老化対策

もう老後などない 超高齢社会の生き方は「人生二毛作」

投稿日:2017年6月7日 更新日:

スカイダイバー

「老後に備えて貯金をしよう」「いや、こんな低金利時代は投資しかない」などなど、老後の資金をいかに準備するかは、とても気になるところですね。

一般に、老後の備えには3千万円は必要だといわれていますが、誰もがみんな、これだけの金額を準備できる見通しはついているのでしょうか?

今回は、従来のような年金で悠々自適といった老後など、もう望めなくなったという現実を踏まえ、長い老年期を生きるための心構えについて考えてみます。

もう老後などないってどういうこと?

日本の現状

日本は、すでに超高齢社会に突入しています。WHOの定義によると、全体の人口の中に占める、満65歳以上の割合(高齢化率)が21%を超えた社会を「超高齢社会」というのだそうです。

社会の高齢化は先進国の証明のようなもので、日本での高齢化は、世界最速のスピードで突き進んでいます。2015年時点で日本の高齢化率は26.7%、すでに日本人の4人に1人以上が65歳以上です。

さらに、2060年には高齢化率は39.9%に達し、2.5人に1人が65歳以上となる見込みです、

長生きすれば迷惑?

秦の始皇帝でさえ遂に手に入れることが叶わなかった不老長寿。現代日本人は、その半分をすでに手中に収めています。

社会が安全で暮らしやすく、医療サービスが行き届いているからこそ、みんなが長生きできる…実にめでたい話ではありませんか。

それなのになんと、「長生きのリスク」などと不名誉な言い方をされています。なんだか長生きすることが迷惑な雰囲気です。

もはや老後などない?

今から50年前の1967年の平均寿命は、男性68.91歳・女性74.15歳。この頃は定年が55歳だったので、年金受給開始後14年~20年で黄泉の国へ旅立たれていました。

2017年現在の平均寿命は、男性80.75歳・女性86.99歳、65歳の年金受給開始後16年~22年で旅立たれています。

この年数だけを見れば、50年前と比べてさほど年金を圧迫しているようには見えませんが、これは平均寿命の「マジック」です。

2015年のデータによれば、平均寿命に達した方の平均余命は、男性で約8.9年・女性で約8.4年、つまり年金受給開始後、25年~30年の寿命を全うされているのです。

定年後の年数が、現役時代の年数にどんどん近づいているということで、もはや老後は、現役時代の「オマケ扱い」では済まされなくなっています。

老後という生き方を変えよう

長い老年期を過ごす人が増えてくれば、年金・医療・介護費が嵩み、若年層に重い負担を強いています。

超高齢社会における最大の問題はココなので、もし高齢者の多くが、大した病気もせずに、最後まで現役人生を全うできるのであれば、長生きはノープロブレムなのです。

若い頃から老後のために切り詰めて貯金したり、子供を持つことをあきらめたりすれば、ますます消費と出生率が落ち込み、日本の未来は文字通りお先真っ暗となってしまいます。

それよりも、元気で稼げる老年期を目指して今から準備を始めた方が、未来は明るいと思いませんか?もはや年金で遊んで暮らすには、定年後の人生は長すぎるのです。

老後は人生二毛作に転換!

二毛作では、同じ土地に1年間で2種類の異なった作物を栽培し収穫します。

これからは人間だって二毛作時代。定年で前半の仕事を終えたら心機一転、今度は別の新たな仕事を始めましょう。

人生の旨味が2倍になり、ボケてるヒマなどありません。日々是充実、これぞまさしく薔薇色の人生ですね。

今日のボタモチ

今日のボタモチは【表裏(ひょうり)】です。

第二の人生を遊んで暮らせることは、幸福なのか?死ぬまで働くことは、不幸なのか?真実は裏にあり?

※今日はボタモチ1個追加!

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若杉ひふみ
兵庫県生まれの兵庫県育ち
アラ50のO型
現在、昼間は介護予防事業、アフター5はエイジレスライフ実現への考察と実験に勤しむ日々です。
介護予防につながるエイジレスライフの奥義は、好奇心を失わないこと。その実践として「興味本位」な毎日を過ごしています。おいしそうなボタモチはとにかく食べてみよう!ということで、新たな世界との出会いに加え、足腰が強くなるというおまけも付いてきました。
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