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ドローンに免許は必要?飛ばせる場所の規制や違反への罰則は?

投稿日:2020年2月27日 更新日:

ドローンを飛ばして、鳥みたいに空からの光景を見てみたい。でも、免許や規制などの知識がなくても飛ばせるの?と疑問に思っていたところ、無料のドローン体験会に出席する機会を得ることができました。

今回は、ドローンの免許や飛ばせる場所などについての情報と、体験会で実際にトイドローンを飛ばした感想などをレポートします。

ドローンを飛ばすために免許は必要?

ドローンを飛ばすために必要な免許はない

ドローンを飛ばす際に必要な免許というものは、今のところ存在しません。

自動車を運転するためには自動車免許が必須ですが、ドローンの場合そのような免許そのものが存在しないのです。

もともとドローンは「おもちゃ」という位置づけで、商品が出回り始めたころは誰もが好き勝手に飛ばしていました。

ところが、事故やトラブルが発生するようになったため規制が強化され始めたのですが、いまだ免許取得は義務化されていないのです。

ちまたの「ドローン免許」は民間資格

免許が存在しないにもかかわらず、「ドローン免許」という呼び名は存在していますが、これは免許ではなく、国土交通省が認定した講習団体が発行している民間 の認定資格のことです。

したがって、これがなければドローンを飛ばせないというものではありません。

すべてのドローンを無免許で飛ばせるわけではない

とはいえ、すべてのドローンが免許不要で飛ばせるわけではありません。

一般のドローンで使われている周波数は「2.4GHz」ですが、産業用ドローンやドローンレース用のFPV対応ドローンでは「5.7~5.8GHz」の周波数が使われています。

これらのドローンについては無線免許が必要となるだけではなく、免許取得後には無線局を開局しなければなりません。

ドローンは好き勝手に飛ばせられない

通常の場合、ドローンを飛ばすために必須の免許はありませんが、飛ばせる場所や飛行方法などは規制されています。

かつては誰もが自由に飛ばしていたドローンでしたが、墜落事故や官邸への侵入などのようなトラブルが発生するたび規制が強化されていったのです。

ドローンを飛ばせる場所の規制とは?

ドローンを飛ばせる場所は規制されている

ドローンを飛ばしてもよい場所や飛行方法などは、以下のような法律で決められています。

  • 改正航空法
    (バッテリーを含めた機体重量200g未満のドローンは一部対象外)
  • 電波法
  • 小型無人機等飛行禁止法
  • 道路交通法
  • 自治体の条例

気軽に飛ばすことができる 機体重量200g未満のトイドローンであっても、空港周辺や地 表・水面から高度 150m 以上の空域などは飛行させることができません。

これらの規制対象区域でドローンを飛行させるには、国土交通省への飛行許可の申請が必要です。

加えて、ドローンで撮影した画像の取り扱いによっては、個人情報保護法違反などに問われることもあります。

認定資格があれば許可がおりやすい

ドローンを飛ばす際に免許は不要ですが、飛行許可なしで飛ばせる場所は意外とありません。

誰もがいつでも問題なく飛ばせるのは、屋内のドローン施設くらいしかないというのが実情のようです。

また、国土交通省に申請しさえすれば規制区域でドローンを飛ばせるというわけではなく、飛行許可を得なければなりません。

申請が通るための最低条件として「10時間以上のフライト経験(訓練)」と「実績」を示す書類の提示が求められますが、民間の認定資格があればこれらの提示を省略できます。

ドローンの規制に違反したときの罰則は?

ドローンに関する法的規制に違反すると、以下のような罰則に処せられます。

    • 改正航空法違反
      罰金50万円以下
    • 電波法
      1年以下の懲役又は100万円以下の罰金に
    • 小型無人機等飛行禁止法
      1年以下の懲役または50万円以下の罰金
    • 道路交通法違反
      3ヶ月以下の懲役または5万円以下の罰金
    • 文化財保護法
      5年以下の懲役もしくは30万円以下の罰金

その他、自治体の条例にも注意が必要です。

法律や条例は随時更新されています。知らなかったではすまされないため、常に最新の情報を入手して違反しないようにしなければなりません。

トイドローンを操縦できる無料体験会に参加

ドローンスクールが姫路にあった!

ドローンを実際に飛ばせると聞いて、姫路市青山にある「ATCL×ドローンスクールジャパン」の兵庫姫路校で開催中の無料体験会に参加しました。

体験会では、ドローンの操縦方法のレクチャーのほか、飛行させるときの注意点やドローン市場など幅広い情報が得られ、室内で最新のトイドローンを操縦させてもらえるのです。

人手不足と高齢化のため、特に建築・土木関係や農業においてドローンに対する需要の急増が見込まれていることから、ドローン関連の資格に注目が集まっているとのことでした。

ドローンで仕事をするなら認定資格がほしい

見学会には大学生のお兄さんも来ていましたが、ドローンを仕事で使いたいなら、認定資格を取得しておくと大きな強みになりそうです。

筆者は、「ドローンを使って空撮できたら楽しいだろうな」という程度の軽い気持ちで参加しました。

それでも好きなところでドローンを飛ばすためには、国土交通省への飛行許可が不可欠で、認定資格があれば申請に必要な最低条件をクリアできるということです。

スマホで操縦できるトイドローン

トイドローンの操縦は、スマホでできます。平らな画面上での操作は感覚がつかみづらいうえ、自分が乗り込んで動かす車と遠隔操作のドローンでは勝手がぜんぜん違う…。

なかなか思うように飛ばせない筆者を尻目に、大学生のお兄さんはすぐに慣れてスイスイと飛ばしていたのがちょっと悔しかったけど、クセになりそうな楽しさを味わえました。

▼このトイドローンを操縦

認定資格取得費用は仕事に使うなら妥当な金額

さまざまなシーンでドローンを飛ばすためには、国土交通省の飛行許可が必要です。

申請に通るための最低条件を満たしてそれを客観的に証明するには、スクールの認定資格を取得するのが早道のようですが、費用は30数万円掛かります。

道楽のために出すのは厳しい金額ですが、仕事で使うなら妥当な金額でしょう。

なお、今なら無料体験会に参加してスクールに申込むと、DJIの新商品「Mavic Mini Fly Moreコンボ(59,400円/送料・税込み)」がもらえますよ。

ドローンに免許がいらないとは!

でもドローン規制は強化される方向へ

原則、ドローン飛行に免許がいらないということは驚きでした。

最近は「ドローンの飛行禁止」という場所が増えていますが、条件がそろえばある程度の融通は利くようです。

実用面では、時間と手間が掛かるうえ危険が伴うような業務も、ドローンを使えば短期間で安全に行うことができるとのことで、今後の可能性が期待できそう。

その反面、ドローン規制は強化される方向にあるため、興味と余裕がある方は、今のうちにドローン関連の認定資格を取得してみられてはいかがでしょうか。

今日のボタモチ

今日のボタモチは【視点】です。

同じものでも視点が変わると違って見えます。新しい見方を手に入れるためには、見る位置を変えるのが手っ取り早いのでは?

※今日はボタモチ、1個追加!

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プロフィール

若杉ひふみ
兵庫県生まれの兵庫県育ち
アラ50のO型
現在、昼間は介護予防事業、アフター5はエイジレスライフ実現への考察と実験に勤しむ日々です。
介護予防につながるエイジレスライフの奥義は、好奇心を失わないこと。その実践として「興味本位」な毎日を過ごしています。おいしそうなボタモチはとにかく食べてみよう!ということで、新たな世界との出会いに加え、足腰が強くなるというおまけも付いてきました。
そんなボタモチたちを集めたのがこのブログです。稔り多い人生を祝う「祝活」を目指す日々が、ボタモチとなって棚の上に積み上がり、いつかナイスなタイミングで落ちてくるかも?

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