社会生活

トイレットペーパー品薄の原因はコロナのデマだけ?マスクとは違うの?

投稿日:2020年3月6日 更新日:

トイレットペーパーが品薄になっています。コロナによるマスクの増産で原料が不足するというデマが発端といわれていますが、本当にデマだけが原因なのでしょうか。

今回は、今後に備えるためにトイレットペーパー品薄の原因を考えてみましたが、どうやらマスクとは違う理由のようです。

トイレットペーパーが品薄になった原因とは?

そもそもの発端はやっぱりデマ

コロナウイルス感染予防でマスクが入手困難となっているため、増産体制に入っています。それを受けてか、「原料が不足してトイレットペーパーが品不足になる」というデマが流れたようです。

不織布でできたマスクの原料はポリプロピレンなどの合成繊維、一方トイレットペーパーの原料はパルプなので、そもそもバッティングしないはず。

それでもみんなが買いだめしているのをみると不安になり、「うちも余分に買っておこうか」と思うのは当然の成り行きといえます。

デマとわかってもまだ品薄が解消しない

トイレットペーパーの原料がなくなるということがデマだったということがわかり、在庫も充分にあると報道されてもまだ品薄は解消しません。

その理由は、トイレットペーパーが店頭に補充されるスピードを売れていくスピードが上回っているからです。

つまりトイレットペーパーそのものはあるのですが、補充が間に合っていないために、お店の陳列棚は空のままというわけ。

いくら「在庫はあります」といわれても、手に入らないものは「ない」のと同じす。

トイレットペーパーの品薄は一時的なもの

コロナウイルスの感染予防のために大量消費されるようになったマスクと違って、トイレットペーパーの消費量そのものは増えていません。

つまり、イレットペーパーが消費されるスピードは品薄になるまでと変わらないのため、買いだめ「特需」は徐々に鎮静化していくはずです。

したがって、トイレットペーパーの品薄は一時的なもので、近々解消に向かうと考えられます。

トイレットペーパーが品薄になった理由はデマだけでない

在庫を持たない仕組みは危機に弱い

企業のキャッシュフローを悪化させないためや経営効率の向上を目的に、在庫をできるだけ持たないことを良しとする風潮があります。

ところが、在庫を持つのではなく必要なものを必要な時に必要なだけ作る仕組み(ジャストインタイム)は、安定した需要と流通のうえに成り立っているものです。

そのため、今回のデマ騒ぎのような想定外の需要増加によって、あっさりと崩れ去ってしまいました。

在庫を持たなくなったのは家庭も同じ

かつてのオイルショックで懲りまくった筆者の母親は、長らく押入一間分の落とし紙(巻いていないトイレの紙)とティッシュを備蓄していました。その反動か、ある時期まで筆者は在庫を持たない主義だったのです。

商品はスーパーやコンビニにいつでもあるのだから、狭い家に置いておく必要はないと思っていましたが、おそらく、多くのご家庭も似たようなものでしょう。

備蓄があれば焦らずにすんだのでは

ところが2011年3月の東日本大震災のあと、近所のガソリンスタンドでガソリンが「欠品中」という事態に遭遇。

スタンドのお兄さんによると「配送が遅れているだけだから大丈夫」ということでしたが、ガス欠一歩手前状態だった筆者は青ざめました。それ以来、当座しのげる程度の備蓄は必要不可欠だと心を入れ替えたのです。

さすがにガソリンの備蓄はできませんが、腐る心配のない必需品は1ヵ月分以上残っている間に補充するようにしています。

今回の購入のタイミングはマスクが1月上旬、トイレットペーパーは2月中旬でしたが、今思えば品薄騒ぎになる寸前だったわけで、備蓄習慣の大切さをひしひしと感じている次第です。

デマが本当になってしまったのはなぜ?

品薄を招く短期集中の買いだめ

トイレットペーパーが品不足になるというのはデマでした。けれども買いだめする人が短い期間に集中したため、本当にトイレットペーパーが品薄になってしまったのです。

自宅に当座分の備蓄があれば買いだめに走る必要はなかったはずですが、かなり大勢の人がスーパーやドラッグストアに押し掛けている様子をみると、備蓄していない家庭が多いのでしょう。

空になった陳列棚を見るとさらに不安が募り、ますます買いだめに走ってしまったのかもしれません。

みんながちょっと多めに買うだけでも品薄に

ジャストインタイムで管理された生産・流通体制は、平時を想定したものです。

そのため、普段1袋しか買わないけれど今回は2袋買っておこうという人が増えただけでも、供給が追い付かなくなってしまいます。

つまり、みんなが普段通りにしていれば品薄になることはないけれど、ちょっと消費行動が変わっただけでも品薄になってしまうというわけです。

備蓄の習慣は危機管理の第一歩

備蓄は自分のためだけではない

買いだめによる品薄のため、本当に必要な人に商品が行きわたらなくなっているそうです。

今回のようなデマ騒ぎが起きたとしても、当座の備蓄をしている人がたくさんいれば、ここまで大ゴトにはならなかったと思われます。

つまり、備蓄は自分のためだけでなく、みんなのためにもなるのです。

今日のボタモチ

今日のボタモチは【用心】です。

災害や疫病は、今に始まったことではありません。今回の騒ぎは用心を怠ってきたことのツケと考えて、今後に活かしていきたいものです。

※今日はボタモチ、半分追加…。

-社会生活
-,

執筆者:


comment

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

関連記事

ゲートキーパーの役割は聴くこと!養成研修会で学んだ聴き方NGを紹介

IT用語ではないゲートキーパーをご存知でしょうか?言葉の意味は「門番」で、自殺の門をくぐらせないための番人という意味合いです。 今回、ゲートキーパー養成研修会に参加して、聴くことの大切さを教わってきま …

習慣を続けるコツは期間設定!まずは3ステップで1ヶ月から

モノゴトを続けるための方法はさまざまです。あなたの性格やライフスタイル、習慣化したい対象などによって、最適な方法を選ぶのが続けるコツのひとつ。 今回は「とにかく1ヶ月続ける」ということにフォーカスしま …

お彼岸にお墓参りはいつ行くの?持ち物やお供え、マナーは?

お彼岸にお墓参りは付き物ですが、いざ行くことになると、いつ行けばいいのか?何を持っていけばいいのか?お供えや服装、マナーは?とわからないことが多いものです。 そこで、お彼岸のお墓参りのイロハを予習して …

土俵の女人禁制は時代錯誤の男尊女卑 伝統と人命どちらが重い?

土俵で市長が倒れたのに為す術もなかった男性たちの間に割って入り、心肺蘇生を施した天晴な女性に対して称賛の声があがりました。一方、この女性に対して土俵を降りるよう促したアナウンスがあり、非難の声が寄せら …

日記を続けるコツは気の向くままが正解!もっと楽しく書こう

日記を書くといいことがいっぱいあります。日記を続けるコツは、楽々と楽しく書ける仕掛けをつくること。 お気に入り文具を見つけるヒントから、5年前から日記を書き続けている、筆者の楽ちん事例までをご紹介しま …

プロフィール

若杉ひふみ
兵庫県生まれの兵庫県育ち
アラ50のO型
現在、昼間は介護予防事業、アフター5はエイジレスライフ実現への考察と実験に勤しむ日々です。
介護予防につながるエイジレスライフの奥義は、好奇心を失わないこと。その実践として「興味本位」な毎日を過ごしています。おいしそうなボタモチはとにかく食べてみよう!ということで、新たな世界との出会いに加え、足腰が強くなるというおまけも付いてきました。
そんなボタモチたちを集めたのがこのブログです。稔り多い人生を祝う「祝活」を目指す日々が、ボタモチとなって棚の上に積み上がり、いつかナイスなタイミングで落ちてくるかも?

検索

カテゴリー

お問い合わせはこちら