ホリエモンこと実業家の堀江貴文氏(45)が、生活保護世帯の子弟の大学・専門学校進学を支援する一時金を支給するとした政府の方針について「税金の無駄遣い」「高等教育をあまり役に立たない人に施すのは間違い」など発言し、物議を醸しています。
ホリエモンは東大中退
ホリエモンは東京大学文学部を中退しています。中退したくらいなのだから東大にさほど価値を感じていないのか?
というとそうでもないようで、かつて「大学なんてブランド以外に価値ないので東大以外にいく意味ない」という発言をしています(でも近大はあってもいいかもしれないとも語っていますが)。
日本を支える人材が、東大を卒業もしくは中退した人たちだけでまかなえるとは思えないのですが、その辺は大丈夫なのでしょうか。
大学が東大だけになければ、東大の価値を測るための比較対象がなくなるわけだし…。
因みに近大(近畿大学)は東大阪市にあり、2014年から明治・早稲田を押さえて3年連続で志願者数日本一を達成しています。つんくさんや赤井英和さんがOBです。
大学は優秀でない学生が行くところではない?
ホリエモンは、大学は優秀な学生が行くところだと考えているようで、「高等教育をあまり役に立たない人に施すのは間違い」とまで言っています。
教育が役立つかどうかは施した後に分かることだし、何より『学ぶ権利』を認めないような発言はいかがなものでしょう。
いずれにしても、ホリエモンが『優秀』とするレベルはやはり東大レベルと思われるので、それ以外の学生が大学へ行かなければほとんどの大学が定員割れとなり、大学教授の大量失業ということになりそうです。
返さなくていい奨学金は少ない
ホリエモンは「すでに優秀なやつは返さないでいい奨学金もらってるだろう」という理由で、それ以外の学生に支援は不要だと発言したと言っています。
日本の奨学金の多くは貸与型つまり借金で、卒業後に返済する義務があるものです。
返さなくていい奨学金としては、国立大学の場合は、学費免除という形で援助が行われていますし、私立大学の場合は、各大学に給付型の奨学金が設けられています。
しかし、どちらも採用条件が厳しく、申請しても給付を受けられるとは限りません。ホリエモンは大学へは限られた人だけが行くべきという考えなので、奨学金は現状のままでよしとしているのでしょう。
親の収入で子供の学力が決まる?
親の年収と子供の学力は概ね比例しているのだそうです。
例えば東大生の実家の半数以上が、世帯年収950万円以上です。厚生労働省が発表している世帯平均年収は約550万円なので、半数以上の東大生は、平均世帯年収の倍以上のリッチな家庭のお子さんということです。
筆者は、お金持ちの子弟は学費の安い国公立大学に行かないでほしいと思っていたのですが、現実は全く逆のようです。
☆お金がなくても諦めるのはまだ早い!
学歴で年収が決まる?
大卒と高卒では賃金格差があり。2016年6月の調査によると大卒の月給は約40万円、高卒は約28万円となっています(いずれも男子の場合)。
また、職業によっては大卒でなければ就けないものもあり、学歴の有無によって人生が左右されるというのは、ある程度事実なのです。
おわりに
無いモノは撒けないのが現実なのに、税金で票を買うかのような安倍首相のアクションには反対です。しかし、チャンスの平等まで否定しては日本のお先は真っ暗です。
ホリエモンの発言は刺激が多いけれど、今のところホリエモンに権限はないようなので、まぁいいんじゃないかと思います。
今日のボタモチ
今日のボタモチは【選択肢】です。
昔は生まれたときに人生の大半は決まっていました。現在は難しい世の中ですが、それでも幾通りかの人生を選べる幸福を喜びたいと思います。
※今日はボタモチ、1個追加!
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