アラフィフあたりになると、たいていの方は近くのものが見え辛くなります。筆者も例外ではなく、ゴロ寝で文庫本を読むことが難しくなってきました。
そこで以前から気になっていたハズキルーペを試してみたところ、これが実によいのです。今回はハズキルーペと老眼鏡や拡大鏡との違いや、実際に使用してみての評価についてです。
ハズキルーペと老眼鏡との違いは?
ハズキルーペの主な利用者はシニアとなっていますが、老眼鏡とハズキルーペはどこが違うのでしょうか?
老眼鏡は焦点距離を縮めるもの
アラフィフになると、老眼鏡のお世話になる方が大幅に増えるようです。視力検査表が全て見えることが自慢だった筆者にも、やはり老眼はやってきました。
3年ほど前から夕方以降に手元が見え辛くなり、ときどき老眼鏡を使用するようになったのです。もともと遠視気味だったこともあってか、現在では腕を一杯に伸ばした距離でなければ本が読めなくなり、日常的に老眼鏡のお世話になっています。
このことから分かるように、老眼鏡は焦点距離を縮めることで近くのものをよく見えるようにするためのものなのです。
ハズキルーペは老眼鏡?
ハズキルーペはメガネ型の拡大鏡という位置づけになっているもので、老眼鏡ではありません。ハズキルーペが老眼鏡と異なる点は、文字が大きく見えるということです。
老眼鏡では焦点距離を縮めることはできますが、文字の大きさはそのままです。一方ハズキルーペは拡大鏡なので、小さな文字が大きく見えるようになります。
ハズキルーペは老眼鏡ではなく拡大鏡なのですが、老眼鏡と拡大鏡はともに凸レンズで、どちらも焦点距離を縮める働きがあるのです。つまりハズキルーペも老眼鏡も、ともに焦点距離は短くなります。実際にハズキルーペのパフレットには、倍率検査の結果として以下のように記載されているのです。
- 1.85倍タイプ:焦点距離・29cm(3.4Dpt)
- 1.6倍タイプ:焦点距離・40cm(2.5Dpt)
- 1.32倍タイプ:焦点距離・78cm(1.3Dpt)
1.6倍タイプだと55歳くらいの人がよく掛けている度数+2.5の老眼鏡と同じ焦点距離となるのです。
したがって、倍率の高いハズキルーペを使用するとかなり手元で焦点が合ってしまうため、老眼でない方が老眼鏡を掛けたときと同じような見え方となります。
ハズキルーペと拡大鏡との違いは?
両手が使える
ハズキルーペはメガネ型の拡大鏡です。普通の拡大鏡は片手で拡大鏡を持って使用するため、パソコン操作や工作、ゴロ寝での読書などのような動作をするのには不向きといえます。
ハズキルーペはメガネ型なので両手はフリーです。この快適さを一度味わうと、もう普通の拡大鏡には戻りたくなくなりますよ。
焦点距離を合わせやすい
片手でホールドする拡大鏡の場合、焦点距離を合わせるのはなかなか大変です。対象物と平行に構えながら距離を合わせるのですが、蛍光灯が映り込んでしまうと眩しくて見えづらくなります。
拡大鏡はポジショニングが難しいのですが、ハズキルーペならそんな細かい手間は不要で、普通にメガネを掛けるように装着してから少し鼻先にずらすだけで調節できるのです。
視野が広い
筆者は視野を確保するため、直径が13cmもある漫画のように巨大なルーペを使用していました(当然かなり重たい)。
しかし、ルーペを動かさずに読めるのは文庫本のみで、それ以上大きなサイズの印刷物を読むには、どうしてもルーペを移動させなければなりません。
先に述べたように、ルーペの焦点距離を合わせるのは結構難しく、少し動かしただけで見え方が変わってしまいます。また、ルーペの縁あたりでは文字が歪んで見えることも不満でした。
視野が広いハズキルーペなら、週刊誌見開きサイズ程度を一度に拡大でき、文字の歪みもないためとても快適に読書を楽しめるようになったのです。
ハズキルーペを体験しての評価
本を読むのがとても快適に
これまで文字の小さな書籍は老眼鏡と拡大鏡を併用して読んでいましたが、とても不便で読みづらいものでした。
ハズキルーペの快適さを知った今、なぜもっと早く購入しなかったのかと後悔しています。筆者はまだ老眼が進行していないため、老眼鏡と併用せずハズキルーペだけで「ゴロ寝で読書」を楽しめるようになりました。
小さな文字が読みづらくなったアラフィフの方々、そろそろハズキルーペの試しどきなのかもしれませんよ。
今日のボタモチ
今日のボタモチは【余裕】です。
無理すれば見えなくもないけれど、無理すれば疲れます。余裕のあるオトナを目指すなら、グッズにうまく頼ることもひとつの智慧かと思うのです。
※今日はボタモチ、1個追加!
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