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第14回阪急蔵元まつりで利き酒師との酒談義や女性が醸すお酒を楽しむ

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阪急うめだ本店恒例の「阪急蔵元まつり」。毎回大人気のイベントで、第14回は「女性が醸す酒」がクローズアップされ、8蔵が特集ステージに登場しています。

今回は、人気企画「酒談義」にも参加でき、楽しいひと時を過ごすことができました。ではさっそく、ではさっそく阪急酒蔵まつりの「酒談義」と、女性杜氏・蔵元のお酒などについてレポートしましょう。

第14回 阪急蔵元まつりのラインナップ

日本各地の45蔵が一堂に

阪急蔵元まつりは、利き酒を楽しみながら気に入ったお酒を購入できる大人気のイベントです。第14回は日本各地から45の蔵元が集結、450種類以上のお酒が並んでいます。

最近はネットでも購入できる蔵がたくさんありますが、実際に試飲しながら蔵の人のお話も聞ける機会を見逃す手はありません。

会場内には有料のSAKE BARも設けられていて、店主厳選の地酒や酒肴などが楽しめます。

女性杜氏・蔵元の8蔵をクローズアップ

第14回 阪急蔵元まつりで特集ステージに登場しているのは女性杜氏・蔵元の8蔵で、ラインナップは以下の通りです。

  • 岩手・廣喜
  • 福井・白龍
  • 三重・半蔵
  • 和歌山・羅生門
  • 奈良・梅乃宿
  • 京都・丹山(初登場)
  • 兵庫・灘菊
  • 徳島・鳴門鯛

無料で参加できるトークイベントも

「酒談義」は無料で参加できるトークイベントで、利き酒師や蔵元など日本酒を熟知したゲストがセレクトしたお酒を楽しみながら、興味深いお話を聞くことができます。

参加は事前申し込み制ですが、高倍率でなかなか参加できないと聞いていたので、今回参加できてとてもラッキーでした。

「酒談義」で利き酒師セレクトのお酒とトークを

講師の山口さんは凄腕利き酒師

「酒談義」は期間中の毎日、異なるゲストと内容で5回開催されます。

筆者が参加した初日15時からの回を担当された山口吾往子氏は、国際利酒師や日本酒学講師などを務める凄腕の利き酒師で、固定ファンもおられるようでした。

来られていたの方によると、お友達は外れてしまったとか複数回分を申し込んでもなかなか当たらないとかで、この回だけ申し込んで当選した筆者はかなりラッキーだったようです。

酒米と製法で変わる日本酒の味わい

「酒米と製法による味わい」と題したお話は、酒米の特徴や山田錦が高額な理由のほか、吟醸香が発生する仕組みなどでした。

材料でほぼ酒質が決まるワインに対して、日本酒では発酵技術が占める割合が大きいことや、高品質の山田錦栽培の増産が難しい理由など、興味深いお話など充実の内容に大満足。

この機会にと、飯米による醸造が増えている理由についてお尋ねしたところ、永続可能な酒造りと味わいの追求ではないかということでした。

利き酒師セレクトのお酒2種を試飲

利き酒師セレクトのお酒は、徳島・鳴門鯛の「水ト米」と千葉・木戸泉の「木戸泉(無濾過生原酒)」でした。

「水ト米」は純米原酒ですが、ワインテイストの爽やかでフルーティーな味わい。フレンチやイタリアンに合うようです。

「木戸泉」はうすい琥珀色で独自の「高温山廃もと仕込み」と自然米(山田錦)で醸したお酒です。生原酒とは思えない熟成感がある濃厚な味わいでした。

いずれもユニークなお酒で、日本酒の幅広さと奥深さを感じられるセレクトだったように思います。

女性杜氏が醸すお酒の味わいは懐が広い

酒造りは元々女性の仕事

女人禁制だった酒造りの世界に、女性杜氏が次々と誕生して話題になっています。ところが、元々酒造りは、朝廷のための酒を作る「造酒司(みきのつかさ)」と呼ばれた女性の仕事でした。

それが江戸時代に入ってからは酒の需要が増え、量産体制をとるために酒造りが力仕事となったため、男性の仕事になったのだとか。

現在は機械化のおかげで力仕事が少なくなったことと、多様なニーズに対応する必要から、アイデアや感性などのソフトパワーを生かした酒造りにシフトしています。

そのため女性が活躍できる場が広がり、女性杜氏も増えているようです。

女性の強みは繊細さだけではない

女性ならではの感性や細やかな目配り、丁寧な仕事など、女性杜氏の醸すお酒といえば、繊細な味わいを連想されるかもしれません。

ところが必ずしもそうではなく、むしろどっしりと構えた女将さんのような、懐の広さを感じられるお酒が少なくありませんでした。

今回購入した奈良・梅乃宿の「純米大吟醸 熟成生酒」と、福井・吉田酒造の「白龍 純米磨き9割」がその好例です。

「純米大吟醸 熟成生酒」は、大吟醸とは思えないほどの飲みごたえ。杜氏の方もお気に入りで、よく冷やして飲むのがおすすめとのことでした。

「白龍 純米磨き9割」は地元の飯米・ハナエチゼンをご飯と同じ精米歩合で醸した純米酒で、懐かしさを感じるふくよかな味わいです。冷やからぬる燗がおすすめとのことで、寒くなるこれからの時期にピッタリでしょう。

まとめ

阪急蔵元まつりはお酒と人との出会いの場

阪急蔵元まつりは、お酒と人との楽しい出会いの場です。

毎回3日間だけの開催で、第14回は12月6日(金)から8日(日)、午前10時から午後9時(最終日は午後7時)までですが、入場は閉場1時間前・試飲は閉場30分前までとなっています。

購入したお酒は配送してもらえますが、発送は18日以降となっているので、早く飲みたい方は頑張ってお持ち帰りしましょう。

今日のボタモチ

今日のボタモチは【持ち味】です。

女性の社会進出には目覚ましいものがありますが、多くの場合「男性労働者の代替」として安く使われてきただけのようにも思えます。女性本来の持ち味を発揮できるようにすることこそ、多くの人たちの幸福につながるのでは?

※今日はボタモチ、2個追加!

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若杉ひふみ
兵庫県生まれの兵庫県育ち
アラ50のO型
現在、昼間は介護予防事業、アフター5はエイジレスライフ実現への考察と実験に勤しむ日々です。
介護予防につながるエイジレスライフの奥義は、好奇心を失わないこと。その実践として「興味本位」な毎日を過ごしています。おいしそうなボタモチはとにかく食べてみよう!ということで、新たな世界との出会いに加え、足腰が強くなるというおまけも付いてきました。
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