節約を頑張りすぎて節約疲れを起こしてしまい、リバウンドでかえってお金がなくなってしまったとか、あるいは夫婦喧嘩になったとか。
夫のあとについて電気を消して回っていたら、夫に「わしの稼ぎが悪いんか?」と言われてつい、「よくお分かりで」と答えてしまった…というのは我が家の話。今回は賢く節約する方法についてです。
節約とケチは大違い
ケチと混同されがちな節約ですが、実は全く別モノ。
- 節約は、無駄をなくすこと/ケチは、必要なモノまで削ること
- 節約は、他人のための出費をいとわない/ケチは、他人のための出費を惜しむ
- 節約は、使うために貯金する/ケチは、貯金自体が目的
つまり、有意義なお金の使い方ができるのが節約で、単にお金を出し惜しみしているだけなのがケチというわけです。
また、筆者の見るところでは、ケチな人はいつも「お金がない」と言っているようですが、節約上手な人の口からは、あまりお金がないという言葉は聞かれないようです。この違いは、「ゴールが見えているかどうか」ではないでしょうか?
節約上手な人にはゴールがはっきり見えていて、それに向かって進んでいる自分も把握できているのでしょう。ケチな人は、ゴール自体が存在しないので、達成感や満足感を得られず、いつまでもお金の不安から逃れられないのだと思います。
目先の節約に追われていませんか?
遠方のスーパーへ出かけ、開店前から長時間並んで特売の卵をゲット!でも、ガソリン代や買い物に掛かった時間・労力に見合う値引きだったかどうか?
他にも、洗濯の回数を減らして節約したつもりが、衣類に汚れやニオイが染み付いて、結局着られなくなったとか。
目先の出費を抑えてみても、トータルでみれば結局損をしていたという事例です。これでは骨折り損のくたびれ儲けですね。お金そのものだけでなく、時間や労力といったものの「資産価値」まで考えた節約であれば、節約疲れとは無縁でいられるはずです。
実は大きい、節約の効果
チリはいくら積もってもチリですが、小さな節約が積み重なると、バカにはできない効果が得られます。
最近では大手企業でも昇給5000円は難しいようですが、ひと月に5000円節約できたなら…いかがでしょう、収入が増えたのと同じことになりますね。
昇給に頑張りがすぐに反映されるとは限りませんが、節約なら頑張った分だけ確実にお金が残っていきます。俄然やる気がわいてきませんか?
ザルの穴をふさぐのが節約
「節約なんて細かいことは嫌い!稼ぎを増やす方が絶対に早い」かつて筆者はそう考えていました。本業のほかにアルバイトをして収入を増やしていた頃です。
確かに収入は増えました。しかし、なぜか支出も増えてゆき、ゆとりある生活には至りませんでした。結局、カラダを壊して虻蜂取らずとなってしまったのです。
無駄づかいのクセが抜けないまま収入を増やしても、増えた分無駄づかいしてしまうだけ。ザルの穴をふさぐ前にザルを大きくしてしまうと、穴もいっしょに大きくなってしまうということですね。節約ができるようになってから収入アップを目指す、この手順を間違わないようにすることが大切です。
活かして使おう!節約で浮いたお金
せっかく節約で浮かせたお金。どこへ消えたかわからないということにならないように、しっかり分けて管理すべきです。
筆者のスマホ変更で浮いた6000円は、6000円分の価値を実感できないままうやむやに消えていました。そこで、ネット銀行に新しく口座を開設して入金することにしたのです。
できれば、手をつけずに積み立ててゆけたらベストですが、変則的な出費の際に出動させて、赤字転落をくいとめる守護神口座にしてもいいと思います。なんといっても、節約は「使うため」のものなのですから。
節約で自前のホームセキュリティを
金銭管理の基本は、収入>支出を維持することです。収入がいくら多くても、支出が上回っているなら、安心とゆとりのある生活は送れません。
また、チリツモ効果で大きくまとまったお金は、あなたの勝負どころで頼もしい助っ人となってくれるはずです。「何かあっても大丈夫」という安心とゆとりは、お金で手に入れることができる、いわば自前のホームセキュリティのようなものだと言えるのです。
今日のボタモチ
今日のボタモチは【備え】です。備えあれば憂いなしと昔から言うではないですか。お供えは仏壇に、備えは我が家に、これで万事うまくいくはず。
※今日はボタモチ1個追加!
コメント