食欲がないときには、胃腸を休めることが一番です。梅干し入りの雑穀がゆや甘酒などで、やさしく栄養補給を行うことをおすすめします。
でも、冷えと睡眠のケアで自律神経が整って食欲が回復してきたら、通常の食事に戻して体力アップに努めましょう。
夏バテ対策におすすめのおなじみ食材
夏はどうしても胃腸の働きが悪くなりがちです。せっかく食べたものをムダなく消化・吸収させ、効率よくエネルギーに変えることが最大のポイントとなります。
豚肉
豚肉に多く含まれるビタミンBが不足すると、炭水化物をうまくエネルギーに変えることができなくなります。胃に負担をかけないよう、ヒレやモモなど脂身の少ない部位がおすすめです。
ネギ・ニンニク・ニラ・玉ねぎ
香りの強い野菜に含まれるアリシンは、ビタミンBの働きをよくしてくれます。いっしょにとることで、いっそう吸収がよくなります。
豚肉とは味覚的に相性もよいので、ぜひ取り合わせておいしい一品に仕上げてください。
枝豆
お肉が苦手な方には枝豆がおすすめです。タンパク質とともに、ビタミンB・Cも豊富に含まれる、頼もしい食材です。
梅干し
梅干しは、昔から重宝されている健康食材です。強い殺菌力は、食中毒の予防にもおすすめです。そのほかに、血液の流れをよくして血栓を予防する働きもあります。
また、豊富に含まれるクエン酸が乳酸を分解・排出してくれるので、疲労回復に抜群の効果が期待できます。
夏野菜
オクラ・トマト・ニガウリ・ナス・キュウリなど、最近ではほぼ年中手に入るようになりましたが、旬の露地ものは栄養価が高くて特におすすめです。豊富なビタミンやミネラル類が、カラダの調子を整えてくれます。
また、水分が豊富なものが多く、食事から無理なく水分補給ができるところもおすすめです。
夏のイチオシ食材 ニガウリのレシピをご紹介
ニガウリはお好きですか?沖縄の人の話では、本土のニガウリは全然苦くなくてダメなのだとか。
あの苦さがイヤという方、はたまたあの苦さがこたえられないという方の両極端に別れているようなので、今回は苦さを抜いたレシピと、苦さを満喫できるレシピの両方をご紹介します。
苦くない!ニガウリのかき揚げ
てんぷらにすれば、食材のクセが抜けて食べやすくなります。
- ニガウリを縦半分に切って、種とワタをしっかり取り除きます。 (このワタの部分が苦いので丁寧に。)
- その後、3mmくらいの薄切りにしてボールに入れます。
- そこへチリメンジャコか桜エビ適量と、全体にまぶさる程度の小麦粉を振り入れます。
- ボールをあおって全体を混ぜたら、水を少しずつ加えます。
- ざくっと混ぜて具材がやっとくっつく程度になったら、油でカラリと揚げます。
- カレー塩で召し上がれ。
苦い!ニガウリのピクルス
ニガウリの苦味がお好きな方のための、苦味を抜かないレシピです。
- ニガウリを縦半分に切ったら、できるだけワタを残して種を取ります。
- その後、3mmくらいの薄切りにしてそのまま浅漬け容器にいれます。
- そこへ塩昆布と鷹の爪を適量投入、醤油・酢・砂糖と水少々を加え重しを効かせます。
- 3日後くらいで味がなじんだら完成です。
食べる時にゴマ油を少しかけるのもおすすめです。バルサミコ酢があれば、砂糖は加えなくてもOKです。
ちょっと変わり種 ニガウリのグラッセ
目先を変えて甘味をどうぞ。
- ニガウリは縦半分に切って、普通にワタと種を取ります。
- その後、2mmくらいの薄切りにしてテフロン加工のフライパンに入れます。
- そこへニガウリ全体に行き渡るくらいの分量の砂糖を加えます。
- 水気がでるまでしばらく放置してから弱火で煮詰めていきます。 (砂糖でニガウリの水分を吸い出して、それを煮て蒸発させるような感じです。)
- ほぼ煮詰まったらザルに取ってさまし、粉砂糖を全体にまぶして完成です。
甘いだけではない、苦みばしった大人の味です。苦いのがイヤな方は、ニガウリのワタをしっかり取り除き、下茹してから調理すれば、苦味がやわらぎます。
おいしく食べられることの幸せを感じよう
食べ物をおいしく頂けるのは、健康で幸せな証拠です。でも、食べ過ぎにはご注意を。腹八分に医者いらず、ほどよい分量をよくかんで頂くことが大切です。
今回ご紹介した食材は、どれも簡単に手に入るおなじみのものばかりです。夏バテ予防のために、ぜひお役立てください。
今日のボタモチ
今日のボタモチは【養生】です。健康管理も仕事のうち、早めに手を打つ、あるいは未然に防ぐという心掛けは、後手仕事を減らすために大切なことですね。 ※今日はボタモチ1個追加!
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