薄着のシーズンになると、チカンなど不届き者が増えます。110年ぶりに刑法が改正され性犯罪が厳罰化されましたが、なんといっても被害に遭わないのが一番です。
今回は、兵庫県警察主催の『女性のための護身術教室』に参加し、女性が身を守るための方法を学んできたので、ご紹介しましょう。
護身術で女性が身を守る一番の方法とは?
模範実技にどよめきが
護身術教室では、チカン等の犯罪から自分の身を守るための実技指導や、被害に遭わないためのポイントを分かりやすく教えてもらいました。
護身術の実技訓練では、間合いの取り方や離脱技を学び、強い力でつかまれた腕を、一瞬で振りほどく模範実技に、「お~」とどよめきがあがりました。
護身術の目的は『逃げる』こと
護身術の目的は『逃げる』ことで、護身術を使うのは、相手の間合いから離れ、逃げるためという位置づけにされています。
また、犯人に目をつけられてしまう行動や、護身術を行う際の心構えなど、どれもすぐに役立つ実用的な内容でした。
護身術教室は各地で展開中
今回参加した教室は、姫路警察で開催されたもので、参加費無料、参加資格は18歳以上の女性、募集人数は50名(先着順)でした。
他の警察でも同様の教室が開催されているようなので、お近くの警察署に問合せてみられてはいかがでしょうか?
護身術で女性ができる実技
犯人につかまれた手を振りほどき、逃げるための方法を学びました。
右手で左手をつかまれた場合
- つかまれた手の指を開く(じゃんけんのパーのカタチ)
- 手の平を下に向ける
- 反対の手と握手するように組む
- 自分の肘を相手の肘にぶつけるように、組んだ両手を引き寄せる
- 相手の手が外れるので、すぐに逃げる
右手で右手をつかまれた場合
- つかまれた手の指を開く(じゃんけんのパーのカタチ)
- 反対側の手と握手するように組む
- 組んだ両手を自分の胸に引きつける
- 相手の手をひっくり返すように、組んだ両手を振り下ろす
- 相手の手が離れるので、すぐに逃げる
両手で片手をつかまれた場合
- 相手の手の上から、自分のつかまれていない方の手を入れて両手を組む
- 自分の肘を支点に、組んだ両手を引き上げる
- 相手の手が離れるので、すぐに逃げる
両手で両手をつかまれた場合
- 自分の両手の平を合わせる
- 肘を支点にして両手を振り上げながら一歩踏み込む
- 相手の手が離れるので、すぐに逃げる
背後から抱きつかれた場合
- カカトで相手の足の甲を力いっぱい踏みつける
- 相手の向こう脛をカカトで蹴りつける
- 相手の力がゆるんだら、自分の身体を右か左にずらす
- 相手の急所(金的)をめがけて、拳を振り下ろす
- 相手が離れたら、すぐに逃げる
後ろから首に腕を回された場合
- 相手の手に噛み付くか、後頭部で相手の顔をめがけて頭突きする
- 相手の腕がゆるんだら、すぐに逃げる
身を守るときには、手加減は不要で、思い切って全力で行えばいいというお話でした。
また、傘や鞄を振り回すだけでも犯人との距離を広げることができ、無事に逃げることができるのだそうです。
危機に際しては、まずは大きな声で助けを呼ぶことが大切ですが、実際に怖い目に遭うと、なかなか声は出せないもの。
先にご紹介した実技も同様で、考えなくても自然にカラダが動くようでなければいけません。イザというときに使えるようになるためには、やはり練習が必要ですね。
護身術は被害防止対策から
犯人に目をつけられないためには?
犯人は、犯行におよぶかなり前の段階から、襲う相手を『観察』しているそうです。犯人に犯行対象として目をつけられないようにすることが、身を守る上で一番望ましい対策法といえます。
犯人が目をつけるのは、『警戒心の薄い人』で、歩きながらスマホを見たり、イヤホンで音楽を聴いたりしている人は、ターゲットになりやすいそうです。
引ったくりの場合なら、鞄を車道側に持っていたり、斜め掛けにせず肩から掛けていたりすると、目をつけられてしまいます。
危険の回避こそが最高の護身術
夜遅い時間の一人歩きは、それだけで危険です。もし、不穏な気配を感じたら、急いで明るくて人通りの多いところへ出るようにして、タクシーを呼ぶか、迎えを頼むようにしましょう。
護身術を使うような場面を避けることが最高の護身術であるということを、忘れないようにしたいものです。
護身術で女性が身を守る方法・まとめ
被害に遭わないことを第一に
痴漢やストーカー、ひったくりなどが頻発し、残念ながら日本の安全神話は崩壊してしまったようです。
自分の身を自分で守る方法を知っておくことが必要となりましたが、護身術はあくまで自分の身を守るためのもので、使わないですむに越したことはありません。
被害に遭わないことを第一に、日ごろから安全を心がけておくことが大切です。
今日のボタモチ
今日のボタモチは【安全】です。
昔から、君子危うきに近寄らずといいます。降りかかる火の粉を払う前に、できるだけ火の粉がかからない、安全な場所にいることが一番ということですね。
※今日はボタモチ1個追加!
コメント