2020年も浜福鶴で蔵開きの会が開かれました。
限定しぼりたての振る舞い酒や有料試飲5種のほか、豪華景品が当たる大抽選会や定員制の利き酒大会など盛りだくさんのイベントが行われ、屋台や地元グルメも味わえる楽しいひとときを過ごすことができました。今回はそのレポートです。
浜福鶴の蔵開きで限定酒の有料試飲
浜福鶴の蔵開きは2020年も大盛況
正月気分が抜けるころになると、蔵開きのシーズンが始まります。灘の魚崎郷にある浜福鶴では、第16回を迎えた恒例の「蔵開きの会」が1月18日(土)・19日(日)の両日に開催されました。
筆者は19日に参加しましたがお天気にも恵まれ、美味しいお酒とグルメを堪能。「蔵開きの会」は毎年大盛況と聞いていたので10時スタートまでに余裕を見て早めに会場へ向かいましたが、場内はすでに開始を待つ善男善女たちがいっぱいでした。
振る舞い酒や有料試飲でいい気分
まずは蔵開きの会限定しぼりたての振る舞い酒をいただき、「限定大吟醸 無濾過生原酒」の有料試飲へ。1日100杯限定・1杯500円のお酒は大吟醸らしい澄み切った味わいでした。有料試飲としてほかにも以下のお酒が並んでいました。
- 「空蔵(くぞう)山田錦 袋吊り生原酒」…300円
- 「空蔵 山田錦(純米吟醸生酒)」「七ツ梅生酛特別純米」「柚子日和」…各200円
ここでしか飲めない「空蔵袋吊り」と「空蔵」を飲み比べ、次は燗酒コンテスト最高金賞を受賞した「七ツ梅」をお燗で。「柚子日和」はまるで柚子果汁で、お酒であることを忘れてしまいそうになりました。
「蔵開きの会限定しぼりたて」も購入
令和元年の新米で醸した新酒一番しぼりの「蔵開きの会限定しぼりたて」は、四合瓶2,000円。先着1,000名には酒粕とかわいい干支柄の浜福鶴オリジナルお猪口がプレゼントされます。
重いからあとにしようかと思いましたが、レジ前に設けられたパーティションポールをみて、即購入。これが正解で、時間を追うごとにレジ待ちの行列は長くなっていきました。早く買っておいてよかった…。
購入した「限定しぼりたて」を自宅に帰って飲んでみると、優しい甘みと軽いシュワシュワ感が心地よく、春の気配が感じられるような味わいでした。
利き酒大会や大抽選会で2020年の運試しを
利き酒大会は定員40名の抽選制
200円で参加できる利き酒大会は、定員40名の抽選制。ダメ元でエントリーしたところ、1/4の当選率をくぐり抜け運良く参加が叶いました。
準備された利き酒用のお酒は、以下の4種。
- 「大吟醸 小山屋又兵衛」
- 「七ツ梅 山田錦生酛 特別純米酒」
- 「空蔵 愛山 純米大吟醸」
- 「浜福鶴 生酛純米辛口」
全国新酒鑑評会出品酒である「小山屋又兵衛」以外は、すべて純米の生酛造り。「空蔵 愛山」は「酒米のダイヤ」と呼ばれている希少な「愛山」を全量使用した大吟醸です。
利き酒大会は20分の制限時間内に、それぞれを味見して覆面テストに臨みます。
香りは正直よくわかりませんでしたが、うっすらと琥珀色をした2種と無色の2種があり、味わいにも違いが感じられました。これならイケるかも?
以前、日本盛の「唎き酒講座」で講師を務められたブレンダーの方に教わった、「味わいの言語化」を実践して分類してみたところ、めでたく全問正解。
ご褒美として表彰状と名刺、干支のお猪口をいただきました。ちなみに正答率は4割弱ほどだったそうです。
▼2020年の滑り出しは快調?
大抽選会の景品はタイガース戦ペアチケットなど
蔵開きの期間中、館内での買い物3,000円以上で1回、空くじなしの大抽選会に参加できます。景品はタイガース戦ペアチケットのほか、限定酒半年分や酒粕1年分など太っ腹!
限定酒半年分がほしいなあと思いつつガラガラを回しましたが、結果は残念賞の山田錦のせんべいでした。
そんなわけで、筆者の2020年運試しは一勝一敗という結果に落ち着きました。
浜福鶴「蔵開きの会」の詳細
会場は浜福鶴の吟醸工房で、10時から16時に開催されます。最寄り駅の阪神魚崎駅もしくは六甲ライナー魚崎駅からは、南東へ徒歩10分足らずで到着です。
屋台は地元自治会のやきそば・おでんなどのほか、飲食店の出店で焼き鳥や粕汁などが販売されていますが、穴子の天ぷらはかなりいけました。
神戸地元グルメコーナーには、練天やカレーのほか甲南漬などがあり、屋外ステージではかわいいちびっ子のダンスも披露されました。会場には休憩コーナーが設けられているので、購入したお酒や食べ物は座って味わうことができます。
普段は館内で無料・有料の試飲を行っていますが「蔵開きの会」期間中はお休みです。見学コーナーも途中までしか入れませんでしたが、500円で参加できる筆文字アート体験イベントが行われていました。
▼好きな字を書きました
浜福鶴の蔵開きで2020年を寿ぐ
日本酒が体現する日本的世界観
日本酒はもともと神々とともにあるものでした。神々に思いをはせ、自然の恵みに感謝しながら日本酒をいただくのです。
日本酒は異なった化学反応が同居しながら同時進行していくという、世界的にみて珍しい発酵方式でつくられます。
日本酒そのものが八紘一宇の日本的世界観を体現しているように思え、ますます日本酒の素晴らしさが感じられるのです。
今日のボタモチ
今日のボタモチは【岩戸開き】です。
平成は天照大御神が天の岩戸に引きこもってしまったかのような時代でしたが、御代替わりで令和となりました。
天照大御神に再びお出ましいただけるよう、岩戸開きを考案した常世思金神(とこよのおもいかねのかみ)のような知恵者の登場を待ちつつ、蔵開き限定酒を楽しむことにしましょう。
※今日はボタモチ、2個追加!
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