お子さんは算数が得意ですか?学年が進むにつれ、算数が苦手だったり嫌いだったりするお子さんの数は、増えてゆくようです。
でも、算数の苦手は夏休みにじっくりと取り組むことで克服できます。今回は、算数が苦手なお子さんにおすすめの教材や、教え方についてです。
算数の苦手は夏休みに克服できる
苦手克服には復習が一番
算数が苦手でも、家庭学習での復習で克服できます。
算数では、習ったことの上に新しく習うことを積み上げて進んでゆくのですが、土台がしっかりしていない状態では、後から習ったことをうまく積み上げることができません。
復習に夏休みがオススメな理由
夏休み中は、学校の勉強がお休みになるので、復習に集中していても、学校の勉強が遅れてしまう心配はありません。
また、時間の余裕もあります。効率よく算数の苦手を補強するには、夏休みの集中的な復習がおすすめです。
算数の苦手な子におすすめの教材
教材は1学年下のものを
算数が苦手というお子さんには、1学年下の教材がおすすめです。今の学年になるまで算数に苦手意識がなかったのに、1学期の間で急に苦手になったということは、あまり考えられません。
前の学年のどこかで、すでにつまずいてしまっているはずです。1学年下の教材がスムーズに解けるようになることを目標にしましょう。
宿題より復習を優先したい
夏休みの宿題として算数の課題が出されていると思いますが、それを後回しにしてでも、1学年下の教材を優先することをおすすめします。
復習を終えてしっかり基礎が固まった状態なら、宿題の課題はおどろくほど簡単に終わるはずです。
スイスイと問題を解けるようになると、時間をかけずに宿題を終えられるだけでなく、お子さんの算数への苦手意識もなくなっていくでしょう。
教材の選び方
まずは総復習用のものを
1学年下用の、1年間の総復習ができるタイプの問題集で、できるだけ薄いものを選んでください。10日もあれば終わるくらいのものが目安です。
1年生の場合なら、就学前のお子さん用のものがよいでしょう。
計算ドリルを忘れずに
算数が苦手なお子さんの多くは、計算が遅くて不正確です。
これは、トレーニングで簡単に克服できるので、1学年下の計算ドリルを忘れずに用意しましょう。
算数の苦手な子への教え方
総復習用は3回やる
1.まずは一通りやる
まず頭から一通りやります。薄いものを選んでいるなら、10日くらいで終わるはずなので、1日何ページ進めるのかを初めに決めておきましょう。
1日分が終われば丸つけをし、間違えた問題の番号に大きく花丸をつけます。モチベーションが下がるので、決して×マークはつけないでください。
2.間違えたところの見直し
間違えたとことの見直しは、お家の方が手伝ってあげましょう。
ケアレスミスを軽く見てはいけません。クセになると後々大変なので、しっかりやり直しをさせます。
もし理解できていないようなら、教科書の例題を使ってテコ入れする必要があります。
3.2回目をやる
最後まで終わったら、花丸が付いた問題だけをもう一度やります。終わったら再び採点しましょう。
2できちんと理解できていれば、あっという間に終わるはずですが、なかなか解けなかったり、間違えてしまったりするなら、まだ理解できていないということです。
問題を赤ペンでぐるりと囲んでから、もう一度、教科書の例題を使って疑問点を解消しましょう。
4.3回目をやる
3回目は赤ペンで囲んだ問題だけをもう一度やります。
この段階でもなかなか解けなかったり、間違えてしまったりする問題は、切り抜いてノートに貼り付けましょう(ページの裏にもあれば、コピーしてノートに貼ってください)。
そして、毎日目を通します。1週間もすれば、全部覚えてしまうでしょう。ここでひとまず復習は終わりとします。
計算ドリルは毎日5分でOK
計算はトレーニングすれば、誰でも速く正確にできるようになります。1学年下の計算ドリルが一通り終わったころには、今の学年の計算もかなり速くできるようになっているはずです。
計算ドリルは、野球でいえば素振りのようなものと心得て、『毎日5分』を習慣化しましょう。
算数の苦手は夏休みに克服・まとめ
やり遂げた自信が一番のごほうび
1学年下の教材をやり終えたら、宿題で出されている今の学年の教材をやってみましょう。今までより簡単にできるようになっていることに、お子さん自身が驚くはずです。
がんばったことがしっかり実ったという成功体験は自信となり、お子さんへの大きなごほうびとなるでしょう。
今日のボタモチ
今日のボタモチは【繰り返し】です。
モノゴトを身につけるには、脳に回路を作る必要があります。何度も繰り返すことで回路が強化されると、バイパスが通ってスイスイとできるようになるのです。
※今日はボタモチ1個追加!
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