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姫路書写の里で高砂染の体験教室!型彫りから染色まで全部やった

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姫路書写の里・美術工芸館にて開催中の、「高砂染展」のワークショップとして行われた体験教室「型を彫って糊防染の手ぬぐいを染める」に参加しました。

デザインから型彫り・染色まで全部やれる本格派で、八尾で学芸員をされている方も参加されていたことが驚きでした。

今回は、2時間集中してやり切った高砂染体験をレポートします。

型彫りからやる高砂染体験教室は本格派

2時間でやってしまう創意工夫に驚き

今回の体験教室は事前予約制で、午前・午後それぞれ5名ずつの参加で行われました。

高砂染は二重の型を使った糊防染による染め物で、最初の型の糊を置いたまま、2つめの型と糊を置くという珍しい「ふた型染」技法によって制作されたものです。

高砂染めの紋様は、松枝が無限に絡み合いながら広がっていくような複雑精緻なものですが、これを初心者が2時間で体験できるようにアレンジした、学芸員さんや指導員の方々の創意工夫には頭が下がりました。

幕府への献上品だった高砂染

高砂染の主なモチーフは、謡曲・高砂でも知られる「相生の松」です。

松葉や松笠の意匠をベースに、尉姥と熊手・竹箒のほか鶴や扇などおめでたい紋様が重なり合った高砂染めは、江戸時代には姫路藩を代表する特産品の一つとなり、幕府へもたびたび献上されていました。

残念ながら昭和初期には廃れてしまいましたが、わずかに残された資料を手掛かりに研究が進められ、復元されつつあります。

染色のプロと高砂染復刻の活動家が指導

今回の体験教室では、京都で舞台衣装を専門に制作している「山元染工場」の山元宏康氏と、高砂染の復刻に取り組んでいる「エモズティラボ」代表の寄玉昌宏さんの指導のもと、充実した時間を過ごさせていただきました。

お二人の尽力で復元した高砂染の着物も「高砂染展」に展示されていますが、絡み合った松枝と空間を埋める松葉の迫力に圧倒されるようでした。

型から彫ったオリジナル手ぬぐい作りにチャレンジ

参加者は腕に覚えのありそうな方ばかり?

高砂染展開催に合わせたワークショップ「型を彫って糊防染の手ぬぐいを染める」は事前申し込み制でしたが、筆者は繰り上げ当選で参加することができました。

申し込み対象は高校生以上となっていたので、大人であればまずOKだろうと思っていたのです。

ところが参加者には八尾から来られた学芸員さんや、染色をやっておられる方がおられ、素人と見受けられるご夫婦も抜群のデザインセンスをお持ちのようでした。

内心えらいこっちゃ…と焦りつつも後には引けず、何とかそれらしい作品を仕上げることができました。

糊置きでエネルギーを大量消費

染体験の流れは、まずデザインの考案と型彫り、続いて生地に糊を置いて乾かした後に染色を行うというものでした。

一番時間とエネルギーを要したのは糊置きで、糊が多すぎても少なすぎてダメという、かなり緊張する工程。

型をずらしながら防染糊を置き、一度乾かしてから今度は染料入りの防染糊を置いていくのですが、同じ型を使い回すことと染料入りの糊を使うことで、時間を圧縮しているとのことでした。

染色の色は化学反応によるもの

糊が乾いたら、染料に浸す前に高温の薬剤に漬けます。防染糊は高温で固まり冷水で解けるという性質があるので、薬剤と染料は高温にするそうです。

薬剤が染み込んだら染料に浸し、ムラにならないように5分ほど混ぜながら待ちます。その後に水洗いすると、防染糊が取れて白抜きされた部分と染料入りの糊を置いた部分が出現、3色に染め分けられた手ぬぐいができあがりました。

参加者のおひとりが、うっかり薬剤が入っていないお湯を使ってしまったため、水洗いすると染料の色がほとんど落ちてしまうというアクシデントがありましたが、染色が化学的なものであることがよくわかりました。

姫路書写の里・美術工芸館のアクセスとおすすめポイント

書写の里へのアクセスは車が便利

姫路書写の里・美術工芸館へのアクセスは、車が便利。姫路パイパス・姫路西ランプを北へ約15分、山陽自動車道からなら姫路西インターより東へ約10分で到着し、駐車料金は無料です。

姫路駅から神姫バスを利用してもOKです。10番のりばでバス表示8の「書写山ロープウェイ」行に乗って終点で下車(約25分)したら、北へ徒歩約3分で到着します。

バス料金は280円ですが、バス表示9に乗ってしまうと別のところへ連れていかれてしまうのでご注意を。

書写の里は子供も楽しめるおすすめスポット

姫路書写の里・美術工芸館では、企画展示に合わせた本格的なワークショップが人気ですが、同時に子供も楽しめるスポットなのです。

姫路の伝統工芸の実演を間近でみることができたり、姫路はりこや駒の絵付体験も楽しんだりと、筆者も子供を連れてよく訪れました。

近所には書写山に登るロープウェイがありますが、乗り場の駐車場にある売店の「名物書写だんご」はおすすめで、目の前で炙ってくれて好きなタレ(筆者は味噌が一番好き)を選ぶことができます。

姫路書写の里・美術工芸館の詳細

  • 住所:姫路市書写1223番地
  • 電話: 079-267-0301
  • 観覧料:一般 310円/大学・高校生 210円/中学・小学生 50円
  • 休館日:休日を除く月曜日/休日の翌日(土曜・日曜・休日を除く)
  • 開館時間:10:00~17:00(入館は16:30まで)

姫路書写の里・美術工芸館はのんびり過ごせる癒し系

良い施設なのにいつも空いている不思議なスポット

今回の体験教室はハードでしたが、姫路書写の里・美術工芸館そのものは時間がゆっくりと流れるようなのんびり過ごせる癒し系スポットです。

常設展示された清水公照氏の書画や陶芸作品が味わい深い雰囲気を醸しているし、周囲の竹林もいい感じ。

激安価格の企画展も基本ゆったりと鑑賞でき、混んでいたのは昨夏の岩合光昭さんのトークショーくらいしか思いつきません。

良い施設なので、もっとたくさんの人に来てもらいたいと思う反面、今まで通りひそやかに楽しみたいような気もしています。

今日のボタモチ

今日のボタモチは【断絶】です。

長く続いたものや隆盛を極めたものでも、途絶えてしまったら取り戻すことは難しいものです。

完全に失われてしまってからその価値に気付いたのでは遅く、わずかでも手掛かりが残っているうちに復刻への取り組みが始まった高砂染は、吉祥柄なだけに運があったのかもしれません。

※今日はボタモチ、1個追加!

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若杉ひふみ
兵庫県生まれの兵庫県育ち
アラ50のO型
現在、昼間は介護予防事業、アフター5はエイジレスライフ実現への考察と実験に勤しむ日々です。
介護予防につながるエイジレスライフの奥義は、好奇心を失わないこと。その実践として「興味本位」な毎日を過ごしています。おいしそうなボタモチはとにかく食べてみよう!ということで、新たな世界との出会いに加え、足腰が強くなるというおまけも付いてきました。
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