最近はイクメンや家事メンが増えていて、今どきの若い男性は育児や家事が好きなのかと思っていました。ところが家で何もしない筆者の夫の話をすると、「どうやったらそうなれるか教えてほしい」と懇願されるのです。
そこで今回は、イクメンや家事メンになりたくないなら断固持つべき4つの基本方針を、成功事例からレクチャーします。
本当はイクメンや家事メンになりたくない?
彼らのスペックはそんなに高くない
育児や家事を妻と分担するには、時間に余裕がなければなりません。連日のように残業し、帰宅時間が22時近くになるようではまず無理でしょう。
社員のワークライフバランスを考えてくれる優良企業に勤めていれば別ですが…。
慢性的な人手不足が続くなか残業せずに帰宅するためには、超速で仕事を片付ける処理能力と、他の社員の視線を尻目に敢然と帰宅できる神経をあわせ持つ必要があります。
本音は「しなくてすむならやりたくない」
育児や家事は正直なところ面倒なもので、しなくてすむならやりたくないというのが本音でしょう。
妻の側も育児や家事が楽しければ、わざわざ手の掛かる教育をしてまで夫とシェアしようとは思わないのでは?
子供が大好き、あるいは家事が趣味というような男性ならナチュラルにイクメンや家事メンになれますが、そんな男性はまだ少数派だと思われます。
将来のことを考えられる戦略的思考や、妻と大変さを分かち合いたいという愛情深さを持った男性が、イクメンや家事メンとして頑張っているというのが実情のようです。
イクメンや家事メンから開放されるための4つの基本方針とは?
ここからは、夫が実践したイクメンや家事メンから逃げ切るための4つの基本方針を、具体事例とともに紹介しましょう。
「頼むとロクなことにならない」と思わせたら勝ち
休日に所用があり、筆者ひとりで出掛けることになりました。天気がよかったので、夫に公園で子供を遊ばせるように頼んでおいたのですが、家でテレビを見て過ごしたとのこと。
その夜、子供が未消化のピーナッツを大量に吐きました。当時子供は1歳になったばかりでしたが、「気がついたらほとんど一袋食べていた」という話から、夫はテレビに夢中で子供のことなど放ったらかしだったことが分かったのです。
「頼むとロクなことにならない」と思い知った筆者は、もう子供を夫に任すことができなくなりました。
「してもらわないほうがマシ」と思わせたら勝ち
ある夜、瞬間湯沸器の蛇口からの水漏れが止まらなくなりましたが、明日調べてみるという筆者を制して、夫は工具を取り出して何やらいじりはじめました。
しかし、しばらくするとバキッという不吉な音のあと、蛇口から水が吹き出し周囲は水浸しになったのです。
切れた蛍光灯を変えようとして、照明器具ごと破壊してしまったこともありました。「してもらわないほうがよっぽどマシ」と思い知った筆者は、夫が手出しする前に全て片付けようと決心し、今日に至っています。
「頭が悪い」と思わせたら勝ち
ある日、筆者が仕事を終えて自宅に帰ると、夫が先に帰宅していました。
ところが、リビングでポテチをアテにビールを飲みながらテレビを見ていた夫は、帰宅したばかりの筆者に「飯まだか?」と言い放ったのです。
飯はこれから作るに決まっているわけで、「この男、頭悪すぎる」と思わざるを得ない質問でした。
いい年をした男を再教育できる自信を筆者は持ち合わせておらず、もう夫はいないものと考えようと決意したのがこの日でした。
「子供を甘やかす」と勝ち
子供が年長さんになると、夫は子供を甘やかすようになりました。
小学校入学を前に子供の生活習慣を整えるため、食事や就寝の時間を決めていたのですが、夫がなし崩しにするのです。
夜遅くまでテレビを見せてくれたり、母親に隠れてジャンクフードを食べさせてくれたりする夫に子供が懐くようになるのは、自然のなりゆきでしょう。
妻に愛想を尽かされても、子供を味方につけておけば「安泰」のようです。
これだけやればイクメンや家事メンから開放される
「ここまでやれない」とみんな尻込み
ご期待に応えてイクメン・家事メンを逃れるための秘策をレクチャーしました。
ところが、「僕はここまでやれない」とみんな尻込みするのです。確かに普通の神経を持ち合わせていれば、ここまでやれるものではないでしょう。
妻をうまくあきらめさせ、まんまと自分を当てにしないように仕向けた夫は、老獪で狡猾な知恵者だったようです。結局、頭が悪かったのは夫ではなく筆者のほうでした。
今日のボタモチ
今日のボタモチは【粘り勝ち】です。
根気がないうえに打たれ弱い筆者は、諦めが異常に早いという欠陥を持っています。そこを読まれて耐久戦に持ち込まれたわけだから、勝ち目は端からなかったのでしょう。
※今日はボタモチ、半分追加…。
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