店ドットコムではクレジットカード払いができるうえ送料が620円(現在は765円)と割安だったため、こちらから注文することにしたのです。
霜ばしらひと缶のお値段はどちらも2,052円(現在は2,160円)で、本体と送料・手数料の比率を考えるあたりが関西人のサガでしょうか。仙台名店ドットコムは、発送時期の見込みについてこまめに連絡をしてくれるなど、対応も丁寧でした。
今後、霜ばしらはいつ届く?
美味しいものは誰かと分かち合いたくなります。そこで、日ごろ何かとお世話になっている知人にお裾分けしたところ「何?これ!」と大変気に入ってくれ、早速注文したそうです。
現在、九重本舗玉澤・仙台名店ドットコムとも4月以降の発送を了承される方からのみ注文を受け付けているとのことで、知人が霜ばしらを入手できるのは、4月以降となりそうです。
霜ばしらは冬季限定の仙台銘菓・・・まとめ
霜ばしらのご注文はお早めに
霜ばしらは、清楚で床しい大和なでしこのようなイメージです。冬の間しか作られず入手ルートも限られているので、「大人買い」は我慢して大切に味わいたいものです。
なお、2018年の販売開始は10月1日となっていて、注文の受付は9月25日からスタートしています。9月26日に発注したところ、10月2日に届きました!何事も早めが肝心ということですね。
今日のボタモチ
今日のボタモチは【待望】です。
なんでもインスタントに出来上がり、欲しいときにすぐ手に入るのがあたりまえという世の中にあって、2ヶ月以上も楽しみに待ち続けること自体、貴重な体験といえるのではないでしょうか。
※今日はボタモチ、1個追加!
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