イオン銀行の普通預金はこれまで0.10%と、定期預金より高い金利がウリでしたが、この春から改変(改悪?)されることになりました。結果、筆者の預金金利は0.05%と半減してしまうことに…。
けれども、ステージによっては金利アップもしくは維持できるとのことでなので、ステージアップするにはどうすればよいかを検討しました。さて、その結果はいかに?
悪夢!イオン銀行の金利が大幅減
シルバーステージの金利が0.10%→0.05%
イオン銀行ではステージによって、金利や手数料の無料回数などサービスの内容が変わります。これまで筆者はシルバーステージだったので、普通預金の金利は0.10%。
現在メガバンクの定期預金金利は軒並み0.01%なのに、普通預金でありながら10倍の金利が付くイオン銀行は、大変ありがたい存在でした。
ところが2019年4月1日から、金利が以下のように改変されることになったのです。
- プラチナステージ:0.12%→0.15%(+0.03%)
- ゴールドステージ:0.10%のまま
- シルバーステージ:0.10%→0.05%(▲0.05%)
- ブロンズステージ:0.05%→0.03%(▲0.02%)
シルバーステージの筆者は、なんと半減ということに…年利0.10%を維持するには、スコアを上げてステージをゴールド以上にしなければなりません。スコアを上げる手段と獲得できる点数は、以下の表のとおりです。
対象取引 |
獲得スコア |
セレクト・デビット(JCB・VISA) |
10点 |
イオンゴールドカードセレクト |
30点 |
イオンカードの口座振替金額(デビット含) |
10点/最大100点 |
WAONの利用金額 |
10点/最大100点 |
WAONオートチャージ利用実績 |
10点 |
積立式定期預金の口座振替 |
10点 |
投資信託残高(時価) |
10点/最大100点 |
投信自動積立の口座振替 |
10点 |
外貨預金残高(時価) |
10点/最大100点 |
外貨普通預金積立の口座振替 |
10点 |
NISA口座の開設(ジュニアNISA) |
30点 |
iDeCo掛金の口座振替 |
30点 |
カードローンの契約 |
10点 |
無担保ローン残高(証貸/カードローン) |
30点 |
住宅ローン残高(フラット35口座振替) |
30点 |
インターネットバンキングの登録 |
30点 |
給与の受取り |
30点 |
年金の受取り |
30点 |
イオン銀行でゴールドステージは厳しい?
イオンカードセレクト+ネットバンキング+積立預金を利用している筆者のステージは現在50点です。イオン銀行を利用している方によくあるパターンだと思いますが、ゴールドまであと50点獲得する必要があります。
安全かつ確実にゴールドをクリアするには、以下に挙げる30点を獲得できる条件を狙うのがよさそうです。
- NISA口座の開設
- iDeCoの振替
- 給与の受取
- 年金の受取
- イオンゴールドカードセレクト
イオンゴールドカードセレクトは、年間のカードショッピングで100万円以上などの条件をクリアすれば年会費無料で発行されるそうなので、イオンカードをメインのクレジットカードとして利用している方なら、充分に達成が可能でしょう。
給与の受取口座にイオン銀行を指定できる方や年金を受給している方も、楽々と30点獲得できます。NISA口座の開設やiDeCoの振替についても検討できるかもしれません。
しかし筆者の場合、NISA口座はすでに他社にて開設していてiDeCoはやるつもりなし。年金受給年齢には達しておらず、給与の受取はメガバンクを指定されているため不可となっています。
イオンゴールドカードはイオンカードをメインに使っていないため無理だし、どうやら諦めたほうがよさそうです。
負け惜しみ?モグラ叩きはもうやめた
3年連続の改変で魅力が半減
実のところイオン銀行の金利改変は、3年連続で行われています。2017年にはイオンカードセレクトの普通預金金利が0.12%→0.10%に引き下げられました。
続いて2018年には普通預金金利0.10%の適用を受けるための条件が厳しくなり、イオンカードセレクトのクレジットカードの保有+50点以上のスコアが必要になったという経緯があります。
また、積立式定期預金の金利も2018年9月から0.15%→0.08%とほぼ半分となっています。これまでの流れを見るにつけ、頑張ってゴールドステージに上ってもまた新たなモグラが出現しそうで、安泰とはいえない気がしてなりません。
もうモグラ叩きから降りたほうがいいかも…。
それでもイオン銀行はまだイケてる?
年々改悪されているイオン銀行ですが、それでもまだメガバンクに比べると、はるかに高金利を維持しています。
現在メガバンクの普通預金は0.001%とないに等しく、定期預金でも0.01%となっていることを考えれば、イオン銀行はまだイケてるのかもしれません。
とはいえ、10年定期に預けておけば倍になった金利7~8%時代を知っている年代にとっては、正直なところ虚しくなる数字です。
今、筆者が死守しようとしている0.10%なんて日本語で言えば1厘、バッターなら打席に立たせてもらえません。数字でいえば0.001で、雀の涙といったら雀が怒り出しそうな微々たる世界でしょう。
イオン銀行改悪への対処法はいかに?
預金以外に活路を見出すべき?
とはいえ微々たる世界に突入した現代、わずかな違いであっても疎かにはできません。
イオンカードセレクトを預金専用として使っていた筆者ですが、金利低下で魅力が半減した今となっては、通常のカードに「格下げ」して、もう少し金利の良い銀行を探して預け替えたほうがよさそうです。
イオン銀行に限らず、ネット銀行の金利や手数料無料回数は軒並み低下していますが、自前のATMを多数持っているイオン銀行の場合、出入金の利便性では優位を保っています。
デジタルデータをいじるだけなのに手数料を取られることには合点がいかないので、イオン銀行は財布代わり兼振込用のネット銀行としてキープしておくのがよいかと。微々たる世界において、手数料の数百円は大金ですから。
今日のボタモチ
今日のボタモチは【適応】です。
自分のことでさえ思うに任せないのだから、自分以外のことが思い通りにならなくても当然でしょう。「そう来るか」と考え、適切に対応するしかないようです。
※今日はボタモチ、半分追加…。
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