「家庭の事情」「健康上の理由」などの表向きの理由とは別に、人間関係に嫌気がさして会社を辞める人は、かなり多いようです。
でも、人間関係はどこへ逃げてもついて来るものなのです。今回は、会社の人間関係で疲れないために心掛けるべきことを、ご紹介しましょう。
会社の人間関係は選べない
まず、大前提から。会社の人間関係は選べないと心得ましょう。人間関係はとても流動的なもので、メンバーのひとりが入れ替わっただけで、地殻変動が起こることも珍しくはありません。
大昔から愛別離苦・怨憎会苦というではありませんか。いい人は去ってゆき、トンデモな人がやって来ます。どこへ逃げてもついてくる人間関係、こちらの対応を変えるのが一番確実です。
会社の人間関係はドライに割切りを
会社は何をするところ?
カン違いしている人がたまにいますが、会社は友達を作るところではありません。
アフター5まで投入して仲良しになりたいような相手であっても、深入りは慎重にしたほうが身のためです。極端に濃淡をつけてしまうと、後々抜き差しならないことになりかねません。
社内の人間関係は、円滑な業務の推進のためのもの、と割り切りましょう。なんといっても人間関係が良好だと、断然仕事はしやすくなります。
だからといって、過剰な気遣いは不要で、職場環境がよくなるように行動していれば、人間関係に疲れるようなことはそんなに起こりません。例えば、
- 皆に挨拶する
- キチンと仕事をする
- 掃除やごみ捨てを定期的に行う
など、そんな程度のことで大丈夫です。
みんなと仲良しはまずありえない
何よりも覚えておくべきことは、全員に好かれたいなどという贅沢なことを考えてはいけないということです。人間だれしも好き嫌いはありますし、変人もいれば大人げない人もいます。
もし、あなたによからぬ対応をしてくるような人がいても、身に覚えがなく、仕事に差し支えない程度であれば、様子を見ながらそっとしておきましょう。
変に気を使ったりすると、相手がつけあがったりして余計に面倒なことになりかねませんが、もし、
- 相手のターゲットがあなたひとりだけ
- よからぬ対応がいつまでも続く
- 仕事にも差し支えが出てきた
このような場合にはしかるべき措置を講じる必要があります。しかし、そういうことは少ないものです。
挨拶や業務上必要なことは欠かさない
たとえ相手がどんな人であっても、そこまで降りていってはいけません。あくまでこちらは良識ある常識人としての態度を崩さないことです。
こちらが挨拶しても無視するようなヤカラは案外多いものです。アナタ何サマ?と思っても、路端のお地蔵さんにご挨拶するようなつもりで、普通の態度を保てばよいのです。
また、嫌いな人に業務上必要な情報を回さなかったり、わざと遅らせたりというような、姑息なことをしてはいけません(意外と多く見られます)。
職場ではどんなときも仕事優先、相手によって態度を変えていては、あなたの評価が相手のレベルまで下がるだけです。
面倒な人間関係も仕事のうち
嫌な仕事はサッサと終わらせよう
本来の業務以上に消耗させられる人間関係。バカらしいとは思いますが、これも仕事のうちです。社内をよく見てみましょう。人間関係の諸々を涼しい顔でやり過ごしている人はいませんか?
その人は、仕事も涼しい顔で片付けている場合が多いはずです(たまに超人的に鈍感というケースもありますが、それはそれで研究対象になり得ます)。
「人間関係で消耗するなんてバカげている!」と、ストレスをためることこそバカげていることです。「嫌な人との付き合いも仕事のうち」と考えて、嫌な仕事はサッサと終わらせましょう。
人の振り見て我が振り直そう
嫌な人の嫌な部分は、少なからず誰もが持ち合わせているものです。たとえば、お天気屋さんの気分次第の言動にゲンナリさせられた場合。
ゲンナリで終わらせず「自分も体調の優れないときには、普段より無愛想になってしまうことがあるかも、注意しよう」と考えてみてはどうでしょう。
孔雀はサソリを食べてあの美しい羽根をまとっているのだとか、あなたもマネしてみてはいかが?
普通にしていれば人間関係は大丈夫
会社の人間関係で疲れないために心掛けるべきことは、いたって普通のことばかりです。相手を変えようとしてもムダですし、あなたが修羅場をくぐってまで挑戦する必要もありません。
また、自分を変えるのも至難のワザです。私たちは聖人君子ではありませんし、何よりも会社では仕事をしなければなりません。
変えるべきターゲットは、自分の対応。職場の人間関係をストレスにしないことを優先し、良い意味での自己中な振る舞いをしていけばよいのです。
「できた人」ではなく「できる人」をめざし、「もういい」という最後通告ではなく「まあいい」という保留の姿勢で、人間関係に疲れない毎日をお過ごしください。
今日のボタモチ
今日のボタモチは【割切り】です。大勢の人間が集まれば揉めるのが当たり前、みんな仲良しのユートピアなど、滅多に存在しないものです。
自分のやるべきことをキチンとやっていればそれでOKです。後は運次第、気にしてもしょうがありません。
※今日はボタモチ1個追加!
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