食費は、健康生活のために必要な経費で、むやみに削るは考えものです。とはいえ、際限なく費やすわけにもいきません。
食べ盛りの子供たちの満足度を維持したまま、無理なくできる食費の節約方法を考えてみましょう。
食費節約の前に知っておくべきこと
一番のムダは食べ物を捨てること
食べきれずに捨てる、傷ませて捨てる・・・もちろんそんなことはしていませんよね?でも、それだけでは甘い甘い!あなたが普段捨てているソコ、食べられます!
まずは、野菜の皮。普通にスーパーで売っている大根や人参なら、皮をむく必要はありません。ジャガイモやレンコン、ゴボウも大丈夫。
その他、キャベツの芯・ブロッコリーの茎・しいたけの軸なども食べられます。これらの部位はうまみが強く、栄養価も高いのです。さらに生ゴミも減って一石何鳥にもなります。
エンゲル係数は気にしすぎない
節約対象にあげられがちな食費ですが、本当に使いすぎているのでしょうか?雑誌などでは、消費支出の2割程度が目安とされているようです。よく言われるエンゲル係数ですね。
このエンゲル係数、所得が低いほど高くなるのは無理からぬこと。所得が倍になったからといって、食べる量は変わらないし、毎日ゴージャスな食事を摂っていたら、カラダを壊してしまいます。
食費の総額に気をとられすぎず、内容を見直すことが、無理のない節約方法です。
外食・酒代はこづかいでまかなうのが◎
食費の内容を見直すとき、食費に計上するものを考えなければいけません。たとえば外食費。確かに1食分ですが、これを食費に入れるのはお勧めしません。
酒代や友達とのランチ代も同様です。これらはいわば贅沢品で、一番の節約対象です。これらはお小遣いでやりくりするが正解です。
節約体験談は鵜呑みにしない
食費4人家族で2万円台などの情報に接すると、「すごい!それに比べて・・・」と凹んでしまいますね。
でも、よく読んでみると、実家が農家だったり、週末は実家ですごし、食事もご馳走になっていたりなど、「条件付き」の方々だったりするのです。
あせらず、無理せず、マイペースで、赤字を出さないことを第一に少しずつムダをはぶいていくことが大切です。
食費8万円超えを6万円台にした我が家の方法
エンゲル係数から考えると、食費8万円(菓子代・酒代は別!)時代の我が家の場合、消費支出は40万円という計算になります(当然そんなはずはない)。
どう考えても使いすぎでした。外食は滅多にしなかったし、至って庶民的な食生活を送っていたのに…。
当時は子供ふたりが食べ盛りの上、家族4人分の弁当を作っていたため、我が家のコメは1週間に5kgでは足りず、カサアゲと健康のために押し麦を入れていました。
1ヶ月あたりのコメ+麦代は15,000円程度になっていたため、当時流行していた食材のまとめ買いにチャレンジしたこともありました。
けれども、「あれば食べる」という困った子供たち、冷蔵庫を漁っては、勝手に食べてしまうという始末であえなく頓挫。
その後、試行錯誤しながら編み出した、当時の涙ぐましい節約の数々をふりかえってみます。
ポイントは、
- 安く食材を調達する
- 食材を余さず使い倒す
- ボリューミーな食卓を演出する
以上3点です。
安い食材を調達
ひたすら安い食材を選ぶ
鶏肉なら断然ムネ肉、カレーなど煮込む場合は手羽元がおすすめです。牛肉は滅多に買いません。
まとめ買いや1週間分の献立計画などはせず、仕事帰りに立ち寄ったスーパーで、見切り品シールの貼られたものを購入、それで作れるものが今夜のメニューでした。
見切り品については、「家の冷蔵庫で古くなっても、店頭で古くなっても同じ」と考えて、気にせず常用していました。
サービスデーにお買得品をゲット
通勤の道中にあったミニスーパーは、曜日ごとに「○○の日」というような割引をしていました。
刺し身の日には、当然アラが大量に出ます。これが狙い目で、普段より見切りシールが早めに貼られ、仕事帰りに立ち寄ると半額で入手できました。
また、忙しいためか普段より捌きが荒く、身がたくさんついていました。アラとはいえ、日ごろは手が出ない高級魚、子供たちの目は輝きました。
また、ゆで麺(国産)の日というのもあり、3袋50円!これを逃さず買い込んで冷凍、子供がおやつや夜食に食べていました(うどんは乾麺を常備、こちらのほうがもっと安いので)。
冷凍食品半額の日もありがたく活用させていただきました。弁当のおかず系は子供のリクエストで仕方なく買っていましたが(子供が自分で作っていたので)、インゲンや枝豆など、ちょっとした青み系として重宝でした。
ポイントで値引きをゲット
勤務があると特売に並ぶことができないので、ポイント5倍デーに保存系食材や調味料を買い込みました。
たまったポイントは値引きに使えるようになっていたので、5倍デーの店の混みっぷりは尋常ではありませんでした。
レジを早く通過しようと速いキャッシャーの列に並ぶことが常でしたが、たまに、途中でキャッシャーの交代があってがっかりしたことも懐かしい思い出です。
食材を余さず使い倒す
食べられるものは決して捨てない
おでんなどの煮汁、どうしていますか?流しに捨てると、排水管が汚れて掃除の手間が増えます。
何よりいいダシがでている煮汁を使わないのはもったいない!お好み焼きに使えば、とてもおいしくできあがります。
また、おからを炊くときにも使えます。残り野菜やちくわ・薄アゲと一緒におからを炒めて煮汁を投入、お好みで砂糖を追加して出来上がりです。
残ったおかずは素早く処理
我が家では滅多にないことでしたが、おかずが残った場合には素早く処理して、決して捨てるようなことにならないようにしましょう。
翌日のお弁当に回す、冷凍保存する、アレンジして次の日の夕食に消費するなどがおすすめです。
ボリューミーな食卓を演出する
大ぶりに切ってあまり加熱しない
大皿にテンコ盛りされた惣菜、食の細い人なら見ただけで満腹しそうですが、我が家ではカサの低い一品は「おフランス料理」と呼ばれ、一瞬で食べつくされていました。
カサ高く見せるコツは、大ぶりに切ってあまり加熱しないこと。キャベツの場合だと、ざっくり切ってササッと炒めれば、小さく切ってしっかり炒めたと比べ、見た目倍量に仕上がります。
キャベツを一番カサ高く食べるには、クシ型に切って味噌を付けるのがおすすめ、千切りにしてドレッシングをかけると、すぐにぺしゃんこになってしまいます。
材料を大ぶりに切って加熱を控えめにすると、しっかり噛まないと食べられないので、大食い・早食い対策にはかなりおすすめです。また、栄養分の流出が減るため、おトクさ倍増です。
かき揚げがおすすめ
高価なえびなどは使わず、ちくわ・チリメンジャコ・ゆでた大豆・手元にある野菜などを使用。
材料の間にスキマを作ってカサ高く揚げることがコツで、元の材料の見た目数倍の量となるうえに、カラリと仕上がります。
塩にカレー粉やゆかりをまぜたものを添えてどうぞ。
カサアゲ素材が救世主
こんにゃく・もやし・豆腐・おからを出動させて、カサアゲしていました。煮物にはこんにゃく、炒め物には豆腐やもやし、ハンバーグやグラタンにはおからという具合です。
こんにゃくは日持ちするし、おからは冷凍保存ができるので、安い時にゲットして常備していました。
食費の対費用効果は広範囲
今では懐かしい奮闘時代、あの頃はよくがんばったなぁと自分をホメてあげたい気分です。
いかに満足度を維持したまま食費を下げるか・・・セコい手を連打した甲斐あってか、食費は6万円台に落ち着きました。
子供たちがモリモリ食べて元気で過ごすための費用である食費は、単に胃袋を満たすだけにとどまらず、健康維持に貢献したうえココロも満たしてくれます。
このように、食費の対費用効果は広範囲におよび、いわばひと粒で何度もおいしいものなのです。
食費を削りすぎることで健康を損ねて病院へ掛かったり、ストレスがたまって無駄遣いしたり・・・こんなことになってはかえって高くついてしまいます。
節約の努力が無駄になってしまうので、注意が必要ですね。食費の節約はホドホドがいいのでは?
今日のボタモチ
今日のボタモチは【見た目】です。五感のうち視覚の占める割合は87%だそうです。ハリボテや上げ底では困りますが、見た目の効用を活用しない手はありませんね。
※今日はボタモチ1個追加!
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