お店ですすめられたりキャンペーンにつられたりして加入したクレジットカード、もしその後使うことなく死蔵しているなら、早めの解約をおすすめします。
実はクレジットカードの解約手続きはあっけないほど簡単で、盗難や犯罪リスクの軽減や終活の一環としても役立つのです。今回は、筆者が実際に4枚のクレジットカードを解約した体験から、手順や注意点をご紹介しましょう。
クレジットカードの解約は電話でできる
クレジットカードの解約は電話1本でOK
クレジットカードを解約するには、面倒な手続きが必要だと思っていませんか?本人名義のクレジットカードであれば電話1本でOKです。暗証暗号がわからなくても大丈夫、手続きは数分で完了します。
なお、クレジットカードの解約は原則本人しか行なえません。終活の一環としてクレジットカードの解約をおすすめする理由もここにあります。
連絡先はカード裏の電話番号
クレジットカード会社の電話番号を調べるのが面倒では?と思われるかもしれませんが、ご心配なく。クレジットカードの裏面をご覧ください。そこに記載されている電話番号に連絡すればOKです。
電話中にクレジットカードの番号を入力したり、有効期限や会員IDなどを尋ねられたりするため、お手元に解約したいクレジットカードを置いたままにしておくことをおすすめします。
所要時間は数分間
電話がつながると自動音声の案内が流れてくるので、指示通りの番号をプッシュしていけばオペレーターにつながります。途中、暗証番号の入力を求められますが、わからなくてもオペレーターにつながるようになっています。
電話がつながったらクレジットカードを解約したい旨を伝え、あとはオペレーターの質問に答えていくとその場で解約は完了です。手続きの所要時間は数分程度ですが、電話が混み合っている場合の待ち時間を考慮しておく必要があります。
オペレーターから尋ねられることで主なものは以下のとおりですが、簡単に答えられるものばかりなのでご安心を。
- 氏名
- カード名義本人かどうかの確認
- クレジットカード番号
- 生年月日
- 住所
- 電話番号
手数料はまず不要
今回筆者が解約したクレジットカードはいずれもVISAブランドのもので、すべて解約手数料は不要でした。
VISAに限らず、ほとんどのブランドで解約手数料は無料となっているそうですが、JCBブランドの一部に有料のものがあるそうです。
カードの返却もほぼ不要
クレジットカードの解約は原則、電話1本で完結します。
オペレーターとのやり取りが終了した時点でクレジットカードは使えなくなるため、カード会社にカードを返却する必要はありません。手元に残ったカードは、ハサミでカットしてゴミに出せばOKです。
電話1本では退会が完了しないクレジットカードも
イオンSuicaカードは書面での手続きが必要
イオンSuicaカードは、子供が関東住まいになったため、東京方面に出掛けることが増えるのではと考えて加入したものです。けれども東京までの旅費が往復3万円近くつくためそうそう出掛ける気にもなれず、結局死蔵したままになっていました。
イオン発行のクレジットカードの退会手続きは、電話ではなくネットで可能なものが多くあります。また、引き落とし口座の変更などもネットだけで完了でき、他社に比べてオンライン化が進んでいるようです。
ところがイオンSuicaカードに関しては、ネットか電話で「脱会用紙」を取り寄せて、書面で手続きする必要があるのです。記入済みの脱会用紙と不要になったイオンSuicaカードを返送すれば、退会手続きは完了です。
JALマイレージつきポンタはもうひと手間必要
今回解約したなかの1枚が、JALマイレージつきのPontaカードでした。もう1枚のPontaカードとしておさいふPontaを持っていて、クレジット機能付きのPontaカードは未使用のままだったため解約したのです。
Pontaカードの解約は電話だけで完了し、カードの返却も不要でした。けれどもポンタカードを解約してもJMB(JALマイレージバンク)に登録された情報とマイルはそのまま継続されるため、後日JMBからクレジット機能のないマイレージカードが送られて来ます。
マイルを貯めていない筆者の場合、新しいカードはいりません。別途JMBでの退会手続きが必要となるため、Pontaカードについては二度手間となりました。
クレジットカードの解約で注意したいこと
未使用であればまず問題なし
筆者が今回解約した4枚のクレジットカードの内、3枚は未使用でした。一度も世間に出していないクレジットカードなら、今すぐ解約してもまず問題はありません。
唯一気がかりなことは、加入特典などでもらったポイントがあるかもしれないということです。けれども筆者の場合は加入後2~3年放置していたものなので、仮にポイントがついていたとしても、とっくに期限切れになっています。
解約しようとしているクレジットカードが最近加入したものなら、事前に残存ポイントを確認することをおすすめします。もしポイントが残っていたら解約前に使い切るか、他のポイントに移行しておきましょう。
すでに使用したクレジットカードの場合
これまでに使用したことがあるクレジットカードの場合、支払いが残っていないかということと、自動引き落としに設定しているものはないかということの2点を確認してください。
解約前に支払いと自動引き落としの解除をすませたうえで、貯まっているポイントは使い切るか他のポイントに移行するかして、無駄なく利用しましょう。
年会費が必要なクレジットの場合
年会費が必要なクレジットカードを死蔵しているのは、無駄の極みです。とはいえ、年会費が引き落とされたばかりのタイミングで解約するのはもったいない。
解約しても年会費は戻ってこないのだから、次の更新までの間にできるだけ有効活用しましょう。有料のクレジットカードなら、海外旅行保険やレストラン割引サービスなどの優待も充実しているはずですよ。
あっけないほど簡単だったクレジットカードの解約手続き
個人情報は知らないうちに拡散している
子どもたちが独立して早7年半、示しをつける対象がなくなった筆者は自堕落になり、居住空間である自宅2階にはかなりモノが溜まってきました。
けれども、稼働していないものに埋もれて暮らしていると運気が下がるそうなので、「使わないものは持たない」を目標に掲げた次第。その手始めにと、クレジットカードの処分を思い立ったのです。手続きはあっけないほど簡単でしたが、意外な盲点に気づきました。
それは、個人情報は本人が気づかないところで拡散しているということです。PontaカードのJMBがそれで、筆者自身は契約した覚えのないものでした。もちろん規約をきちんと読めば見逃すことはなかったはずですが、恥ずかしながらロクに見ていなかったのです。
最近ではクレジットカード犯罪の手口が巧妙化していて、自宅にカードが保管されていても安心できないそうです。個人情報を守るためにも、使わないクレジットカードは早めに解約して処分されることをおすすめします。
今日のボタモチ
今日のボタモチは【朝飯前】です。
実際に筆者がクレジットカードの解約手続きを行ったのは昼飯前でしたが、空腹時のほうが仕事の効率が良いように思います。とっとと仕事を片付けて、早くご飯にありつきたいからかも?
※今日はボタモチ、1個追加!
コメント