毎年台風が来るたびに、頭痛や肩こりをはじめとする体調不良でつらい思いをしておられませんか?筆者も、台風が近づくと鼻が詰まることがよくあります。
今回は、台風シーズンを少しでもラクに過ごせればと考えて、体調を崩す原因と、不調を解消するための対策法を調べてみました。
台風が来ると頭痛や肩こりがつらい
毎年お約束のようにやって来る台風。気象庁のデータによると、年間の台風接近数は11.4個、上陸数は2.7個で、上陸数が圧倒的に多いのが鹿児島で、高知・和歌山と続くのだそうです。
台風が近づくと、
- 頭が痛い
- 肩がこる
- だるい
- めまいがする
- 気分が悪い
- 鼻が詰まる(筆者)
などというように、体調が悪くなることはありませんか?
お天気次第で体調が変わるというと、『気分屋』『怠け者』扱いされそうですが、実際に体調の変化を引き起こす、れっきとした原因があるのです。
台風で体調不良になる原因は?
台風の体調不良は『気象病』
お天気で体調が悪くなるのは、決して気のせいではなく、『気象病』という疾病に分類されているものです。
これは最近になって始まったものではなく、昔からよく『古傷が痛む』などといわれているものも、同じものなのです。
諸悪の根源は低気圧
台風の体調不良は、低気圧が身体に及ぼす影響から引き起こされるものです。
海底から引き上げられた深海魚は、びっくりするほど膨れ上がっていますね。程度は違いますが、似たようなことが私たちのカラダのあちこちでも起きているのです。
血圧の低下
気圧が下がると血管が拡張し、血圧が下がります。
よく、低血圧の人が「朝、起きられない」と言っていますが、血圧が低いとカラダが重く感じられ、元気に活動できないのです。
むくみ
細胞内の水分が膨張するため、むくみが生じます。
頭痛や喘息もそれに近く、脳の血管や気管が腫れることによって、周囲の組織が圧迫されて痛みを感じたり、息がしづらくなったりして引き起こされるのだそうです。
自律神経が乱れる
気圧が下がると副交感神経が優位になり、カラダがお休みモードに入ります。眠気やだるさを引き起こしてしまうので、昼間の活動中には困りモノですね。
さらに、台風のときには、気圧の変化が短い時間で急激に起こるため、カラダの調整がついてゆけなくなり、不適応が起こりやすくなるのです。
ヒスタミンが増える
気圧が低くなると、細胞から痛みを感じやすくなるヒスタミンが放出されます。そのため、節々や古傷が痛んだり、アレルギーが悪化したりするのです。
また、ヒスタミンは交感神経を活発にする働きをします。低気圧で副交感神経が優位になっているさなかに、交感神経が活発になれば、自律神経は乱気流に巻き込まれたような状態になってしまいます。
こうして自律神経のバランスは大きく乱れてしまうのです。
台風で起きる体調不良への対策
自律神経がカギ
低気圧をどうこうすることはできませんが、自律神経のバランスを整えることで、低気圧の影響を軽くすることはできます。
自律神経のバランスを手軽に整えられる方法があるので、ご紹介しましょう。
入浴
ゆったりとぬるめのお湯に浸かって温まることで、自律神経のバランスが整ってゆきます。
また、水圧によるマッサージ効果によって、身体のコリがほぐれ、ぐっすりと眠れるようになるのです。
シャワーは気分がシャキッとするように感じますが、自律神経のバランスを整える効果は期待できません。面倒なでも湯船にお湯を張って、どっぷりと浸かりましょう。
睡眠
気持ちのよい充分な熟睡に勝るものはありません。心身ともにしっかりと休養できれば、自律神経のバランスもよくなってゆきます。
入浴後から睡眠までの時間は、ゆったりリラックスして過ごしましょう。スマホは翌朝までお預けです。
参考安眠のコツ
ストレッチ
ストレッチでカラダをほぐせば、自律神経のバランスも整ってきます。お風呂上がりに行えば、安眠効果がより高まります。
耳ほぐし
耳をほぐすことで、自律神経のバランスを整えることができます。
耳たぶを外側に軽く引っ張ったり、こすり合わせた手のひらで耳全体を包んで温めたりするだけでOK。いつでもどこでも手軽に行えるので、ぜひお試しを。
湿邪をはらってスッキリ
ツボを刺激
台風で体調不調を感じるときには、漢方でいう『湿邪』が身体にたまっているのです。湿邪をはらうツボを指圧したり、お灸をしたりすれば、すっきりします。
- 臨泣:足の甲、薬指と小指の骨が交わる辺りの凹み
- 足三里:膝の外側の凹みから指4本分下のところ
- 三陰交:内くるぶしから指4本上のところ
以上のツボは、場所がわかりやすいうえ、守備範囲も広いので日頃の健康管理にもおすすめです。
「脾」への養生を
「脾」に優しい食べ物は、穀類・芋類・豆類。よく噛んで食べるのがポイントです。
ほかには、酸味のあるものや香味野菜もおすすめします。身体を冷やさないように、常温や火を通した状態でいただきましょう。
意外な効果!酔い止め薬
低気圧の影響を受けると、内耳の三半規管が刺激されます。
これはちょうど乗り物酔いと同じような状態なので、酔い止め薬を飲めば不快な症状を抑えることができるのです。
- 耳が詰まる
- 頭がぼ~っとする
- めまい
などの予兆を感じたら早めに飲んでください。
台風で体調不良になる原因と簡単な対策…まとめ
原因がわかれば怖くない
筆者の『鼻づまり』は、元々鼻炎持ちのところに、低気圧の影響を受けて鼻の組織が腫れてしまうことで起こっていたようです。
自律神経を整えるとともに、湿邪対策としてお灸をして、晩酌を控えてご飯を食べるようにすると、かなり楽になりました。
対策法がわかれば、つらい不調をコントロールできるはず。次の台風はうまくやりすごせるのでは?
今日のボタモチ
今日のボタモチは【待機】です。
準備して待つことを『待機』といいますが、うまくいくことを見越せていれば、『待機』は『期待』に格上げできるかも?
※今日はボタモチ1個追加!
コメント