子供の頃、夜寝る前に食べる一粒の肝油ドロップが楽しみでした。懐かしい思い出ですが実は今も人気があり、最近では品薄で入手が困難になっているほど。
今回は肝油ドロップの成分や、食べすぎても大丈夫かについてです。
肝油ドロップは子供にいいの?
肝油ドロップは子供向けの製品
甘くて優しい味わいのため、肝油ドロップは子供に与えやすい製品です。
肝油ドロップは1911年から販売されており、子供の成長に役立つ肝油が主な原料でした。
タラの肝臓から抽出した肝油は、栄養分が豊富ですが食べやすいものではなかったため、子供が喜んで食べられるよう、おいしく加工したのが肝油ドロップなのです。
昔は栄養状態が今ほどよくなかったため、肝油ドロップは多くの家庭で子供に与えられていました。
何歳から食べられるの?
肝油ドロップは、噛んで食べることができる1歳ごろから与えることができ、もちろん大人が食べてもOKです。
おやつ感覚で食べられるおいしい肝油ドロップですが、お子さんが欲しがっても指定の用量以上は与えないようにしましょう。
肝油ドロップの成分は?
ビタミンAとDがメイン
子どもの成長に必要なビタミンAとビタミンDが主に含まれています。
これらは目や肌によい栄養素なので、ドライアイやお肌のコンディションが気になる大人の方からの人気も高いようです。効能は以下のようになっています。
- 目の乾燥や骨と歯の発育不良、夜盲症、くる病の予防
- 妊娠・授乳期や病中病後、および発育期や老年期におけるビタミンAとビタミンDの補給
肝油でできているの?
肝油ドロップは、もともとは肝油でできていましたが、現在では肝油は使用されていません。
しかし、肝油の主成分であるビタミンAとビタミンDはしっかりと含まれています。
アレルギーの心配は?
肝油ドロップには、アレルギーの原因になりやすい卵や牛乳などのような動物性たんぱく質は含まれていません。
グミのような食感からゼラチンが含まれているように思われますが、植物性の天然増粘剤が使用されているので安心して使用できます。
なめて食べたらいけない?
筆者は子供のころ、一粒しかもらえない肝油ドロップを少しでも長く味わいたいからと、噛まずになめて食べていました。
しかし、肝油ドロップを製造しているカワイ製薬は、噛んで服用することを推奨しています。
小さな子供の場合には、噛まずになめていると喉に詰まらせる心配があるためご注意ください。
肝油ドロップを食べすぎると?
食べすぎると副作用の心配が
肝油ドロップの主成分であるビタミンAとビタミンDは脂溶性ビタミンです。
水溶性のビタミンCは、摂りすぎても速やかに尿として排泄されますが、脂溶性ビタミンは摂りすぎると体内に蓄積されて、次のような副作用を起こすことがあるため注意が必要です。
- ビタミンA:頭痛・吐き気・下痢・脱毛・食欲不振・肝脾腫・胎児奇形など
- ビタミンD:頭痛・吐き気・かゆみ・脱水症・腎石灰化症・尿路結石など
肝油ドロップの適量は?
おいしいからつい食べ過ぎてしまいそうになる肝油ドロップですが、決しておやつではなく、第二類に分類されるれっきとした医薬品です。
薬なので用法や用量を守らなければ副作用が生じるおそれがあり、適量は「用法および用量」に以下のように書かれています。
- 成人(15歳以上) 1日2粒
- 1歳以上15歳未満 1日1粒
子供のころ一粒しかもらえなかったのは、こういうわけだったのですね。
【懐かしの肝油ドロップは今も大人気】
肝油ドロップは子供にいいの?まとめ
食べ過ぎは厳禁
『良薬口に苦し』といいますが、肝油ドロップは『良薬口に甘し』です。
子供が喜んで食べられるおいしさですが、過剰摂取は副作用を引き起こす危険性があります。お子さんが隠れてつまみ食いなどしないよう、しっかり管理してください。
今日のボタモチ
今日のボタモチは【理由】です。
子供のころ肝油ドロップを一粒しかくれなかった母親を恨めしく思ったものですが、ちゃんと大人の理由があったのですね。
※今日はボタモチ、1個追加!
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