老化対策

歯のケアで介護予防!健康寿命を延ばして生涯現役をめざそう

投稿日:2017年5月3日 更新日:

口を開けた猫

6月4日から10日は『歯と口の健康週間』です。健康な生活を送るため、80歳で自分の歯を20本以上保つことが理想とされています。

ところが現実には80歳の方で歯の平均数は14本。20本以上の歯を保っている方は4割もおられません。寿命に歯の寿命が追いついていないというのが実情なのです。

今回は歯の健康と全身の健康との関係と、歯の健康管理法についてです。

歯が寿命と健康状態を決める?

歯の数と寿命には、深い関係があります。65歳以上の方の死亡率は、歯の数が20本以上の方に比べて、10~19本の方で1.3倍、9本以下の方で1.7倍に上昇しています。

また、認知症の発症リスクでは、歯が20本以上残っている方、または入れ歯でかみ合わせが回復している方に比べると、歯が19本以下で入れ歯を使用していない方の認知症の発症リスクは、最大1.9倍に上昇しているのです。

要介護認定についても、歯の数が19本以下の方は、20本以上の方と比べて、1.2倍の割合で要介護状態になることがわかっています。

歯を20本以上保てるかどうかは、寿命だけでなく、認知症や介護の有無にまで関わってくるのです。

歯を失う最大の原因とは?

歯を失う原因として最大のものは、歯周病です。歯周病とは、歯を支えている歯肉や歯槽骨(あごの骨)の病気で、細菌によって発症する感染症です。

細菌によって炎症が起こり、放置していると歯の周りの組織(歯周組織)が破壊されて歯を支えられなくなり、やがては歯が抜け落ちてしまうのです。

55歳以上で歯を失った方の半数以上が、この歯周病によるものです。

歯がおよぼす健康への影響

歯周病は口の中だけの問題にとどまりません。歯周病は全身の病気と深い関わりがあるのです。

糖尿病

歯周病の原因菌である歯周病菌が血管に入ると、血糖値をコントロールするインスリンの働きが悪くなって糖尿病を悪化させます。

また、糖尿病の方は、体内の水分が減少して喉や口が渇きやすくなるため歯周病菌が繁殖しやすく、細菌への抵抗力も弱まっています。そのため、感染症である歯周病に罹りやすくなるうえ重症化しがちで、注意が必要です。

心疾患

歯周病によって歯ぐきで作られる炎症性物質が、血流に乗って心臓血管にまで影響を及ぼすため、歯周病に罹ると心疾患を発症するリスクが高くなります。

誤嚥性肺炎(ごえんせいはいえん)

加齢により生理的機能が衰え、唾液や食べ物が誤って肺に入ることで発症する肺炎を誤嚥性肺炎といいます。

歯周病によって口の中の細菌が増え、誤嚥性肺炎を引き起こしやすくなるので、歯周病予防は肺炎の予防としても大切なことなのです。

歯周病を予防するには

プラークが歯周病の原因

歯周病は、毎日のセルフケアで予防できるものです。歯周病の原因であるプラーク(歯垢)は、歯の表面や歯と歯の隙間に付着した細菌の塊で、1mgのなかにおよそ2億個の細菌がいるのだそうです。

歯周病予防には、歯に付着したプラークを、歯ブラシやデンタルフロス、歯間ブラシなどを使って取り除くことが必要です。この段階なら、自宅でのセルフケアで充分に対応できます。

歯石はプラークの進化形

プラークを放置していると、次のステージへと進んでゆきます。プラークの中の細菌は、唾液の中のカルシウムと結合して歯石を作ります。下の前歯の裏側を鏡でご覧ください。軽石状の固まりがついていませんか?それが歯石です。

歯石は表面がザラザラしているため、細菌の餌となる食べカスなどが付きやすく、どんどん大きくなってゆくのです。こうなってしまうと、自分で取り除くのは困難です。歯医者さんで取ってもらうしかありません。

セルフケアや、歯医者さんでの歯石除去(スケーリング)で、プラークや歯石をこまめに取り除くことが、歯周病予防の最大のポイントなのです。

食生活の改善も効果的

食生活の改善もと歯周病予防に効果的です。現代の日本人は、糖分の多いものや柔らかいものを食べることが増えています。

糖分は歯周病菌の好物で、軟らかいものは歯に付きやすいため、細菌の温床となります。また、軟らかいものはあまり噛まずに食べてしまいがちです。

噛む回数が少ないと唾液の分泌も少なくなり、ますます食べ物が口の中に残りがちになります。しっかりと噛める硬いものを食べる機会を増やすことで、歯ぐきや歯槽骨を強くする効果も期待できるのです。

歯を守れば健康も守れる

歯の健康と全身の健康には、とても深い関係があるのですね。そして、歯を失う最大の原因である歯周病は、セルフケアで予防が可能なものなのです。

つまり、歯を守ることによって、あなたがご自分やご家族の健康を守ることができるのです。

今日のボタモチ

今日のボタモチは【手入れ】です。

元気に活動するための資本として、健康なカラダは大切なものです。カラダも道具と同じで手入れが肝心、キチンと手入れすればここ一番のときに、カラダはあなたをしっかりと支えてくれるでしょう。

※今日はボタモチ1個追加!

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プロフィール

若杉ひふみ
兵庫県生まれの兵庫県育ち
アラ50のO型
現在、昼間は介護予防事業、アフター5はエイジレスライフ実現への考察と実験に勤しむ日々です。
介護予防につながるエイジレスライフの奥義は、好奇心を失わないこと。その実践として「興味本位」な毎日を過ごしています。おいしそうなボタモチはとにかく食べてみよう!ということで、新たな世界との出会いに加え、足腰が強くなるというおまけも付いてきました。
そんなボタモチたちを集めたのがこのブログです。稔り多い人生を祝う「祝活」を目指す日々が、ボタモチとなって棚の上に積み上がり、いつかナイスなタイミングで落ちてくるかも?

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