健康生活

子供の夜尿症は治療が必要?原因は病気?正しい対応法が知りたい

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小便小僧

小さいお子さんに夜尿症(おねしょ)は付き物ですが、小学生になっても続いていたら、少し心配になります。

高学年になると宿泊授業などでお泊りすることもあるし、そろそろ治療した方がよいのか、放っておいた方がよいのか、悩ましいところです。

今回は子どもの夜尿症について、治療は必要かということや原因、対応法についてです。

子供の夜尿症に治療が必要なの?

おねしょと夜尿症は違うもの?

寝ている間におもらししてしまい、朝起きたらお布団に地図が・・・。おねしょも夜尿症も同じもので、名前が違うだけに見えますね。

でも、実は別モノで、一般的に5歳までならおねしょで、多くの場合には成長過程で治っていくものです。ところが5~6歳以降も治まらない場合もあり、これを夜尿症と呼ぶそうです。

また、単に年齢の問題だけではなく、夜尿症には何らかの病気や、精神的な理由が原因の場合もあります。

夜のおもらしはどれくらいの子どもがしているの?

2歳頃までは、ほとんどのお子さんがしています。その後、成長に伴って減っていき、5、6歳で約15%、小学校低学年で約8%、小学校高学年で約5%のお子さんにみられます。

小学校の先生の話では、自然学校などで夜、トイレに起こすお子さんは、クラスに2~3人はいるそうで、意外と多いのです。

その後中学校卒業までに、ほとんどのお子さんが夜尿症を卒業するようです。

治療が必要なケースは?

多くの場合、特に何もしなくても、成長にとなって自然に夜尿症は治まってゆきます。

しかし、毎日のように夜尿症が見られる場合は、ホルモンや器質的な異常があるかもしれません。念のために専門の病院で診てもらうとよいでしょう。

また、お子さん自身が夜尿症を気にしている場合も、受診されることをおすすめします。現在ではよい薬が開発されいて、あっさりと治ってしまうケースもあるようです。

つまり、病院で診てもらって病気の疑いがなければ、治療の必要は特にないということです。

子供の夜尿症 原因は3パターン

お子さんが夜におもらししてしまう原因は、次の3つのパターンがあります。

多尿型

夜寝ている間は、尿の量が少なくなるように、抗利尿ホルモンというものが分泌されます。

しかし、成長途上のお子さんでは、その働きがまだうまくいかず、夜の間もたくさんの尿が作られてしまい、おもらししてしまうのです。

小学校高学年での夜尿症の場合は、この多尿型タイプがよく見られます。

抗利尿ホルモンは、心理的・身体的なストレスや、自律神経の影響を強く受けます。

そのため、引越しなどで環境が変わったり、学校行事などで緊張したりすることがあると、夜尿症の症状が現れやすくなるのです。

膀胱型

膀胱が小さいために尿をたくさん溜めておくことができずに、朝まで持たない場合が膀胱型です。

このタイプで気をつけたいのは、夜尿に加えて昼間にもおもらしをする場合です。

排尿器官の病気が原因で、膀胱が小さくなっている可能性も考えらるため、一度、泌尿器の専門医に診てもらうことをおすすめします。

混合型

幼児期によく見られる夜間のおもらしでは、ほとんどの場合が多尿型と膀胱型の両方の原因で起きる混合型です。

多くのお子さんは、カラダが成長するに従いホルモンの分泌が安定し、膀胱も大きく成長するので、徐々に夜尿症を卒業してゆくのです。

子供の夜尿症にはどう対応すればいいの?

夜尿症のほとんどは自然に治る

これまでに述べたように、5~6歳頃には、80%以上のお子さんが、おねしょを卒業します。

その他のお子さんたちも、成長とともに自然に夜尿症を卒業していくのですが、まちがった対応をすると、夜尿症を長引かせてしまうことがあります。

夜尿症のお子さんへの対応法とは

夜中にトイレのために起こしたほうがいいのか?気にしないで放っておいて大丈夫なのか?

夜尿症のお子さんへの正しい対応法をご紹介します。

夜中に起こさない

夜中に起こしてトイレで用を足せば、粗相はなくなるかもしれません。

しかし、それでは、夜尿症の原因である抗利尿ホルモンの分泌を妨げてしまいます。

また、成長ホルモンの分泌にもよくない影響を与え、お子さんの発育を妨げてしまう恐れもあるのです。夜はぐっすりと眠ることを最優先し、布団はおねしょシーツなどでガードしましょう。

夕方以降は水分を控える

たくさん水分を摂ると、尿の量は増えてしまいます。寝るまでに尿として排泄できるように、夕方以降は、水分を控えめにしましょう。

また、飲み物だけでなく、夕食で摂る食事の水分にも注意が必要で、汁物や鍋物、カレーライスなどは水分が多く含まれているので、控えめにしたいものです。

食事の味付けは薄めに

味の濃い食事やスナック菓子を摂ると喉が渇きやすくなり、どうしても水やお茶を多く飲んでしまいます。

塩辛いものだけでなく、甘みの強いものも同様に注意が必要です。

カラダを冷やさない

寒さや冷えを感じると、カラダから水分を排泄するために尿が近くなります。室温や服装に気をつけて、カラダが冷えないようにしてあげましょう。

また、夏に出回る果物もカラダを冷やします。スイカなどは要注意です。

親の態度も大切

親が怒ったりあせったりするのはよくありません。お子さんに罪悪感を与えたり、自信を失わせたりする元です。かといって、大げさにほめるのも考え物です。

また、成長の過程はひとりひとり違います。他の兄弟やよそのお子さんと比較せず、ゆったりと構えているのが一番です。

子供の夜尿症は治療が必要? まとめ

気にしないのが一番

病院で診てもらって特に問題がなければ、気にしないのが一番です。

布団の後始末は大変でしょうが、紙おむつを使用すると夜尿症は治りにくいともいわれています。

「坂本龍馬も寝小便たれだったんだから、ウチの子も大丈夫」くらいのおおらかさで見守ってあげたいものです。

今日のボタモチ

今日のボタモチは【さりげなさ】です。

丸投げされるのではなく、表立って世話を焼かれるのでもなく、さりげなく配慮してもらえたら、うれしいものだと思います。

※今日はボタモチ1個追加!

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若杉ひふみ
兵庫県生まれの兵庫県育ち
アラ50のO型
現在、昼間は介護予防事業、アフター5はエイジレスライフ実現への考察と実験に勤しむ日々です。
介護予防につながるエイジレスライフの奥義は、好奇心を失わないこと。その実践として「興味本位」な毎日を過ごしています。おいしそうなボタモチはとにかく食べてみよう!ということで、新たな世界との出会いに加え、足腰が強くなるというおまけも付いてきました。
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