ミュージアムぐるっとパス・関西は、美術館や博物館巡りが大好きという方にとって必携のアイテム。入場料が無料あるいは割引になるうえ便利な情報が満載で、眺めているだけでワクワクしてくるのです。
今回は今年度版のミュージアムぐるっとパス・関西2018を手元に置きながら、ぐるっとパス関西とはどのようなものなのか、またどのくらいお得なのかについて詳しくご紹介しましょう。
ミュージアムぐるっとパス・関西 2018とは
はじめに、ミュージアムぐるっとパス・関西について詳しくみてゆきたいと思います。
リピーターも多いぐるっとパス関西
ミュージアムぐるっとパス関西とは、関西および近隣の美術館・博物館など95施設の無料入場券21枚と割引券100枚が付いたミュージアムガイドブックです。発行が始まってから今年で14年目になり、2017年度の利用入館者数は28,000名超えました。
毎年発刊されるのを楽しみにしているというファンも大勢いて、ぐるっとパス関西を手にミュージアムへ来館されている方をよく見かけます。
ぐるっとパス関西は2バージョン
ミュージアムぐるっとパス関西には普及版とプレミアム版の2バージョンがありますが、両者の内容は全く同じで違うのは有効期限と値段です。
普及版は3ヶ月有効で1,000円(税込み)、プレミアム版は6ヶ月有効で1,800円(税込み)となっています。
ぐるっとパス関西の内容は?
ぐるっとパス関西には、関西地区57施設とおとなり地区(西中部・東中国)38施設の無料および割引券の他、便利でお得なおまけがついています。
展覧会年間全日程一覧
掲載施設で開催予定の展覧会年間全日程一覧がとても便利です。展覧会名と地域および会期が月ごとにずらりと掲載されています。
これを眺めながらめぼしい展覧会を予めチェックしておけば、お出掛けとの抱き合わせやミュージアムのはしごなど、鑑賞ツアーの計画を立てやすくなるのです。
参加ミュージアムマップ(関西圏のみ)
大阪・兵庫・和歌山と京都・滋賀・奈良の鉄道や主な道路に、ミュージアムが併記されたマップがついています。このマップがあれば、お出掛け先の近くにあるミュージアムを手軽にチェックすることができ、大変便利です。
各施設の詳細情報
各エリア別にミュージアムのプロフィールや2018年の特別展・企画展のほか、開館時間・休館日・入館料・アクセス情報、展示ポイントが紹介されています。
今まで気になっていたけれど行ったことのなかったミュージアムや、全く存在を知らなかったミュージアムに出掛けるきっかけを与えてくれるのが、この欄です。
筆者はぐるっとパス関西のおかげで、KOBE・とんぼ玉ミュージアムや上方浮世絵館に出会うことができました。どちらも個性的な施設で、よそでは体験できないワークショップ(料金は別途必要)を行っています。
レストランなどの割引特典も
数は多くありませんが、レストラン・カフェやミュージアムショップの割引特典が受けられます。
たとえば京都国立近代美術館の「Café de 505」や大阪歴史博物館の「スター・アイル」がアルコール類以外10%引き、兵庫県立美術館のミュージアムショップが5%引き、横尾忠則現代美術館の図録が5%引きなどとなっているのです。
お楽しみスタンプラリーも
巻末の綴じ込みハガキがスタンプラリーの台紙になっていて、5施設または15施設のスタンプを集めると抽選でプレゼントがもらえます。景品にはフェルメールのファイルや絵葉書のほか「ぐるっとパスプレゼント版(普及版と同じもの)」など8種類もあるのです。
ミュージアムぐるっとパス・関西 2018 の割引額は
見ているだけでも楽しいミュージアムやぐるっとパス・関西ですが、やはり気になるのは割引額。今年度版を見ながらいくつかをご紹介しましょう。
割引額は施設ごとに異なる
割引券は100枚付いていますが、割引額は施設ごとに異なります。最も多いのが団体料金扱い、つまり2割引きの施設ですが、半額程度の割引をしている施設もあります。
たとえば山王美術館は通常1,000円の観覧料が半額になります。ホテルモントレグラスミア大阪に併設されていて、ちょっと敷居が高い感がありましたが、ぐるっとパスに背中を押されて観に行くことにしました。受付嬢は笑顔でスタンプを捺してくれましたよ。
無料入場券は21枚
特別展もタダ?
たくさん付いている割引券のなかで、タダで入場できる無料入場券は21枚。そのなかで、特別展や企画展も含めて無料となっているおすすめのミュージアムは、西宮市大谷記念美術館と兵庫陶芸美術館です。
西宮市大谷記念美術館では恒例の「イタリア・ボローニャ国際絵本原画展」(観覧料1,000円)や、現在開催中の「特別追悼展 高倉健」(観覧料1,000円)も無料で鑑賞できます。
★久しぶりに健さんに会ってきました
兵庫陶芸美術館では今年、5つの企画展が計画されています。昨年の「今右衛門の色鍋島」(観覧料1,000円)は大変見応えがありましたが、今年の企画展も無料で鑑賞できるのです。
常設展がタダで観られる
無料入場券では、常設展が対象となっている施設が大半です。たとえば質・量ともに見応え充分の奈良国立博物館の名品展・特別陳列・特別展示は、観覧料520円が無料となっています。
年中無料のミュージアムも
企画展と常設展では観覧料が異なる場合が多いのですが、展示を入れ替えながら年中均一料金で鑑賞できる施設もあります。
そのなかで特におすすめなのは、堺 アルフォンス・ミュシャ館と上方浮世絵館で、どちらも観覧料500円が無料となります。
ミュシャはこれまでに何度かよその施設の企画展で鑑賞したことがあるのですが、堺 アルフォンス・ミュシャ館の展示は質・量ともにダントツでした。上方浮世絵館では季節ごとに展示替えがあるほか、版木での摺体験(別途料金)が楽しめますよ。
ぐるっとパス関西で気軽にアートを楽しもう
ぐるっとパスを持って出掛けよう
ミュージアムぐるっとパス・関西があれば、もっと気軽にアートを楽しめるようになります。
使い方はとても簡単、無料券の場合ならそのまま入場口でパスを提示すると、係りの人がスタンプ欄に押印してくれます。割引券の場合にはチケット売り場でパスを提示すると、係の人がスタンプ欄に押印してくれるので同時に割引入場券を購入すればOKです。
有効期限は利用開始日から普及版で3ヶ月、プレミアム版は6ヶ月となっています。初回にぐるっとパスを利用した際に、入場口で表紙に有効期限日を押してくれるので、その日までどんどん使い倒しましょう。2018年度版の最終利用有効日は2019年3月31日までとなっています。
なお、すべて大人料金での対応となります。切り離し無効で、表紙に署名した本人のみの利用となっているのでご注意ください。
今日のボタモチ
今日のボタモチは【ガイド】です。
未知との遭遇は、若年層だけでなくオトナにとっても必要なことです。既知の世界に安住しがちなシニアでも、ガイドがあれば気軽に一歩を踏み出せるのではないでしょうか。
※今日はボタモチ、1個追加!
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