洗濯物についたカメムシに、秋の深まりを感じる昨今です。見た目は結構ユニークなカメムシですが、あのくさい臭いには閉口します。
今回は、洗濯物についたカメムシを臭いなしで取り除く方法や、ちまたでよく聞かれるガムテープや柔軟剤の効果についての実験結果です。
くさいカメムシが洗濯物につく理由とは?
洗濯物についているカメムシはマルカメムシ
カメムシの仲間はとても種類が多いのですが、洗濯物についているカメムシはたいていマルカメムシでしょう。
体長約5mmと小さいうえ厚みのない平たい形をしているため、指先でつまみ上げることが難しい虫です。
触るとくさい臭いを発するため、子供のころ「カメムシ」を「クサムシ」と呼んでいたことが懐かしく思い出されます。
カメムシは白っぽいものが好き
洗濯物についたカメムシをよく観察してみると、タオルやワイシャツなどの白っぽいものに集中しています。
これは、カメムシが白っぽいものを好む習性を持っているからです。対策としては、白っぽい洗濯物だけでも室内で干すことをおすすめします。
カメムシは暖かいところが好き
洗濯物を干していても、曇りがちの日や陰干しをした場合にはあまりカメムシを見かけません。
徐々に気温が下がってくる今の時期、カメムシは暖かい場所に集まる性質があり、日当たりのよいところに干してある洗濯物は狙われがちなのです。
とはいえ、お日さまによく当てた洗濯物は人間にとっても心地よいもので、洗濯物と一緒にカメムシを取り込んでしまわないように注意するしかありません。
カメムシはセリ科の植物が好き
我が家の洗濯物でカメムシが最も寄り付くものは夫専用のタオルでしたが、夫の肌着は黒っぽいものでも人気がありました。
カメムシは、パクチー(コリアンダー)などのようなセリ科の植物が好きで、似たような臭いが漂う夫の洗濯物に引き寄せられていたのかもしれません。
カメムシは柔軟剤の臭いも好き
夫の洗濯物に「ランドリン」を使い始めてから、うれしい効果がたくさんありました。カメムシがつきにくくなったこともそのひとつです。
ところが世間一般のカメムシは、柔軟剤の臭いも好きなのだとか。我が家で「ランドリン」が効いたのは、カメムシのお気に入りだった夫の臭いが、「ランドリン」で消されてしまったためではないかと思います。
柔軟剤が吉と出るか凶と出るかは、カメムシの「好きな臭いランキング」によるようです。
洗濯物についたカメムシを臭いなしで取り除くには?
ガムテープは効果なし
ガムテープを使うと、臭わせずにカメムシを取り除けるという声をよく聞きますが、この方法を実践している夫はいつも失敗しています。
カメムシが臭いを発するのは主に身の危険を感じたときです。ガムテープに貼り付けても素手でつまみ取っても、カメムシが体感する危険度は似たり寄ったりのようで、いずれも「あの臭い」が発生します。
とはいえガムテープを使えば、平たくて小さいカメムシを逃さずキャッチできるというメリットはあります。
掃除機は絶対にNG
夫の失敗例をもうひとつ。掃除機でカメムシを吸引することは絶対におやめください。
直後に「あの臭い」が部屋中に充満するだけはありません。カメムシを処分したあともしばらくは、掃除機を掛けるたびに「あの臭い」がお部屋いっぱいに広がります。
カメムシコロリを使う
カメムシ対策として高い人気を誇っているのが「カメムシコロリ」。瞬間冷却によってカメムシを退治するため、洗濯物に使っても安心です。
指で弾き飛ばすのが一番早い
洗濯物についたカメムシは手で取り除くのが一番早いのですが、臭わせないためにはコツが必要です。
カメムシに刺激を与えないようにそっと取ることを勧める声が多いのですが、速やかに完了させなければ「あの臭い」をお見舞いされることになります。
そこで筆者が推奨するのは、指先でカメムシを屋外へ弾き飛ばすという方法。
弾かれたカメムシは、怒ってくさい臭いを発しているはずです。けれども、そのときにはすでに遠く離れたところにカメムシが移動しているので、指先も周囲もまったく臭いません。
網戸にくっついているカメムシも、部屋の側から外に向けて弾き飛ばせばOKです。
侵入したカメムシはハガキでキャッチ
うっかりカメムシの侵入を許してしまった場合には、カメムシに気付かれないようにそっと捕まえなければなりません。
このとき、不要なハガキ(厚さ・大きさ・コシなどが実に理想的)をカメムシの足元に差し入れるようにしてすくい取るとうまくいきます。
捕まえたカメムシは屋外に向けて弾き飛ばせばOKですが、どうしても駆除したい場合には、液体洗剤を使うと簡単です。
液体洗剤を入れたプリンの空き容器などにカメムシを落とすと、窒息して間もなく事切れます。なお液体洗剤はカメムシに限らず、ゴキブリなど昆虫全般に有効です。
臭いさえなければカメムシはほぼ無害
カメムシは弾き飛ばすのが一番楽で早い!
くさい臭いが迷惑なカメムシですが、蚊やゴキブリのような実害はあまりないようです。
筆者としては駆除までする必要は感じていないので、退場していただければ良しとしています。カメムシ対策には、手っ取り早くて楽な「指弾き」をぜひお試しください。
今日のボタモチ
今日のボタモチは【ほどほど】です。
織田信長でさえ対決を避けたという武田信玄は、「戦は五分の価値をもって上となす」と語っています。カメムシに対してもやりすぎると、思わぬ返り討ちに遭うのかもしれませんね。
※今日はボタモチ、1個追加!
コメント