カードローンと証書貸付の違いとは?返済や金利はどっちが得?

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日本人は国の借金すら危険視するほどに借金が嫌いで、そのためか借金についての知識が乏しいようです。借入先を金利だけで決定したり、カードローンは危ないからとクレジットカードのリボ払いを利用したりなど、みすみす損をするようなお金の借り方をしている方が多くみられます。

今回は、カードローンより金利が低いといわれている証書貸付とカードローンではどっちが得かについてのほか、金利や返済方法など損をしないお金の借り方を紹介しましょう。

カードローンと証書貸付の違いとは?

カードローンはテレビCMでもおなじみ

カードローンはテレビCMなどでよく目にするためか、多くの方がご存知です。コンビニのATMなどからいつでも気軽にキャッシングできるため、いつのまにか借金がふくらみ自己破産…という怖いイメージをお持ちかもしれませんね。

かつては「サラ金」と呼ばれ、強引な取り立てによる夜逃げや一家心中などの事件が世間を騒がせたこともありましたが、現在は貸金業法に則った健全な経営を行っています。

証書貸付は以外と身近な借金

証書貸付はあまり聞き慣れないという方が多いかもしれませんが、実は意外と身近な借金なのです。多くの方が利用している住宅ローンのほか、マイカーローンや教育ローンなども証書貸付のなかまです。

証書貸付での借り入れは、「証書(借用書のようなもの)」を交わして行います。証書は借り入れ1件ごとに作成され、貸付額・金利・返済方法・返済期間などが記されているのです。

証書貸付の場合、借り入れたあとは証書に記載されたとおりに返済するだけとなり、追加の融資を希望する場合には新たな借り入れ契約を交わさなければなりません。

一方カードローンの場合、審査に通ったあと毎月の返済が滞っていなければ、融資限度額内で何度でも借り入れができます。この点が証書貸付とカードローンとの大きな違いです。

おまとめローンも証書貸付

証書貸付は、住宅ローンのように銀行で借りる目的別ローンとしてよく利用されています。

けれども借入金の利用目的を限定しない多目的・無担保の「フリーローン」や、複数のカードローンを一本化する「おまとめローン」も、証書貸付のなかまです。

「おまとめローン」は消費者金融も扱っているため、証書貸付が銀行の専売特許というわけではありません。

カードローンと証書貸付の返済方法

カードローンには完済期限がない?

借金を期日までに返せなかったために娘が連れ去られる…時代劇でおなじみのシーンですが、カードローンには実質的に完済期限がありません。

カードローンの多くは、「残高スライドリボルビング方式」という返済方法がとられています。残高スライドリボルビング方式とは、借り入れ残高が減るにつれて毎月の返済額も減っていくというものです。

具体的には、借り入れ残高100万円以上なら毎月2万円、50万円以上になると1万円を返済すればOKという具合です。

そして、毎月きちんと決められた金額を返済していれば、限度額内なら借金が残っていても追加の借り入れができるため、借金を完済しないままズルズル…ということもままあります。

証書貸付では証書どおりに返済

証書貸付の場合は借り入れのときに返済方法と返済期間が決められていて、そのとおりに返済しなければなりません。

返済方法は「元金均等返済」か「元利均等返済」があります。「元金均等返済」は毎月一定額の元金に利息を加えて返済する方法で、「元利均等返済」は元金と利息の合計が一定になるように返済する方法です。

「元利均等返済」は、住宅ローンでも採用されていますが、お手元の返済月額表をみて分かるように、返済開始直後は返済額の多くの部分が利息で占められています。

つまり元金がなかなか減らないため、「元金均等返済」に比べると返済総額は膨らんでしまうのです。

証書貸付では多くの場合「元利均等返済」が採用されていて、借り入れ後は決められた返済額が決められた返済期間終了まで、毎月口座から引き落とされます。

カードローンより証書貸付の金利は低い?

証書貸付はカードローンより金利が低め

ひとくちに証書貸付といってもさまざまな種類があるため、金利は一律ではありません。

担保がある住宅ローンや使用目的が決まっている教育ローンなら、金利は1%〜10%程度と低めに抑えられています。しかし使い道が自由なフリーローンの場合は、金利10%〜15%程度とやや高めに設定されているのです。

一方カードローンの金利は、銀行のカードローンなら金利13%〜16%程度、消費者金融のカードローンでは金利18%程度です。

追加での借り入れが可能で完済期限が設けられていないカードローンでは、貸し倒れリスクに備えるためどうしても金利が高くなってしまいます。

この数字をみる限りでは、一般的にいわれているようにカードローンより証書貸付の金利のほうが低いようです。

場合によっては、証書貸付のほうが高金利かも

証書貸付でフリーローンを組んだ場合、返済開始直後は返済額の半分近くが利息で占められています。返済期間の前半はこの状態が続くため、この期間だけをみればむしろカードローンの金利のほうが低いくらいです。

繰り上げ返済は、カードローンの場合なら手数料無料でいつでも気軽にできますが、証書貸付の場合は銀行に連絡するなどの手続きのほか、手数料も必要となることが多くなっています。

カードローンより低めの金利となっている証書貸付ですが、返済期間の半ばを過ぎてから繰り上げ返済を行ったり、手数料を払って度々繰り上げ返済を行ったりすると、実質的な金利はカードローンより高くなってしまうこともありえます。

クレカのリボ払いはかなりの高金利

借金をしたくないからと、日常の買い物代金をクレジットカードのリボ払いで支払うのはNGです。

リボ払いの金利は18%と、消費者金融のカードローン並の高金利なのです。にもかかわらず借金をしている自覚がないまま、完済することなく追加の借り入れを続けることになります。

クレジットカードはカードローンより審査がゆるいため、誰もが気軽に持つことができますが、利用するならリボ払いではなく、翌月一括払いに限定されることをおすすめします。

カードローンと証書貸付はどっちがお得?

借金はよく理解して上手に利用したい

カードローンと証書貸付はどっちがお得かを決めるときに、表示された金利だけをみて判断すると危険です。借入期間や返済のしやすさやなどのほか、他のローンやご家庭のライフプランも合わせて考えることが大切でしょう。

フリーローンの場合、証書貸付であってもそこそこ高金利で融資を受ける手続きも面倒ですが、追加の融資ができないことや毎月口座から引き落としで返済が進んでいくことで、債務超過になるリスクは低いと考えられます。

要は借金の内容や仕組みをよく理解して、上手に使いこなすことが肝心というわけです。借金はあくまでも一時的な利用にとどめることと、あらかじめ返済計画をきちんと立てておくことを強くおすすめします。

今日のボタモチ

今日のボタモチは【借り】です。

借りたものは返すのが当たり前ですが、借りが膨らんでしまうと返せなくなります。お金に限らず、借りはこまめに返しておくことが安全でしょう。

※今日はボタモチ、1個追加!

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