よくあるストレス対処法は、どこまで行っても対処療法で、後手の策であることは否めません。
対処療法に終始して、根本的対策に手が回らずにいると、いつまでたってもストレスとお友達でいつづけることになります。
そんなことはまっぴらと思うなら、やられてからの手当より、やられずに済ませる予防策を打ってみませんか?
ストレスは戦わない
ストレスへの対応は一筋縄ではいきません。戦ったところで、ダメージを溜めない、あるいは少しでも軽くするのが精一杯、というのがよくあるパターンです。
ここは戦法を変えましょう。「ストレスとは戦わない」と決めてしまいます。
戦いからどうやって降りる?
ストレスと同じリングに上がらない
戦い方を考えるより、戦いそのものを回避することを考えましょう。身体的ストレスの場合なら簡単です。疲れる前に休む、とにかく早く寝るといった対応で、充分に回避できます。
一方、精神的ストレスの場合は、少々やっかいです。まずはストレッサーをつきとめましょう。
とりあえずは思いつくまま、ストレスを感じるシチュエーションを書き出します。
- Aさんが上司に叱られたら、機嫌が超悪くなる
- BさんがCさんからの電話を受けたら、八つ当たりされる
- 連休明けは、Dさんが愚痴っぽくなる
など、ストレス警報発令中の場面を書き出しましょう。
その上で、その場に居合わせずにすませるにはどうすればよいか、を考えるのです。
完全に回避できなくても、「その場にいる時間を短くする」「遭遇する回数を減らす」「味方あるいは中立の人にも居合わせてもらう」など、方法はあるはずです。
ストレスのラリーをやめよう
ストレスを強く受けてしまうのは、ストレッサーとあなたの間でストレスの応酬をしているからです。いってみれば、ストレスのラリーを続けているようなもの。
終わらせる方法は、あなたが球を受けないことです。鋭いスマッシュを打ち込まれても、あなたに当たらなければ痛くも痒くもありません。
相手の攻撃をスルーしてやり過ごす、「ヌカに釘」「のれんに腕押し」「柳に風」の境地を、ぜひともめざしましょう。
正しく自己主張しよう
戦いから降りるということは、言うべきことを言わずに我慢することではありません。そんな状態では、あなたはサンドバッグです。
相手からの攻撃はまともにとりあわず、あなたの言うべきことを喧嘩にならないように主張することが、あなたの取るべき態度となります。
率直でありつつも、相手をやり込めたりしない話し方で、穏やかに自己主張しましょう。コツは、
- 対等に
- 誠実に
- 穏やかに
- 堂々と
以上の4点を心掛けて話すことです。
運動でカラダを鍛える
カラダを鍛えておけば、疲れにくくなり精神面でも耐久力がついてきます。ストレスをスルーするためにも、心のタフさは必要です。
運動は、ストレス解消という消極的な効果だけでなく、ストレスを受けないための、積極的な効果も期待できるものなのです。
降りることは負けではない
ここで注意しなければならないのは、戦いから降りることを、負けだととらえないことです。
守備範囲を超えた球を取ろうとすれば、エラーやケガをしやすくなります。このエラーやケガが、ストレスで発生する「諸問題」です。
不毛で無益な戦いは避けましょう。これは、オトナの知恵といえるものなのです。
これであなたもストレスフリー
ストレスへの賢い対応法は、ストレスと戦わないことです。
ストレスに白旗を揚げるのではなく、「もうアナタとはお別れします」と三行半を突きつける要領。スマートなオトナの対応を身に付けて、あなたの「心の中の楽園」を守ってください。
今日のボタモチ
今日のボタモチは【不敗】です。
勝ちに行くのではなく、負けないことを目指すのが勝ち続けるコツです。派手さはなくとも一発屋で終わらないロングセラー、まるでボタモチのようですね。
※今日はボタモチ1個追加!
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